与太話
ネットを漁ってて見つけた、去年のWWDCのセッションの一つの動画を見てて思い出したことがあります。
Metal for Pro Apps - WWDC 2019 - Videos - [Apple Developer]
Mac Pro 2019が発表されたWWDC 2019ですけど、そこでのこのセッションはMetalをPro Applicationでどう活用するかの例の一つで8K動画を取り扱うことをテーマにしており、そこで Blackmagic Designと一緒に開発を進めたとDaVinci Resolveの画面を出しています。
実際、Mac Pro 2019が出荷されて二ヶ月以上経過しようとしている現在、8Kを編集する環境としてDaVinci Resolveの実績が生まれようとしているんじゃないかと思うのですが、1月にあったブラックマジックが主宰するイベントがそれを感じさせる内容でした。
用意されたデモ機のMac Proは16コアの192GBメモリ、Radeon Pro Vega IIが一枚とAfterburner、そしてSDI経由で外部ビデオ環境に8K映像を出力するためのBlackmagicのDeckLinkが実装された機体で、2ストリームの8Kの素材を駆動させていました。そこでの説明では、DaVinci ResolveのMetalへの対応具合は相当なものだってことで、それは先のWWDCのビデオの内容に納得感をもたらしました。BlackmagicとAppleはまさに一緒に開発したんだな、ってことに。
余談ながら、Metalの処理速度を向上させるために、GPUカードを二枚挿すことで効果は当然高まる一方で、8K動画を再生させようとしたとき、DeckLink 8K Proのための帯域が足りなくなってしまうそうで、だから8K動画を主軸にしたとき、ビデオカードは一枚にすることが推奨だそうです。PCI-Express 4.0になることがあったら、その問題は解消されるんでしょうな。Mac Pro、毎年、せめて1年半置きぐらいで更新されるといいけどねぇ…
先のビデオではもちろんFCPXにも触れていました。Mac ProでのマルチGPUとInfinity Fabric Linkの優位性の説明の例で使われていた感じですね。またAffinity PhotoもうまくMetalを利用したアプリの例として説明に使われていました。とはいえいずれも2D系のツールといえばそうで、3D系のMetal対応がさらに進むといいのだけど…(今年のWWDCでMetalのGPUのモダンな機能への対応がさらに進めがいいのだけどねえ)
劇場版 SHIROBAKO
劇場版『SHIROBAKO』 [公式]
テレビシリーズが非常に高い評判で大団円を迎えた物語のその後、4年後の物語。
4年です。武蔵野アニメーションの状況が大きく変わってしまっている(悪い方に)、けれどもそこから持ち込まれた一本の企画書を、口の悪い人なら尻拭いって言うだろう案件を、形にするために動いていく物語はテレビシリーズのファンへのサービスもたっぷりでとてもとても素晴らしかったです。
テレビシリーズを見てから行くのがもちろんベストなんだけど、見たことない人も制作系にいる人は行くといいんじゃないかな、ってありきたりのことを言ってみます。(仕事をしている人は、と言ってもいいかもしれないか?)
来場者特典は4週間にわたり用意されているようで、いやぁ、困ったねぇ(^^)。しかも5種類ランダム、6種類ランダム、1種類、5セットランダムとか、コレクターは大変そうです。
このコロナ騒ぎで人が集まる劇場に足を運ぶのを躊躇しちゃうところですけど、観に行けるなら行っとけって思うですよ。個人的にも、立川に是非とも足を運びたい、のだけど……
劇場版「SHIROBAKO」本予告【2020年2月29日(土)公開】
このメモリ使用量はなんでしょう?
物理メモリ32GBのマシンなのに48GB近く一つのプロセスが消費してますですよ。com.symantec.mes.systemextension 。自宅ではノートンセキュリティを動かしているのですけど、それに属するプロセスですね。ググるとこいつが時々暴走してCPUを使いまくってて困る、って症状ばかりで、メモリを解放しない?ってのは見当たらないです。
ちょっとPythonのスクリプトを試してて、国土地理院が配布している国土数値情報河川データからsvgファイルを作る、ってのをやってたら処理が終わってもあんな状態だったわけですけど、ちょっと困りますなぁ。まぁこんな状況でもSafariとかTweetbotとか普通に動作してたから(とはいえかなり加減して使ってはいたけど)、そこまで実害はなかったのだけど……
それにしても湖部分の線がおかしいのはなんでざんしょ。湖みたいな面積のあるところに注ぎ込む川はその中心が始点もしくは終点とされているのだろうか?
北方領土がないのは計測されていないからかね?
