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石垣島 最後のササバモ

2023年03月28日 | 文化・歴史好き!

石垣島 最後のササバモ(ヒルムシロ科、絶滅危惧種)

 かつて石垣島にはブネラ川の中流域に、いくつかの沼と段丘からの豊富な湧水が流れ込む「ブネラ湿原」という石垣島最大の湿地帯がありました。上流は於茂登岳、下流はアンパル・マングローブから名蔵湾へとつながる山と海の間の重要な場所であり、水草や水生生物だけでなくあらゆる生き物、そして我々石垣島に棲む人々にとっても大切な場所でありました。
1999年、森由紀氏の調査報告では「石垣島において水草が最も豊富な湿原であった」と記されています。その報告書には今回のササバモも記されており、その後の記録では2016年、赤井賢成氏により調査確認されています。

★画像はササバモの種子が出来てきてる状態だと思いますが定かではありません。

★こちらの画像、最初は花が咲いてるのかな?と思ったんですが、花期は初夏から初秋との事で確かに石垣島の自然は時期が適当なんですが、あまりに早過ぎます。種子がバラけ始めてる様子ですかね? ところで、川でバラ撒かれた種子から下流で増えて行くのは分かるんですが、上流に広がって行く事も出来るんでしょうか?根や茎からも増えるそうですが、川だから流れはいつも下流向き。川底の土中でちょっとづつ上流に向かって伸びて行くのか?!
ちなみになぜこの場所で見られるのかと言うと、この川は両側の台地から非常に多くの湧水が流れ込み水温が低く保たれています。ササバモは高温に弱く低温には強いそうなので絶好の条件なんでしょう。ブネラ湿地もそうでしたが湧水が出ている所では高温が苦手な水生植物も良く育ちます。

絶滅危惧種であり石垣島内ではココにしか現存しないと言われる本種を紹介して良いのか?と心配される方もいると思いますが、絶滅危惧種ではあるものの日本中に生息し、石垣島のものだから貴重という訳でもなく、違法採取を危惧するよりも島内でココにしかないこのササバモを皆で守って行きましょう!と言う方が大事かなと。先日の魚と一緒ですね。とは言っても場所は公開しませんが(笑)。
先日も違法採取者が逮捕され島民(世間)の目が厳しくなって来ている事もあり、皆さんがより島の自然に興味と愛情を持って頂だけるよう、今後も観察会やSNS等で公開しても大丈夫だろうと思われる範囲で紹介して行きたいと思います。

 

#リフトアップ石垣島エコツアー #ササバモ #違法採取 #逮捕 

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平和と戦争の一日

2023年03月09日 | 石垣島の問題

3月5日は島の「へいしんこども園」の方々から依頼を受け、今年最初の「名蔵アンパル・サイエンススクール」第一弾として、みんなで親子約150名を案内して来ました。もちろん全てボランティアです。

オイラが担当した班は沢山歩くので年長組です。始めて来る親子も多く、大人も子供も興味津々で物凄く盛り上がっていました。川は干潮時の山からの水だったので、良い天気のこの日は「冷たくて気持ちいい!」でした。

川を渡ったり、カニさんと遊んだり、砂を掘ってるだけで楽しい見たいです。保護者の皆さんも好奇心旺盛で、これは何?これはどうしてなの?と色々な質問が飛び交います。興味を持って貰えるのはとても嬉しいですね。

こうやって地元の子供達を案内し始めて約20年。実は先日、子供の頃に教えた女の子と話す機会があって「私はT先生(T師匠の事)、妹はAちゃん先生(オイラの事)に教わりました」「私は春から縁あって内地で先生になります」と。オイラもう感動して感激して、物凄い幸せでした。「数年後に石垣島に帰って来たら皆さんの仲間に入れて下さい」とも。素晴らしい!

楽しいからやってただけなんですが、本当に嬉しい限りです。

 

ところが、
実はこの日、石垣島の自衛隊基地(16日に開設予定、地対艦・地対空ミサイル部隊)に自衛隊車両が搬入される日だったのです。子供達を案内する前、朝早くから自衛隊ヘリが飛び交いバタバタとうるさく、港からOD色の車両約150台、次から次へと島の中を走って行きます。要所々々には警備員とは別に眼付きの鋭い私服の自衛官が一緒に立っています。おそらくオイラの事は既に内偵されていると思いますが、この日も撮られているでしょうね。

このあと子供達の案内があったので余り遠くまでは行けなかったんですが、何とこの場所、小中学校の前の道路が搬入路になっているんです! 学校の前を休日とはいえ自衛隊車両が約150台。もちろん中には装甲車や地対艦誘導弾、ようするにミサイル部隊の車両も走って行きました。

自然豊かで誰もが来たがる平和な島が、いつ狙われるかも知れない危険な島になってしまいました。今月18日にはいよいよ弾薬などミサイルがまた、市街地を通りこの学校の前を通って搬入されるはずです。島民が懸念している事はそれだけではありません。基地が作られた場所は島の飲料水の水源地の一つなんです。沖縄島では米軍が流した汚水により有害物質PFOSやPFOAが河川や地下水だけでなく飲料水にまで混ざっていた事が判明し大問題になってますが、全国の米軍基地周辺からも検出されている事を内地の方は殆ど知りません。米軍基地だから自衛隊と関係ないだろ!と思いますが、全国アチコチの自衛隊施設からも有害物質が漏れ出ている事が判明しています。

石垣島の基地からの排水は、ヨシノボリやテナガエビ等の生き物が沢山いた物凄く美しかった川と言うより沢に流されるのですが、なぜかそこに余分な2本の管も誘導されています。おそらく他からの水も持って来て汚水を薄める事が目的なんだと思います。 しかしこの川は以前から水質調査の対象となっている川で、今後もこの調査は続けて行く事になるでしょう。逆に水が流れなくなった場所から下も間違いなく何かしら自然への影響が出て来るでしょう。

この島はいったいどうなってしまうのでしょうか? 既に基地が出来ている与那国島では、人口は変わらないが地元島民の数が減っているとの事です。つまり自衛隊員が増えて、島の人は出て行っているので、+-ゼロなんでしょう。そして観光客は他人事ですから、少しでも何かおきればアッと言う間に来なくなってしまうでしょうね。

いつもこう言う話題は書かないんですが、今回は石垣島の対象的な一日だったのと余りにも内地の方々が沖縄の現状を知らな過ぎるので微力ながらオイラも書かせて頂きました。だって皆さんは沖縄ローカル報道でしかやっていない、国(政府)にとって不都合なニュースやドキュメント番組が沢山ある事を知らないでしょう? あっ、こういう事を書くと政府のネット監視に益々引っかかるんだよな(笑)。

 

#名蔵アンパル #マングローブ #狙われる島 #平和だった島 

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