おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は2013年度ものづくり白書 162ページの「外部経営資源の活用状況」をみましたが、今日は164ページの「EMS企業の業績推移」をみます。
エレクトロニクス分野で、自社ブランドを持たずに電子機器の設計・開発や生産を受託する企業はEMS(ElectronicsManufacturing Service)と呼ばれますが、この図をみると、EMS企業の売上が急拡大していることが分かります。
とりわけ目立つのが最左のホンハイです。2002年から2011年までの10年間に売上高が16倍弱の1,200億ドルまで拡大しており、これがシャープとの交渉の原動力になったことが分かります。
これまで白書をみたとおり、EMSの拡大は、デジタル化・モジュール化が進展した結果、一定の品質のものづくりが容易にできるようになり、単なるものづくりから得られる付加価値が低下していることが背景にあります。
ホンハイとシャープの出資交渉は当時は下請企業の下克上のイメージがありましたが、現在では一定の地位を築いたように感じます。
とはいえ、急拡大した企業の売上が頭打ちになると、直後に急降下することがあるので、EMS企業はこれからが正念場かもしれませんね。
昨日は2013年度ものづくり白書 162ページの「外部経営資源の活用状況」をみましたが、今日は164ページの「EMS企業の業績推移」をみます。
エレクトロニクス分野で、自社ブランドを持たずに電子機器の設計・開発や生産を受託する企業はEMS(ElectronicsManufacturing Service)と呼ばれますが、この図をみると、EMS企業の売上が急拡大していることが分かります。
とりわけ目立つのが最左のホンハイです。2002年から2011年までの10年間に売上高が16倍弱の1,200億ドルまで拡大しており、これがシャープとの交渉の原動力になったことが分かります。
これまで白書をみたとおり、EMSの拡大は、デジタル化・モジュール化が進展した結果、一定の品質のものづくりが容易にできるようになり、単なるものづくりから得られる付加価値が低下していることが背景にあります。
ホンハイとシャープの出資交渉は当時は下請企業の下克上のイメージがありましたが、現在では一定の地位を築いたように感じます。
とはいえ、急拡大した企業の売上が頭打ちになると、直後に急降下することがあるので、EMS企業はこれからが正念場かもしれませんね。