中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

不利に感じる相手は誰??

2015年05月23日 05時54分11秒 | 中小企業白書(2015年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2015年版)65ページ「中小企業間における収益力の違いと労働生産性」をみましたが、今日は67ページ「中小企業が取引において不利に感じる相手」をみていきます。

下図から、仕入価格の設定において自社が不利な立場にあると感じている中小企業がどのような相手に対して不利であると感じているかを見ると、「自社よりも規模の大きい同業他社」と答えた企業の割合が全体で60.7%と最も多く、業種別に見ると製造業、非製造業ともに高い割合となっていることが分かります。

また、販売価格の設定において自社が不利な立場にあると感じている中小企業が、どのような相手に対して不利であると感じているかを見ると、「販売先」と答えた企業の割合が全体で61.6%と最も多く、業種別に見ると製造業の方が非製造業よりも高くなっていることが分かります。

白書はこの結果について、「自社よりも規模の大きい同業他社」、「仕入先」と答えた企業が多いことの背景としては、仕入価格の設定において自社が不利と感じている中小企業にとって、規模の大きい企業ほど仕入量が多いため、規模の小さい企業よりも購入時の仕入単価を低く抑えることができ、また、規模の大きい企業の方が大口顧客である可能性が高く仕入価格の設定において交渉力を持っている可能性が高いことが考えられる。

販売価格の設定においては、自社が不利と感じている中小企業は、特に製造業で受注先に対して販売価格の設定における交渉力を持っていない可能性が高く、また、特に非製造業では、規模の大きな企業と比べて価格競争力を有していない可能性が高いと考えられる、としています。

中小企業・小規模事業者は具体的にどのような相手に対して取引上の不利を感じているかが分かりますが、これに対してどのようにすれば良いのか、明日、みていきます!

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆


最新の画像もっと見る