リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

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2024 冬のカエル観察会の様子

2024年01月24日 | 夜が好き!

今回は毎年冬になると行う冬のカエル観察会の当日の様子です。いつもは年末に行っていたんですが年末だと参加者が集まらない、忙しい、と言う事で今回は年明けに行ったんですが、結局今回もいつものようにそれなりに参加者が集まりました(笑)。

観察場所は冬の夜の山中の沢。昼間は岩の間などに身を潜め暗くならないと出て来ないので夜の山に行かないと見れないんです。また国立公園、国名勝(文化財)、石垣市保護地区という幾重にも守られた場所に棲み、まぁ要するに採取したらダメな奴です。石垣島と西表島のみに生息する固有種で、絶滅危惧種、石垣市の保全種にも指定されているカエル、コガタハナサキガエル(アカガエル科)です。

夕方から集合し、沢の歩き方やハブなどの注意事項を説明し出発。登り始めると早速色んなカエルや昆虫の鳴き声が聞こえて来ます。地面にスベザトウムシが歩いているので、しばらく雨の心配はないかな? ただいつもに比べると寒くない。 下見に行った時も例年ならもう卵塊が見られる頃だったんですがありませんでした。実は昨シーズンも数回通ったんですが結局オイラは卵塊を一度も見る事が出来ませんでした。

昼間の下見の時に撮影したコガタハナサキ。岩の隙間の奥の方に隠れているので、なかなか見つける事が出来ません。↑こんな感じ。

心配をよそに生息ポイントに入ってしばらく行くと、直ぐにコガタ君達に会う事が出来ました。 最終的に参加者全員に見て頂けて皆さんとても喜んでます。気持ち悪いと思っていた女性も夜の真ん丸黒目の状態を見て「こんなに可愛かったんだ!」と言って一生懸命写真を撮っていました。

カエルがいる所には当然それをエサにしようとする捕食者もいます。ですから毎回しつこく言いますが、夜のカエル等の撮影の時はいきなり近付かずに、まずはハブなど危険な生き物がいないか回りを良く見てから少しずつ近付いて下さい。 移動中もうかつに手を付いたりせず、足元も長靴で行く事をお勧めします。

カエルは水場にいるもんだと思ってる方が多いですがそれは大間違いで、恋の季節や産卵の時は水場にいますが、そうでない時は意外と離れた場所にいて、コガタなら普通に土の上にいたり葉の上で生活しています。もちろん昼間は隠れていますよ。

観察会の時に見た他の生き物を紹介します。
一色隆三先生の名前が付いたイッシキマイマイ(ニッポンマイマイ(ナンバンマイマイ)科)。イッシキマイマイはイワサキセダカヘビとの攻防など、知らべて見るととても面白いです!

石垣島のアワアワ卵塊を作る、ヤエヤマアオガエル(アオガエル科)。「コロロ~コロロ~」と、とても可愛い声で鳴きます。

たぶんクロヨシノボリだと思うんですが、夜は模様も色も殆どないのでオイラの知識では分かり辛いです。

最後は本来いてはいけない、特定外来種のオオヒキガエル(ヒキガエル科、メス)です。20年以上住む石垣島で見たオオヒキガエルの中で過去最大種でした。オイラは仕事で特定外来調査をやっているので捕獲(生きたまま移動)させても良いんですが、この時は入れる物を何も持っていなかったので捕獲しませんでした。これだけの大きさ、在来種が数多く食べられているはずです。次回からは必ず持って行くようにしたいと思います。ただ外来種も人間による犠牲者だと言う事を忘れないで下さい。

結局2年続けて観察会で卵塊を見る事が出来ませんでした。このまま済ます訳にはいかないので、今シーズはしつこく通って見ようと思います。他にも色々見ましたが、画像が無いので今回はこれくらいで。今回紹介した生き物はオイラのこのブログにも載せているので、もうチョッと知りたいと思った方は良かったら検索して見て下さい。

 

#夜の山 #撮影ツアー #イッシキマイマイ #クロヨシノボリ #ヤエヤマアオガエル #サキシマハブ 

#コガタハナサキ

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石垣島、冬の夕焼け

2024年01月15日 | 空が好き!