Python、仮想環境の構築メモ
Python 3.4以降、仮想環境を作成するvenvってのが標準搭載されるようになったそうで、じゃぁそれを使いましょうとなります。
仮想環境を構築するコマンドは
python3 -m venv [仮想環境名]
ってことになります。これで現在のPythonのプロジェクトフォルダにvenvって仮想環境を作成するとvenvフォルダが作成され、その中でモジュールのインストールなどが行われていきます。例えばデスクトップにProjectフォルダがあったとして、その中でこのコマンドを実行すると
$ mkdir ~/Desktop/Project
$ cd ~/Desktop/Project/
$ python3 -m venv venv
$ ls
venv
ってな具合。こうして作成した環境だけど、これを有効化する必要があります。プロジェクトフォルダ内で
source venv/bin/activate
です。単にvenvフォルダができるだけでなく、有効化・無効化のための仕組みがフォルダ内に構築されていたわけです。これを有効化してたターミナルではプロンプト前に (venv) って表記が付きます。
(venv) MachineName user$
無効化する際は deactivate コマンドを走らせるだけです。プロンプト前に(venv)とついている状態ならそのまま実行できるわけっすね。
ということで簡単に仮想環境を構築する事ができました。
ところでこうして構築した環境をBlnederから利用できないのかなと思ったのだけど、とりあえずは、venv下のsite-packagesを sys.path.append() 使って追加すれば良さそうです。
もっとも、BlenderのPythonにモジュールを追加する場合、正攻法としては、Blender.app下のPython環境でまずpipを動くようにして、そのpipを使ってインストールするのだそうで。Python 3.4以降、pipをインストールするためのモジュールがPython標準で組み込まれているそうだから、BlenderのPythonの入ったパスで(2.82なら/Applications/Blender.app/Contents/Resources/2.82/python/bin/)で
./python3.7m -m ensurepip
./python3.7m -m pip install --upgrade pip
って実行するとpipが入って、パッケージマネージャが最新になります。そのpipを使ってインストールっすね。インストールされたモジュールを見る場合は ./python3.7m -m pip list で、2.82を入れたばかりの環境でこれを実行すると
Package Version
---------- ---------
certifi 2019.6.16
chardet 3.0.4
idna 2.8
numpy 1.17.0
pip 20.0.2
requests 2.22.0
setuptools 40.8.0
urllib3 1.25.3
となりました。なるほど。
iPhone 11 Proの強制再起動の方法
いやね。今日外出していた時にですね、iPhoneの画面が反応しなくなったなぁってあれこれ触っていたら(電源オフ試してみたりね)
突如画面が暗転して中央にグルグル回るアイコンが表示され続ける状態となりました。で、以降操作を一切受け付けない。とはいえBluetoothや音楽再生機能は生きていたようで、車ではスピーカーからiPhoneの音楽が流れてくるんでドライブ中に困ることはなかったのだけど、歩いている時とかにスナップ写真をふと撮りたくなっても道具がない、ってなります(って事で途中からGRを腰にぶら下げてた)。だからiPhoneの強制再起動をさせたかったわけですが、そのやり方を調べようにもそんな状態だから屋外にいる以上調べられず。
画面がずっと点灯してて裏で何かが処理をし続けているようで、本体は結構熱を持ってました。なので電力消費も激しかったのか、結局、その状態になって3時間後ぐらいに電池が切れました。充電を開始してしばらくしたら通常の起動プロセスを経て、たぶん今は普通に戻っています。家に帰って再起動の方法を調べようと思っていたけどその必要はなくなったのですけど、ともあれ知っておくことの必要性を痛感しました。
ということで強制電源オフの方法です。
iPhone、iPad、iPod touch の電源が入らない場合やフリーズする場合 [Apple サポート]
音量を上げるボタンを押してすぐに放し、音量を下げるボタンを押してすぐに放します。サイドボタンを Apple ロゴが表示されるまで押し続けます。
なるほど。すぐ離すがミソですな。iPhone X時代にやっているはずなんだけど、こんなん覚えてませんわ。音量上げ下げサイドボタン長押し。頑張って覚えておきます。
Thetaで撮影する時、iPhoneのアプリからシャッターを押すと写真データに位置情報が記録されます。iPhoneがそんな状態だったからTheta本体のボタンでシャッターを押したのですけど、そうするとカメラの向きしか記録されておりませんでした。
そういえばTheta Vの最初の頃、iPhoneアプリから撮影した後に本体のボタンで撮影すると、最後にiPhoneで撮影した位置情報が写真に記録されていて、情報が間違っているという意味で難儀した事があったけど、それは直された(位置情報を記録しなくなった)って事なのかね。Theta Vで試してないからわからんけど。
