リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

沖縄は石垣島から元報道カメラマンが送る、海・空・山、自然が大好きな方へ! ツアー参加は「リフトアップエコツアー」で検索!

石灰岩の森2

2019年02月27日 | 何でも

前回の続きで場所は同じですがメンバーが変わります。 この日案内した方々は去年も来て頂いた「沖縄樹木研究会」の方々と、そのお仲間で全国の樹木医の集まりと言うドリームチームです! このグループは毎年、日本中の何所かに行ってその地域の巨木や天然記念物など素晴らしい樹木を見て勉強しているそうです。

前回の斜面を登って進んで行くと出て来るのが石垣島で一番デカいだろうと思われるギランイヌビワ(クワ科)の巨木です。オイラのブログでは何度か紹介していますが、オイラも会うのは年に数回。何時来てもそのデカさに圧倒されます!同時にヒルだらけで困るけど(笑)。

そこから更に奥に行くとあるのがリュウキュウマツ(マツ科)の巨木です。こちらも石垣一とは言いませんが、かなり立派なデカさです。 

次は国天然記念物のヤエヤマシタン(マメ科)です。現在は保護の為にロープを張って近くに寄らないようにお願いしていますが、今回は樹木医の先生方なので近づいて良く見て頂いています。実は普段見て頂いている沖縄の樹木医の先生もこの方達の仲間だそうで、帰ったら今の状況を報告して置くとの事。

この時は新芽が出て来ていましたが、気になるキノコが生えて来ているようです。文化財課にも報告して置きましたが、今後どう処理していくか先生に相談して行くそうです。

これは竹を使った土地改良の跡です。竹をパイプ代わりに肥料などを注入。塩ビ管や金属と違って自然に分解されます。これにより根にとってはかなり良い条件になっているとの事で、このやり方が一番良いと言っていました。

#巨木 #樹木医 #ギランイヌビワ #ヤエヤマシタン

つづく

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石灰岩の森

2019年02月25日 | 山が好き!

石垣島は場所によって山中でも石灰岩があって、海からだいぶ離れているのに海岸林のような様相です。石灰岩なので洞窟のような場所があったりで面白く、独特の雰囲気で冒険気分を煽ります。

このアコウは元々石灰岩に根付いていたんでしょうが、ある時倒れ折れてしまったようです。ですが絞め殺しの樹の仲間は少々の事では死にません。この状態でも生きて成長し、ちゃんと葉も出していました。

この日の目的地はこの石灰岩の上にあります。写真では分かり辛いですが、かなりの急斜面を雨の跡でズルズルの状態でしたが頑張って登りました。ズルズルっと落ちて来て巻き込まれると大変なので一人づつ離れて登ります。

こんな場所を苦労して登ってどうするの?と思うでしょう。実はこの上をさらに進んで行くと「石垣島で一番のギランイヌビアの巨木」があるんです。その巨木を案内する事になっていて、一年ぶりだったので山のお友達・S御夫婦に下見にお付き合い頂いて来た訳です。

その時の模様は近いうちに掲載します。#石灰岩の森

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白くなかったシロツブの種子、その後

2019年02月22日 | 何でも

先日紹介した「シロツブの種子」ですが殆ど白くなかったですね、覚えていますか?「時間が経つか、日に当たれば白くなって来る」と書いてあるのがあったので試していたんですが、こうなりました。

まず断っておきますが、緑色のは「ハスノミカズラの種子」です。色が同じだったら見分けがつきませんね。その隣のかなり白っぽいのが別の場所で新たに拾ったシロツブの種子です。これだったら直ぐにシロツブの種子だと分かります。先日紹介したシロツブの群落よりかなり離れた場所で拾いました!他の場所にもあるんですね!

そして上の三つがその後のシロツブの種子です。どうですか?少しは白っぽくなった? オイラ思うんですが、上の三つは逆に時間が経ち過ぎて白さが無くなったか、種子が成長する途中でホソヘリカメムシの幼虫やられておかしくなったんじゃないかと思いますが、皆さんどうでしょう? 新たに拾ったシロツブが1ヶ月くらいしてどうなるか、またお知らせします。

これは落ちてた「ハスノミカズラ」です。だいぶ泥も着いてますね。このうちの一つが上の画像の種子です。サヤとパッと見の葉の様子ではかなり見分けが難しいです。

#シロツブ #ハスノミカズラ

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これも貴重なタシロマメ

2019年02月20日 | 何でも

テングノハナに負けないくらい貴重種のタシロマメ(マメ科、絶滅危惧1A種)と言うのも石垣島にはあります(タシロマメは西表島にもありま)。何本あるかは記載がありませんが今まで1~2本だと思っていたのが対面にも数本ある事を知りました。先日の文化庁のTさん、県文化財課のSさんが来た時に「種子を拾って苗木にして増やそう」と言う事で崖を無理やり下りて行き皆で探しました。