用事があってウチの前を奥に行った帰り道、良い感じの空になっていたので撮りました。この時はたまたまですがウチからは自然が近いので、空とか風とか匂いとか、とにかく気になったら直ぐに家を出れば海でも山でも大抵間に合います。

午後の2時、3時になって「雨が止んだからチョッと山に行こう」とか、「あれがそろそろだな」とか思いついたら直ぐ行ける(移動時間が少ない)ので今日も2時に家を出て2時間くらい山に入り撮影、ちゃんと明るい内に山を下り帰り道の林道でもいつも見てる数か所をチェックしながらまた撮影、最後は田んぼの中の農道を走りながらまた撮影。数打ちゃ当たるってもんで、たまには良い写真が撮れてると思います、多分(笑)。

だけどこれだけ人と自然との距離が近いと言う事は、人がチャンと考えて生活してないと直ぐに自然に影響を与えてしまう、と言う事です。

チャンとしないとね!

 

#冬の夕焼け #自然との距離 #元々は自然だった #リフトアップ石垣島

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アリんちょが何故かチブサトゲグモに仕掛けました!

2024年01月04日 | 生き物

琉球列島なら普通にいる、チブサトゲグモ(コガネグモ科、メス)ですが、生き物好きの人には結構人気でオイラも最初見た時は凄い姿のクモがいるなぁと興奮したものです。この時はオイラの頭がこの子の巣に引っかかっちゃって岩の上にポトッと落ちて来たので何だろうと見ていました。ちなみに今回のは、一番良く見る「鬼が笑ってる」模様ですが、何パターンかあります。

それほど真面目に撮る気はなかったんですが、マクロの付いたカメラで覗いているとアリんちょがススッとフレームイン。クモは小さい昆虫とかを食べるからやられないかな?と思って見ていたらなんと、アリの方が攻撃開始! クモの脚に噛み付いて襲い始めました。クモも反撃!、抑え込もうとしましたが直ぐに怯んで逃げ始めました。アリ恐るべし! その間、速過ぎて全く撮れてません!(笑)。この画像もかなりピンボケを無理やりシャープしてそれでもまだこんなにピンボケですが、面白かったので載せました。

実はアリは物凄い強くて、例えば庭や家なんかでアリが出たからと退治すると、バランスが崩れて逆に他の害虫が大量に発生したりする事があります。植物の中でも甘い汁などでワザとアリを呼び寄せたり住まわせて他の害虫から守って貰うというのもその辺の草花で当たり前にあります。
クモも負けていなく、チブサトゲグモに限らずクモはみんな毒(タンパク毒他)を持っています。ただ人が被害を被る程の強い毒を持っている種は日本には僅かしかいません(西表島ではクモ咬傷で死亡例がりますが)。

ですが、1993年沖縄県の知念村で過去にチブサトゲグモに咬まれた経験がある方が、約1年後同じコガネグモ科のヤマシロオニグモに咬まれ、激しい掻痒感(皮膚や粘膜がめっちゃ痒い)、悪心嘔吐(気持ち悪く吐き気がある)、意識朦朧といった全身症状が出ています。これは単独でクモ毒が直接作用したんではなく、過去があった為アナフィラキシーショックで強く出たそうです。
まだ研究中ですが、そんなクモ毒などに効くとされているのがモンパノキ等の薬用植物です。モンパノキは沖縄では昔から薬草として利用されて来ました(ミーカガンなど材としても)。ハブやクラゲなど多種別種の解毒だけでなく風邪や下痢などにも効くと言われ、葉を食べたり煮だした汁をぬったりと色々な使い方があります。昨今、民間療法・伝承薬と言われていた物が調べてみると科学的に効くんだ、という事がどんどん証明されて来ています(効くんだけど科学的に証明するのが難しい)。津波でも何でも昔からの「言い伝え(伝承)」というのは本当に大切ですね!

今のところ一時的に緩和する作用があるという事までは研究結果が出ているので、緊急時に何もなく仕方なくという使い方で、その後はちゃんと病院に行く!、というのが良いかと思います。
ただしあくまで自己責任でお願いします!

 

#チブサトゲグモ #クモ毒 #薬用植物 #タンパク毒 #解毒 #モンパノキ #リフトアップ石垣島

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