ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「氷の花火 山口小夜子」、往年の世界的トップモデルの生涯!

2016-05-25 17:51:25 | 日本映画
おすすめ度 ☆☆☆

ファッションに関心のある方 ☆☆☆☆

京都では、今やっと公開中。

山口小夜子は、1970年代トップモデルとして、世界に羽ばたいたファッションモデル。資生堂の専属モデルとしても活躍。

その、和を基調としたファッションは、今も貴重な存在である。

2007年8月14日に急性肺炎のため死去している。

ファッションモデルの命は短く、その後、前衛芸術に活路を見出していたが、道半ばで亡くなった。

本作は、草間彌生のドキュメントを撮った、元NHKのディレクター松本貴子さんが演出。

版権の関係でなかなか資料を得られない中。

小夜子の遺品を公開できるという権利を取得、それを題材にしている。


著名デザイナーなどのインタビューを通して、小夜子像をあぶり出していく。

ただ、恋などの私生活には迫りえず残念だ。

ファッション関係者には、貴重な資料だろう。
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「ヒットマン ラスト・ミッション」、余命わずかのヒットマン、最後の仕事!

2016-05-24 17:12:20 | イギリス映画
おすすめ度 ☆

アクション好き ☆☆

題名とポスターに惹かれてみると肩透かし。

まあ、たしかに腕のいいヒットマン。数々の仕事を見事にこなす。

だが、ヒットマンにガンの宣告が。

ヒットマンは、新しい仕事を引き受けて、ベルリンへ。

そこで、売春組織で働かされていた美女を助けたことでトラブルに巻き込まれる。

この辺はやくざ映画っぽい。

話の流れがもう一つたるくて、緊迫感がない。

自らの命と引き換えにしたものは?
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「サクラメント 死の楽園」、カルト教団の集団自殺事件がモチーフ!

2016-05-23 18:13:50 | アメリカ映画
おすすめ度 ☆☆

オカルト映画好き ☆☆☆

連絡の途絶えていた妹から、「神の教団にいる」との手紙を受け取ったパトリック。

過激な取材スタイルのVICE社のサムに相談、カメラマンと3人で教団のもとへ。

ヘリで「エデン教区に潜入」。途中銃を持った男たちに喚問を受けるも、妹の名前でどうにか中へ。

そして早速、インタビュー。教団の素晴らしいこと、特に“お父様”の存在が大きい。

そして夜、大きな集会が開かれ、「お父様」がお出ましに。

そして質疑、「お父様」にうまくかわされる。

ここまでは、坦々と話が進み、ドキュメンタリーっぽい。

さらに、集会が進み、ダンスなど盛り上がる。

だが、そんな中、少女から助けてのメモが、

そこから始まる集団自殺。

POVといわれる、現場っぽい撮影で、カメラはぐるぐる回り、危険度一杯。

「お父様」を演じるジーンズジョーンズの好演もあって、なかなか鬼気迫るものがある。


1978年に全世界を震撼させたカルト教団“人民寺院”の信者による集団自殺。教祖ジム・ジョーンズのもと、914人が一斉に自殺した。

この事件をモチーフにしているが、全体にスケールが小さく、強引な展開があって惜しまれる。



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「尚衣院 サンイウォン」、王朝の服飾デザイナーの確執!

2016-05-22 17:58:54 | 韓国映画
おすすめ度 ☆☆☆

韓国王朝物語好き ☆☆☆☆

朝鮮王室の衣装を専門とする部署「尚衣院(サンイウォン)」で起こる、王朝を巻き込んでの確執。

主人公は、伝統的デザイナードルソク(ハン・ソッキュ)。王宮の衣服のすべてを統括。

王妃が、王の衣服を誤って燃やしたことから、街で評判のデザイナーゴンジン(コ・ス)を王宮に招き入れる。

その斬新なデザインで、評判を勝ち得たゴンジンは、ドルソクに教えを乞いながら昇進していく。

だが、やがて、新旧のデザイナーは意見の違いから対立していく。

一方、王は、兄の跡を継いだが、自らの業績がないことを苦にしていた。そのため、王妃とは接触を断っていた。

そこで側室が、王の側近から送られる。

そして、清国の使者が来るときに着る服をめぐって、ドルソクとゴンジンの対決に

だが、やがて悲劇が。

王室の争いを絡めた、デザイナーの子弟の確執、ゴンジンの王妃への恋慕と、物語は膨らんでいく。

王朝の衣服をめぐって、これだけ、膨らました物語ができるとは、韓国映画の深さ。

ハンソッキュとコ・スの演技対決も見もの。

きらびやかな韓国衣装のあでやかさ。美的センスも確か。

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「さざなみ」、シャーロット・ランプリングの演技に注目!

2016-05-21 17:55:22 | イギリス映画
おすすめ度 ☆☆☆

老人の愛の物語好き ☆☆☆☆

シャーロット・ランプリングもふけたなあ!そりゃもう70歳だよ。

それでも、ベッドシーン。入浴シーン。

45年連れ添った夫婦の結婚記念日を前にして、

波風が立つ。

夫の昔の恋人が氷山で見つかった。ということは、若いままでいるのかな?

その日から、夫の気がそぞろ。

屋根裏部屋には、彼女の遺品が、映像も。(恋人が妊娠していた)

妻は、憤りを隠せない。

そして迎えた記念日。夫は、最上のスピーチをするが、

そのあとのダンス。なつかしの「煙が目にしみる」。楽しそうな夫に比べて、顔の表情が変化する妻。このシーンのランブリング。おおこわ。

女性中心の映画なので、男性はちょっと置いて行かれるかも。

それにしても演技とは、すごいものだ。



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「午後3時の女たち」、アラフォー女のお悩み!