マメ科らしい葉の様子。「偶数羽状複葉」と言うらしいです。花は以前載せた物を見て下さい。https://blog.goo.ne.jp/lift-up001/e/175d23e7593bba46abde903374b2d9ad

落ちてたサヤも幾つか拾っておきました。全部がそうか分かりませんが、真ん中と右側は間違いありません。左はクロヨナっぽいんですが、中身を見ると全然違います。サヤだけは沢山あったんですが、マメは殆ど数個しか見つかりませんでした。

唯一中身入りのサヤの様子。ただ全然膨らんでなく、望遠鏡で見たまだブラ下がっていて開いていた物はもっとプックリとしたマメでした。

オイラが拾ったのはこれを入れて全部で3つくらい。上図の一番下のマメは死んでます。芽が出るか分からないけどある程度育ったらまた紹介します。

#タシロマメ #絶滅危惧1A種 

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2ヶ月遅れで開花、シマアケボノソウ

2019年02月18日 | 山が好き!

今年は仕事で山に入る事が多く、連続で行く事もあってクタクタです。体の右側が故障だらけなのでそろそろ休ませないと。だけど石垣島で快適に山に入れる季節はあと1ヶ月ほど。個人的に生きたい場所もあるから、ストレッチとマッサージしながら良く寝て頑張りましょう。

何時もは12月中に開花しているシマアケボノソウ(リンドウ科、絶滅危惧種)が今年は約2ヶ月も遅れました。カンヒザクラの開花も遅く、この時あったユウコクランもようやく小さい蕾が出来かけてたくらいです。良くヘツカリンドウと間違う人がいますが、ヘツカリンドウは石垣・西表には無いし、全然似てません。岩場に咲く事が多くかなり自然度が高い場所でないと見る事はないです。

#シマアケボノソウ #石垣島の山 

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テングノハナ

2019年02月16日 | 何でも

日本では石垣島にしかないとされているテングノハナ(ハスノハギリ科、絶滅危惧IA類です。何で石垣島にしかないんだろう?しかも自生の物はなんと僅かに2本だけ!!! なんで文化財指定しないんだろう?天然記念物にするべきだと石垣市文化財審議会委員のM先生もMさんも言ってます。

この翼のような種子で実際にある程度滑空して落ちるそうです。絶滅危惧IA類だし石垣島にしかないからかなり貴重な植物ですね。以前探しに行った時は全く見つからなかったんですが、今回は種子が付いていたので直ぐに見つかりました。

花期は7~8月とされていますが日本植物分類学会に報告書を出されたM先生によると年に2回、春(3-5月)と秋(10-12月)に花を付けるそうです(花が咲くのは午前中のみ)。

台湾のテングノハナは確かに7~8月ですが石垣島のとは違っていました。分布地のフィリピンのテングノハナとも比べるとDNAが違っているので、石垣島のテングノハナは要するに石垣固有種と言う事になりますねぇ。う~ん、それじゃぁいったい石垣島のは何所からやって来たんでしょうか?!

#テングノハナ #石垣固有種? 

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ゲッキツも熟すと甘いです。

2019年02月13日 | 何でも

ゲッキツ(ミカン科)の実が色鮮やかに実っていました。ゲッキツの実と言うと皆「えぐ味が凄くて食べられない」と言います。ですが画像くらいに赤く熟すと意外と甘くてオイラは見つけたら食べます。確かに完熟してないと赤くてもかなりのえぐ味がありますが、丁度良いのを見つけるとシッカリ甘い味がします。

材も堅く、何よりゲッキツの花は物凄く良い匂いがしてシルクジャスミンと言われるくらい。オイラは大好きなんですが、毛虫も発生すると言う事で今のところオイラの家の庭には植えていませんが、内地では鉢で売られてるくらい人気です。精油も取れるしゲッキツ酒にしたり、鎮痛剤としても使えるそうです。実はなかなかの有用植物でしょ?

#有用植物 #ゲッキツ #シルクジャスミン #月橘酒 

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石垣島にもあった、シロツブとハスノミカズラ

2019年02月11日 | 何でも

石垣島には無いとか八重山には無いと言われているシロツブ(マメ科)の群落に行って来ました。画像で見ると「え?、全然白くないじゃん!」と思いますよね。どうやら白くなるのは時間がたったり日に当たったりして白くなるようです。もしかして日よけ止め?良く見るとまだまだらですが白くなって来てますね。

じゃぁ、シロツブと酷似のハスノミカズラとの違いは何なんだ?と言われると托葉があるとか羽片の数とか色々書かれているんですが、オイラ的に一番の違いは豆の形だと思います。シロツブの豆は意外と丸くなく歪(いびつ)。

痛い思いをしながら豆を取ろうとすると、ほぼ全部にいたこのアリそっくりな虫。何でしょう? 

