中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

生産は減るが利益は増える。これは理想なのだろうか?

2014年11月21日 05時13分20秒 | 2014年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2014年版ものづくり白書42ページ「図 121-10 海外拠点の新設・増強に伴う国内拠点の役割変化」を見ましたが、今日は43ページ「図 121-11 海外拠点の新設・増強に伴う国内生産量」をみます。

下左図により海外拠点の新設・増強に伴う国内の生産拠点における生産量の変化を見ると、「ほとんど変化なし」との回答が5割強を占めたが、生産量が「増加」したとの回答比率の合計が19.3%であるのに対して、「減少」したとの回答比率の合計は28.9%であったことが分かります。

次に、下右図により国内事業における利益の変化を見ると、「ほとんど変化なし」との回答が5割強を占めていることに加え、「増加」と「減少」の回答比率はほぼ同じであることが分かります。

この結果について白書は、国内拠点の役割が、(量が稼げる)汎用品から高付加価値品へとシフトしたため生産量自体が減少しても、利益水準は維持できていることがうかがえる、とあります。

生産は減るが利益は増える。このような流れは、一見、理想的に感じますが、生産現場が国内にない以上、ものづくり企業が若者をはじめとする雇用の吸収弁とはならないのでしょう。悩ましいですね!

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