2016-05-20 19:12:02 | アメリカ映画
おすすめ度 ☆☆☆

R15+ 性の悩み事。

サンダンス映画祭で監督賞を受賞。クエンティン・タランティーノも2013年のベスト映画10の1本に選出した。

でも題名と、タランティーノの名前から、エキゾチックな映画を期待すると肩透かしを食らう。

夫にも、子にも恵まれているアラフォーのレイチェル。

その淡々とした日常描写。

そこに、ストリッパーの少女が加わって、ちょっとしたさざ波が。

かなりきわどい下ネタの会話とか、ストリッパーのはずが売春婦だったとか、下っぽい映画ではあるが、要は、アラフォー女の通過点ということか?


レイチェル役を「なんちゃって家族」のキャスリン・ハーン。

これまでテレビドラマ界で活躍してきた女性監督ジル・ソロウェイの演出。
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「パージ」、一年に一回殺人が許される日!

2016-05-20 13:30:33 | アメリカ映画
おすすめ度 ☆☆

R15+

近未来、アメリカ経済が崩壊、人々の生活を裕福にするためと、安全維持のため、「一年に一度、殺人を含むあらゆる犯罪が許される」法律ができた。

その日は、警察、消防、医療などの救急が受けられなくなる。

まあ、この設定は、面白いのだが、

ホームセキュリティを完全にしたセキュリティ会社のセールスマン。

自宅を、そのセキュリティで守ったはずだったのだが、

そこで繰り広げられる、殺人などの行為は、やや気が抜けていて、映画としての面白さに欠ける。

折角の設定も、一軒家のトラブルに終始し、低予算もあってか、大きな立ち回りもない。

拳銃一発だ。

それにしても、主人公の娘の彼氏とか息子とか、身内のトラブルとあってはいただけない。

まあ何が起こるかのサスペンスなのだが、生ぬるい。

仮面がなぜか、祭りっぽいが、実際はご近所トラブルだったりして。

だが、公開時のアメリカの評判は良く大入りだとか。

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「二十歳」、二十歳になった三人の青春物語!

2016-05-19 17:45:18 | 韓国映画
おすすめ度 ☆☆☆

PG12 セックスシーンや、下ネタ連発のため。

人気アイドル「2PM」のジュノ、「チング 永遠の絆」のキム・ウビン、ドラマ「ミセン 未生」で人気を集めたカン・ハヌル それぞれが、個性ある役柄で好演。

彼ら目的のファンが殺到したらしい。

韓国では、初週興行ランキング1位に輝き、わずか29日目にして300万人突破の快挙を成し遂げた。

高校生から、二十歳を迎えるまでの男子生徒の友情と恋愛の悲喜こもごも。

3人のキャラが、それぞれ違って、それがうまく展開していく、脚本監督の腕の見せ所。

ちょっと日本では考えられない、韓国映画の粋だ。

基本的にはコメディで、下ネタも満載。

若き男の色気むんむん。

そして映画では、最後そろって軍隊へ入隊。

いかにも韓国らしい。

女性陣も華やか。

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「草原の実験」、カザフスタンで繰り広げられるロマン!

2016-05-18 19:57:09 | 映画
おすすめ度 ☆☆☆

映像的な映画好き ☆☆☆☆

ロシア映画

2014年・第27回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、最優秀芸術貢献賞を受賞した。

1949年、旧ソビエト連邦のセミパラチンスク核実験場で行なわれた原子爆弾の爆発実験でなんと周囲の住民には避難勧告が出されなかったそうです。

この事件をモチーフにした映画。

広大な草原地帯を舞台に、平和な日々を送る父と美しく優しい娘、そして娘に恋をする2人の青年のエピソードを描いた異色作。

木一本ない広大な草原。

そこに建つ一軒の農家。

そこで暮らすモンゴル系の父親とその娘(娘は白人系)。

広大な自然と牧歌的な暮らし。

娘に恋をする地の青年とロシア系の青年。

台詞なしの特殊な映像は、この草原にふさわしい。

そして徐々に深まる不気味な兆し。

やがて父は、病に倒れる。

二人の男の決戦の後、男女が結ばれる。

だが、ラストは、なにもかも壊してしまう、草原の実験。

なんとも牧歌的な映画だ。



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「パパが遺した物語」、父娘愛とその後の物語!

2016-05-17 18:31:01 | アメリカ映画
おすすめ度 ☆☆☆

父娘愛好き ☆☆☆☆

アメリカ、イタリア合作

自らの過ちで妻を亡くしたジェイク・デイヴィス。

残された愛娘は、命より大切。

事故で自らも患い入院。その間妻の妹夫妻に預ける。

だが、愛するジェイクは、ひきとり大事に育てる。

しかし、事故の後遺症もあり、作品がうまくいかず、酷評され、貧しい生活に。

父親を演じるラッセル・クロウ、無骨だが、人一倍愛が強い男性をうまく演じている。

相手の少女に扮するカイリー・ロジャーズが実にかわいい。

娘を持つ父親は、これだけで涙ものだ。

映画は、父の死後25年がたって、娘が成人。

幼くして、母と父を亡くしたトラウマからのがれられない。

この成人したカイリーをアマンダ・セイフライドが好演。

物言わぬ黒人少女との交流などを通じて、成長していく。

幼少時代と青春時代が交互に描かれ、物語を盛り上げる。

ただ、物語にちょっと、ブレがあって、惜しいできになっている。
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