おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は2013年度ものづくり白書 116ページの「ブランド戦略の重要性」をみましたが、今日は117ページの「サムスン電子のブランド戦略」をみます。
昨日のブランド戦略ランキングでも急上昇しているサムスン電子は、半導体、液晶ディスプレイ、情報通信機器の分野で、世界シェア1位の製品を多数有する世界的大企業へと成長していますが、インターブランドの世界ブランド価格の推移をみると、2001年から2012年の12年間でソニーは減少傾向、パナソニックは微増にとどまったのに対し、サムスンは大きく増加していることが分かります。

次に直近3年間の広告宣伝費をみると、サムスンはソニーとシャープの合計額よりも大きな額となっていることが分かります。

ほんの十数年前まで知名度に乏しかった同社が世界的なブランド構築に成功した要因について白書は、まずは我が国企業と競合しない中国・インドなどの新興国市場の開拓に力が注ぎ、携帯電話機の認知度を高めると同時に、オリンピックのスポンサーや映画で使用される携帯電話機を米国で限定販売するといった、スポーツや映画を通じた広告宣伝により、消費者と製品を感情的なレベルで結び付けていることがブランド形成に大きな効果があるとあります。
日本のメーカーは新興国を攻めるときに、先進国で人気のある先端製品を店頭に並べますが、サムスンは先進国向けだけでなく、新興国にR&Dセンターを設立し現地仕様の製品を同時に投入する商品戦略が有名です。
サムスンにはグローバル競争に挑む企業だけでなく、ローカル競争を行う中小企業にとっても学ぶべき点が多いように感じますね。
昨日は2013年度ものづくり白書 116ページの「ブランド戦略の重要性」をみましたが、今日は117ページの「サムスン電子のブランド戦略」をみます。
昨日のブランド戦略ランキングでも急上昇しているサムスン電子は、半導体、液晶ディスプレイ、情報通信機器の分野で、世界シェア1位の製品を多数有する世界的大企業へと成長していますが、インターブランドの世界ブランド価格の推移をみると、2001年から2012年の12年間でソニーは減少傾向、パナソニックは微増にとどまったのに対し、サムスンは大きく増加していることが分かります。

次に直近3年間の広告宣伝費をみると、サムスンはソニーとシャープの合計額よりも大きな額となっていることが分かります。

ほんの十数年前まで知名度に乏しかった同社が世界的なブランド構築に成功した要因について白書は、まずは我が国企業と競合しない中国・インドなどの新興国市場の開拓に力が注ぎ、携帯電話機の認知度を高めると同時に、オリンピックのスポンサーや映画で使用される携帯電話機を米国で限定販売するといった、スポーツや映画を通じた広告宣伝により、消費者と製品を感情的なレベルで結び付けていることがブランド形成に大きな効果があるとあります。
日本のメーカーは新興国を攻めるときに、先進国で人気のある先端製品を店頭に並べますが、サムスンは先進国向けだけでなく、新興国にR&Dセンターを設立し現地仕様の製品を同時に投入する商品戦略が有名です。
サムスンにはグローバル競争に挑む企業だけでなく、ローカル競争を行う中小企業にとっても学ぶべき点が多いように感じますね。