おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は中小企業白書(2015年版)の67ページ「中小企業が取引において不利に感じる相手」をみましたが、今日は69ページ「中小企業における交易条件の改善に向けた課題」をみていきます。
下図から、中小製造業における仕入価格の現状を踏まえた課題をみると、「国内の既存仕入先の見直し」と答えた企業が54.5%と最も多く、次に「国内の新規仕入先の開拓」が52.4%、「原材料等の共同購入等による仕入先に対する価格交渉力の確保」が20.5%、「輸入製品への切替え」が19.4%となっています。
次に、販売価格の現状を踏まえた課題をみると、「自社で扱う製品またはサービスの付加価値向上」が71.5%と最も多く、次に「国内の新規顧客・販売先の開拓」が68.6%、「国内の既存顧客・販売先の見直し」が33.8%、「海外需要の取り込み」が18.6%、「製品またはサービスの共同販売等による販売先に対する価格交渉力の確保」が11.3%となっています。
仕入価格の設定において自社が不利な立場にあるか否かで回答割合を比較すると、「国内の既存仕入先の見直し」、「原材料等の共同購入等による仕入先に対する価格交渉力の確保」、「輸入製品への切替え」で自社が不利な立場にあるとする企業の割合が高い。
販売価格の設定において自社が不利な立場にあるか否かで回答割合を比較すると、「国内の既存顧客・販売先の見直し」、「製品またはサービスの共同販売等による販売先に対する価格交渉力の確保」で自社が不利な立場にあるとする企業の割合が高いことが分かります。
まとめると、販売価格と仕入れ価格の差である売上高総利益をどのように高めるかという話ですが、いろいろな選択肢がありますが、付加価値の向上以外の選択肢をとったとしても、いずれは付加価値の向上という壁にぶち当たってしまう。
付加価値向上の壁を乗り越えることが経営ということですね。
昨日は中小企業白書(2015年版)の67ページ「中小企業が取引において不利に感じる相手」をみましたが、今日は69ページ「中小企業における交易条件の改善に向けた課題」をみていきます。
下図から、中小製造業における仕入価格の現状を踏まえた課題をみると、「国内の既存仕入先の見直し」と答えた企業が54.5%と最も多く、次に「国内の新規仕入先の開拓」が52.4%、「原材料等の共同購入等による仕入先に対する価格交渉力の確保」が20.5%、「輸入製品への切替え」が19.4%となっています。
次に、販売価格の現状を踏まえた課題をみると、「自社で扱う製品またはサービスの付加価値向上」が71.5%と最も多く、次に「国内の新規顧客・販売先の開拓」が68.6%、「国内の既存顧客・販売先の見直し」が33.8%、「海外需要の取り込み」が18.6%、「製品またはサービスの共同販売等による販売先に対する価格交渉力の確保」が11.3%となっています。
仕入価格の設定において自社が不利な立場にあるか否かで回答割合を比較すると、「国内の既存仕入先の見直し」、「原材料等の共同購入等による仕入先に対する価格交渉力の確保」、「輸入製品への切替え」で自社が不利な立場にあるとする企業の割合が高い。
販売価格の設定において自社が不利な立場にあるか否かで回答割合を比較すると、「国内の既存顧客・販売先の見直し」、「製品またはサービスの共同販売等による販売先に対する価格交渉力の確保」で自社が不利な立場にあるとする企業の割合が高いことが分かります。
まとめると、販売価格と仕入れ価格の差である売上高総利益をどのように高めるかという話ですが、いろいろな選択肢がありますが、付加価値の向上以外の選択肢をとったとしても、いずれは付加価値の向上という壁にぶち当たってしまう。
付加価値向上の壁を乗り越えることが経営ということですね。