Blender アドオン インストール
Blender 2.82がリリースされましたが、macOS版においてはドラッグ&ドロップでアプリケーションフォルダに放り込めばいい仕様なため、つまりは特に何も気にしていない場合、旧バージョンが上書きされます。結果、
/Applications/Blender.app/Contents/Resources/2.8x/scripts/addons
に放り込んでいたアドオンは消えちゃうわけですな。
アプリケーション本体の内側をユーザにいじらせるはずがないから、これが間違ったやり方ってのはわかっていたのだけど、場所を探すのが面倒くさかったわけで…。でまぁ推奨される方法を知りたいなと思いました。
Blenderのアドオンはpythonのモジュールみたいなもののようで、__init__.py ってファイルの入ったフォルダや.pyファイルそのものをアドオンとして認識するようです。で、それを保持させる場所ってのが、ユーザフォルダ内にあったのですね。なるほど。知っとけって知識でした。
/Users/[ユーザ名]/Library/Application Support/Blender/2.8x/scripts/addons
ということで、一つ入れてみたアドオンがこちら。R_Array addon 。Githubから落としてできるフォルダをアドオンフォルダに入れてのインストールっすな。オブジェクトを円上に複数個複製するってものです。
複製する円の半径をどう決めるのかと思ったらマウスのドラッグなんだけど、画面の端までマウスカーソルが行ってしまったらそれ以上大きな円にできないじゃんって思ったら、左の画面の端に達したら右の端に現れてってのを延々と繰り返すことができました。ちょっと面白い動きですね。
余談ながらこのモデルはArchmodels vol.226 ローポリ植物セット [株式会社オークオンラインショップ] のサンプルファイルです。
AppleがAMD CPUを採用するかもしれないという噂
AMDのAPU(CPUとGPUを統合したAMDのチップ)をテストしているようだという状況証拠が見つかったってニュースでしたけどね。
macOS 10.15.4 Catalina BetaのMetalドライバ内にAMD APUの名前が登場し、AppleがAMD製Macを開発しているのではないかという噂。 [AAPL Ch.]
個人的にはARM系になるより余程歓迎できる内容です。
時を同じくして日本でもAMDの64コア128スレッドCPU、Threadripper 3990Xが発売されたようで各所にベンチマーク結果が出てきているわけですが、CG屋としては例えばCINEBENCHの結果が参考になったりするわけで、そこでの数字が
- CINEBENCH R20
- Threadripper 3990X: 24840
- Xeon W-3275M: 11020
3990Xの結果は【Hothotレビュー】世界最高峰の64コア/128スレッドCPU「Ryzen Threadripper 3990X」を徹底テスト [PC Watch] から
Xeon W-3275Mの結果はCinebench R20 (Multi-Core) CPU benchmark listから
です。比較にあげたXeon W-3275MはMac Pro 2019でいちばん上のCPU(28コア56スレッド)を選んだ場合にこれだろうってものですね。スコア差は倍です。こいつのTDPは205WでThreadripper 3990Xは280Wということですからそのまま搭載ってわけにはいかないでしょうが、筐体内部の空間に比較的余裕があるし、なんとかなるんじゃないかね?
Mac Proに採用されずその他Macで(Ryzenが)採用されたとしても、コストパフォーマンスが今のIntel CPUより良さげなAMDのAPUですから、安定してMac上でパフォーマンスを発揮できるなら、歓迎すべきことじゃないでしょうか。
ちなみにThreadripper 3990Xの店頭価格は50万円ほどで、Mac Proのベースモデルから最大コア数CPUへの変更価格は+77万円です。もっとも、Appleが採用するにしてもMac ProにXeonが採用されていることから、AMDからはEPYCになるかもで、その場合価格的なメリットは全く無いですが(ていうかAppleが採用するXeonよりさらに高価格帯のものと競合する製品ってことでとっても高い。EPYCの64コアモデルは例えばDellのストアで2384071円で売ってる(2020年2月9日現在)。これは高すぎるにしても(もしかしたら2個での価格かもしれない)100万円ほどにはなると思われる)。
BlenderのUVプロジェクションが謎
球にUVを設定し直したいだけなので、UV→Sphere Projection を実行すると、こんな空気を読めない感じのUVで展開されます。
世のBlender使いの方々は、どうやっているんでしょう (ググるとなんかすごい手順を重ねて綺麗に開くってことをやってんだけど、いやいや、コマンド一発でいきませんか?とは思います。この辺、MODO先輩はとってもお利口だし、Softimage大先輩の開き方も好みです(^^))。