一緒に行ってたT師匠が調べてくれました。ホソヘリカメムシ(ホソヘリカメムシ科)の幼虫だそうで、アリそっくり!マメ科の実の汁を吸うそうです。ピンボケでごめんなさい。

#シロツブ #ハスノミカズラ #ホソヘリカメムシ #マメ科

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ワニグチモダマとハネミノモダマ(カショウクズマメ)

2019年02月08日 | 何でも

石垣島でもあまり目にする事が無いワニグチモダマ(マメ科、絶滅危惧種)です。クリーム色とか緑色の花で石垣島には無いと書いてある本もあるくらいですが、よーく探せばチョットだけ自生している場所があります。そんなワニグチモダマが2008年奄美諸島の徳之島、翌年には奄美大島で自生しているのを確認。2016年には沖縄本島で確認されていて、小笠原でも確認。ワニグチモダマの種子もやはり海流散布でバラ撒くやり方なので、特に黒潮が流れる先では漂着し、条件が合えば育つ可能性はある訳です。ただ結実は石垣島でもそんなに無く、本島などでは殆んど結実しません。

種子だけなら千葉県の房総にも色んな南の島の物が流れ着きます。それこそマングローブの胎生種子が流れ着く事もあります。しかし残念ながら発芽する事はあっても根付く事難しいようです。ちなみに「ワニグチ(鰐口)」と言うのは種子の形が神社や寺の鈍い音が出る鐘の形に似ている事から名付けられました。

「Lドーパ」と言う他の植物や害虫などが嫌がる物質を出すので、東南アジアでは自然農薬として利用されています。これだけでも有用な植物なんですが、「Lドーパ」と言うのはドーパミンの材料でもあるのでパーキンソン病の治療薬として期待されています。さらにマメ科にしては珍しく若葉や花が食用になったりと、素晴らしい植物なんです!

こちらは色違いの・・・、違います。これは別種のカショウクズマメ(マメ科、別名ハネミノモダマ)の濃い紫の花とか黒い花と言った感じですね。我が家の庭にも咲いています。台湾の「火焼島」から来ているそうです。こちらはどう言う訳かあちこちで見かける事が出来ます。結実も普通にするので絶滅する心配はあまり無いか?

石垣島には南方の色んなマメ科があるので、豆好きには魅力的な島でしょう。ただ「ヤアエヤマシタン」や「タシロマメ」など超貴重な絶滅危惧種も多いので見るだけにしておいて下さいね!

#亜熱帯 #マメ科 #黒い花 #緑の花

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於茂登岳調査登山8

2019年02月06日 | 山が好き!

このシリーズも今回で最終回にしましょう。今までと同じように時系列で画像を張って行きます。山深い水気がある場所でないとなかなか見られないカラコンテリギ(アジサイ科)の種子と言うか実と言うかです。野生のアジサイの仲間です。

朽ちた樹に白いキノコが生えていました。もう終わりかけですね。沢山のキノコを見るにも於茂登岳は良いかも知れませんね。

於茂登岳の山中には立派なオキナワジイ等の巨木が沢山あります。登山道沿いだけでも幾つかの立派な樹が見られるのでいつも楽しみです。八重山でないと見られない植物も沢山あるので、興味がある方はまずは於茂登登山をしてみては?

この時期には珍しくサキシマヒラタクワガタ(クワガタムシ科)がいました。寒いせいか殆ど動けずもしかしたら寿命が近いのかな?於茂登岳一帯は保護地区になっているので、一切の採集は出来ません。何時ものように、「撮って良いのは写真だけ」です!

良い天気で木々の間からさす日差しが気持ち良く、見上げると透けた葉の光が美しく煌めいていました。

この場所まで来たら後は比較的緩やかな斜面です。名残り惜しい山道をノンビリと下りて行きましょう。 

沖縄県一高い山・於茂登岳は国の保護地区と石垣市の保護地区にも指定されているので亜熱帯・石垣島の本来の姿を見るには持って来いの場所です。登るだけだったらそれ程時間は掛かりませんが、ノンビリ色んな物を見たり撮影したりしてると登りで2時間以上、下りで1時間半くらいは掛かります。朝10時くらいからスタートして、上でお弁当を食べ下りて来たら4時間以上楽しめる計算です。下山後にまだ体力がある方は嵩田林道・農道を一周しましょう。ここも景観地区として文化財指定されているので保護されているので、色々観察しながら歩けばさらに2時間以上、石垣島の素晴らしい自然が楽しめます!

#於茂登岳 #ガイド #嵩田林道・農道 #保護地区 #景観地区 #沖縄県一

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