中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

あえてリスクをとって新たな投資を行うか??

2017年02月12日 06時07分39秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)339ページ「第 2-5-60 図 設立年数、金融機関からの借入状況別に見た経常利益率」をみましたが、今日は340ページ「第 2-5-61 図 設立年数、金融機関からの借入状況別にみた投資比率の割合」をみます。

下図から設立年数、金融機関からの借入状況別に投資比率の割合を見ると、無借金企業と金融機関から借入れのある企業を比較すると、おおむね無借金企業の方が投資比率は低く、また、設立年数が高まるにつれて投資比率は低下傾向にあり、企業年齢が高まるにつれて総資産に占める設備投資の割合は低下していることが分かります。

この結果について白書は、企業年齢が若いころは、新たな成長に向けて投資を行っていくが、企業年齢が高まると同時に経営が安定し、大きな投資を行わない傾向にあるためではないだろうか。

ここまでを踏まえ白書は、以上のことから、借入れへの過度な依存は収益力を低下させることにつながるものの、一定の借入れを行い、成長への投資を行うことで、無借金企業よりも高い収益力を獲得している企業が存在していることが分かった。

無借金企業は平均的な収益性が高いため、あえてリスクをとって新たな投資を行う意欲が低いと予想されるが、収益力を高めるには、少子高齢化や人口減少による市場縮小と向き合い、積極的に投資をしていくことが重要であり、必要に応じて金融機関からの資金調達を考えることも検討すべきではないだろうか、とあります。

まさにアベノミクスの方向性を示す結論ですが、それが分かっていても行わないのが経営者ということなのでしょうね!!

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