中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

世紀の発明をいかに守るか!

2013年09月14日 05時00分00秒 | 2013ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2013年度ものづくり白書 107ページの「オープン・クローズ戦略の基本フレーム」をみましたが、今日は109ページの「TOTO(株)の“知財のピラミッド”」をみます。

コラムにはTOTO(株)が大学と開発した光触媒に関する知財戦略が記載されています。

光触媒とは「自身は前後で変化しないが、光を吸収することで反応を促進させる物質」と定義され、その代表例が「酸化チタン」ですが、TOTO(株)はこの酸化チタンにある物質を混ぜることで、より高い分解性能と親水性を実現し、一度紫外線があたると1週間程度この効果が持続する光触媒を開発したとあります。

そして、当社は、このような主要発明に係る基本特許を頂点に“知財のピラミッド”を構築しています。

ピラミッドは4階建てで、1階が「光触媒技術の商品への応用発明の出願」、2階が「光触媒活性を向上させるための発明の出願」、3階が「特許取得の発明を含む主要発明の出願」、最上階が「特許取得の主要発明」となっており、仮に基本特許が崩れても、その下の製品レベルでの特許で防御していくという戦略が取られています。

これらの知財戦略の構築により、世紀の発明と言われた技術はしっかりと特許で防御しつつ、応用した商品の製造・販売ライセンスの供与を行い、ロイヤリティでも稼ぐというビジネスモデルが展開できる訳です。

基本特許が崩れることを想定しているところが非常に柔軟で、競合企業には難攻不落なイメージを与えますね!
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