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アリんちょが何故かチブサトゲグモに仕掛けました!

2024年01月04日 | 生き物

琉球列島なら普通にいる、チブサトゲグモ(コガネグモ科、メス)ですが、生き物好きの人には結構人気でオイラも最初見た時は凄い姿のクモがいるなぁと興奮したものです。この時はオイラの頭がこの子の巣に引っかかっちゃって岩の上にポトッと落ちて来たので何だろうと見ていました。ちなみに今回のは、一番良く見る「鬼が笑ってる」模様ですが、何パターンかあります。

それほど真面目に撮る気はなかったんですが、マクロの付いたカメラで覗いているとアリんちょがススッとフレームイン。クモは小さい昆虫とかを食べるからやられないかな?と思って見ていたらなんと、アリの方が攻撃開始! クモの脚に噛み付いて襲い始めました。クモも反撃!、抑え込もうとしましたが直ぐに怯んで逃げ始めました。アリ恐るべし! その間、速過ぎて全く撮れてません!(笑)。この画像もかなりピンボケを無理やりシャープしてそれでもまだこんなにピンボケですが、面白かったので載せました。

実はアリは物凄い強くて、例えば庭や家なんかでアリが出たからと退治すると、バランスが崩れて逆に他の害虫が大量に発生したりする事があります。植物の中でも甘い汁などでワザとアリを呼び寄せたり住まわせて他の害虫から守って貰うというのもその辺の草花で当たり前にあります。
クモも負けていなく、チブサトゲグモに限らずクモはみんな毒(タンパク毒他)を持っています。ただ人が被害を被る程の強い毒を持っている種は日本には僅かしかいません(西表島ではクモ咬傷で死亡例がりますが)。

ですが、1993年沖縄県の知念村で過去にチブサトゲグモに咬まれた経験がある方が、約1年後同じコガネグモ科のヤマシロオニグモに咬まれ、激しい掻痒感(皮膚や粘膜がめっちゃ痒い)、悪心嘔吐(気持ち悪く吐き気がある)、意識朦朧といった全身症状が出ています。これは単独でクモ毒が直接作用したんではなく、過去があった為アナフィラキシーショックで強く出たそうです。
まだ研究中ですが、そんなクモ毒などに効くとされているのがモンパノキ等の薬用植物です。モンパノキは沖縄では昔から薬草として利用されて来ました(ミーカガンなど材としても)。ハブやクラゲなど多種別種の解毒だけでなく風邪や下痢などにも効くと言われ、葉を食べたり煮だした汁をぬったりと色々な使い方があります。昨今、民間療法・伝承薬と言われていた物が調べてみると科学的に効くんだ、という事がどんどん証明されて来ています(効くんだけど科学的に証明するのが難しい)。津波でも何でも昔からの「言い伝え(伝承)」というのは本当に大切ですね!

今のところ一時的に緩和する作用があるという事までは研究結果が出ているので、緊急時に何もなく仕方なくという使い方で、その後はちゃんと病院に行く!、というのが良いかと思います。
ただしあくまで自己責任でお願いします!

 

#チブサトゲグモ #クモ毒 #薬用植物 #タンパク毒 #解毒 #モンパノキ #リフトアップ石垣島


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