Montereyから「低解像で開く」オプションが消えた
消えました。Mac環境においてはもはやRetinaが標準であり、サードパーティーの低解像ディスプレイなぞ眼中にないということなのでしょうが、そんなディスプレイをつないでいるとちょっと困ったことが起きます。
僕の場合がそれがPhotoshopで起こってました。
RetinaディスプレイのiMacに、解像度的にRetinaではないディスプレイをつないで使っています。その外付けのディスプレイ側がメインとなってる。そうするとPhotoshopはそちら側で開くわけですが、Retina前提のモードだと、画像を開くとその画像サイズよりも小さいサイズのウインドの中に画像が表示されるようになります。つまり、表示したい画像の左上の一部しかウインドウ内に表示されてない、となります。結構ストレスです。(作業を始める前にウインドウを広げるというひと手間が生じる)
これを回避するために「低解像度で開く」オプションにチェックを入れてPhotoshopを使っていたのですが、Montereyでそのオプションが消えたおかげでしばらくストレスの溜まる日々を過ごしていました。
で、とりあえずの回避方法は、Photoshopの起動オプションにAppleMagnifiedMode YESをつけるってのをネットで見つけました。つまり、ターミナルからPhotoshopを起動させてやり、その際、オプション設定をしてやるわけです。
open /Applications/Adobe\ Photoshop\ 2022/Adobe\ Photoshop\ 2022.app --args -AppleMagnifiedMode YES
ネットを探すと、Contents/Info.plist にあるNSHighResolutionCapableをfalseにするって情報も見かけますが、Photsohop内のInfo.plistにその項目がないため使えませんでした。
ってことで、Photoshopの起動はこれをcommandファイルにしたもので行うことにします。(Photoshopは常時起動状態だから、起動項目に入れておいてもいいかな…)
ちなみに.commandファイルからアプリを起動させると、起動後もシェルのウインドウが残ってうざいので、ターミナルの環境設定→プロファイル→シェルで、シェルの終了時の動作を「閉じる」設定にしておくのがいいと思います。
<追記>Photoshop 23.3.2で動作が正常になったように見えます。Photoshopのウインドウが開くディスプレイの解像度を適切に判断して書類のウインドウサイズが決定されているように見えました。</追記>
PhotoCatch 再び
前書いた時、ベースカラー以外のテクスチャが出てこないのはソフトの味付けのせいとか書いたけど、あれ間違いでした。PreviewやRawだと出てこないけど、Full画質だとデフォルト設定でラフネスとアンビエントオクリュージョンが出てきました。
で、このソフト、動画からもフォトグラメトリを行なってくれます。動画から自動で等間隔でフレームを抜き出して、それをもとに立体生成してくれる機能を持っている。
撮影の負担を場合によっては大幅に軽減してくれる可能性があるわけですが、それは出来上がってくるものの品質にどれだけ影響があるかなぁと思ってみて撮り比べてみました。
こちら、同じものをターゲットに立体化してみたもので、左側がiPhoneで写真を67枚撮って出力したもの、右側が1m46sの動画を撮影して出力されたmovファイルから作ったもの。動画の方は4Kで撮影しています。PhotoCatchの設定でその動画から20フレームごとに静止画を切り出し素材としたものとなります。59.94fpsの動画ですから300枚強の素材から作成されたもの、ということになるはずです。
見ての通り、動画の方が連続した絵を素材とできていることから広い範囲が取得されていますが、目標は真ん中の埴輪なので、それはあまり重要じゃありません。
それじゃディティールはというと、これは静止画から生成したほうが明らかにいい結果を得ています。これは撮影時にディティールの欲しいところにカメラを寄せて撮影したという事情も大きいでしょうし、だから動画で撮るときもそれを意識すれば(つまり全体を抑えた絵だけでなくディティールが欲しいところに寄った素材を撮れれば)同じ結果を得ることができた可能性があります。今回については撮影時のその意識の差がこのクオリティの差につながったといったところでしょうか。ただ、動画はフレーム単位で見たとき、静止画として撮影されたものより多くの場合画質は期待できないですから、そこで差が生じる可能性は大きそうですか。
ただし、上図を見ると手と胴体がくっつく部分で写真の方にデータが取り切れていないところがあるのが見てとれます。この辺は限りなく連続したデータになりやすい動画の方が有利と言えますか。
それにしてもこれだけ手軽に埴輪モデルを得ることができると言うのは恐ろしい時代になったものです。ツルツルテカテカしたものの形状取得は苦手なので被写体は相当限られると思いますが。ツルツルテカテカ系にはまだまだ専門家のノウハウと高価なツールの使用が必要なのではないかと思われます。
余談ながら、検証に使った被写体の埴輪は芝山町立芝山古墳・はにわ博物館の入り口に飾られているものです。なかなかにバラエティ豊かな埴輪が展示されていて人によっては興味深いんじゃないかなって思います。
映画鑑賞記録
映画館で公開されていたから映画ということでいいと思いますけど、オリジナルアニメ地球外少年少女「[公式サイト] を観てきました。公開劇場がすごく少なくて、でもなんとか新宿ピカデリーに足を運べました。1/28からの公開ということでパンフレットが売り切れておりましたです。後編を観に行く時に手に入れられるだろうか(後編は2/11から。)。
劇場はほぼ満席でした。隣近所がオミクロン株発症者だったら確実にうつるかなぁって人口密度でしたけど、まぁそれはいいです。
30分番組が3本という構成でした。だから後編含めて全6話なのかな?
お話は宇宙ステーションに民間人の子供がそれを体験に行けるぐらい宇宙開発が進んだ未来ということになりますが、そんな近未来の宇宙ものであると同時にAI物でもありましょうか。でも少年少女が物語の中心で動いていくというわけで、ワクワクドキドキな物語でございます。
躊躇なく来週末から始まる後編を観に行くぞと思わせる力ある作品でございました。取り急ぎ設定資料集とビジュアルアーカイブを発注しましたですよ。
映画鑑賞ではないけど、2月13日まで土浦でやってる「機動警察パトレイバー 「TV-劇パト2+」展」に行ってきたのは2月2日のことでございます。以前新潟でやっていた時にパトレイバーの展示会を見に行きましたけど、今回はまんが版でシャフト・エンタープライズの土浦研究所がある土浦ということで、入ってすぐ、シャフト押しの展示でした。で、各種資料と一緒に高田明美氏のイラストもいっぱい展示されていて眼福でございました。
ARとか冨永みーなさんや榊原良子さんによる音声を自分のスマホで見たり聞いたりする構造だから、自分のスマホで使えるイヤホンを持っていくのが必須な展示会だったのだけど、イヤホン持っていくのを忘れました。公開しているのでもう一回見に行きたいけど、無理かなぁ。
入場料1000円で、市営の駐車場もその金額内で停められるから、自動車で行くにもいいし、土浦駅から直結なので電車で行ってもいい感じでおすすめでございます(会期終盤で言うのもなんだけど)。
VOICEVOXっていう読み上げツール
音声合成ソフトのVOICEVOXっていう無料で利用できるツールにMac版がプレビュー段階として登場したって記事が出てました。(Mac版はプレビューなのでGitHubで配布されている)
商用可・無料のAI音声読み上げツール「VOICEVOX」にMac版が登場 ~最新プレビュー版[窓の杜]
Windows/Linux版が元々存在していて、そこにMac版が加わった形で、Mac版以外はGPUを利用できるそうです。わりと自然に読み上げてくれるように思います。良さげですね。