中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

事業を「誰かに引き継ぎたい」と思っていますか??

2017年09月19日 05時05分52秒 | 2017年版「中小企業白書」
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2017年版「中小企業白書」268ページ「第2-2-14図 経営者の年代別に見た、経営や資産の引継ぎの準備を勧められた相手」をみましたが、今日は268ページ「第2-2-16図 経営者の年代別に見た、経営や資産の引継ぎの準備を勧められた割合」をみます。

下図から小規模事業者について、周囲から経営や資産の引継ぎの準備を勧められた割合について経営者の年代別に見ると、年代が上がるにつれて勧められた割合が上がっていくことは同様であるが、70 歳以上で個人事業者はようやく5割に達し、小規模法人も 54.2%に過ぎない。

また、小規模事業者では、中規模法人と比べると、周囲から経営や資産の引継ぎの準備を勧められることは少ないことが分かります。

次に、小規模事業者において、経営や資産の引継ぎの準備を勧められた相手を経営者の年代別に見ると、小規模事業者においては、「商工会・商工会議所」が最も多く、小規模法人では「顧問の公認会計士・税理士」、「親族、友人・知人」と続き、個人事業者では「親族、友人・知人」、「他社の経営者」が続くなど違いが見られます。

これらを踏まえ白書は、多くの中小企業・小規模事業者の経営者は、事業を「誰かに引き継ぎたい」と思っており、早期に経営や資産の引継ぎの準備に着手するきっかけとして、周囲からの働きかけは重要である。

周囲から勧められる割合は経営者の年代が上がるにつれて高くなっているものの、円滑な「事業の引継ぎ」のためには、より早期から、顧問の公認会計士や税理士、取引金融機関、小規模事業者においては商工会・商工会議所等の支援機関が、経営者に対して働きかけていくことが期待される、とあります 。

事業を「誰かに引き継ぎたい」と思っているその気持ちをどのように支援していくのか、誰でも良いわけではないので、それはそれはとても難しいことなのでしょうね。読み進んで行きましょう!

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