リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

沖縄は石垣島から元報道カメラマンが送る、海・空・山、自然が大好きな方へ! ツアー参加は「リフトアップエコツアー」で検索!

石垣島、夜の山中・冬の観察会

2021年12月29日 | 山が好き!

毎年恒例、年末の夜の山中観察会を行いました。石垣島もそれなりに寒くずっと雨で、前日までの参加者は3人だったんですが、やはり皆さん天気を見ていたんでしょう。当日夜から雨がやむ予報になって、最終的に参加者は募集定員20名にチョッと足りないくらいまで増えました。

最初の生き物を見つけてみんなで観察している様子です。ちょっと明る過ぎるかな?撮影大会になってしまいました。

岩の凹みの中にオオハナサキガエルの卵塊が。真っ白でキレイですね。

滑りやすい沢沿いを気を付けながら上がって行きます。巨大なシダなどを掻き分け、ハブ太郎に気を付けながら、生き物を探しながら、慎重に進みます。

オオハナサキガエルが抱接していました。石垣島にいる在来種のカエルの中でも最大種です。この季節、産卵前のメスはお腹に卵をいっぱい蓄えて、外来種のオオヒキガエルに匹敵するくらいデカいです! このカップルはまだ産卵していなかったようで、この後抱接したまま岩陰にピョンピョンピョンと跳んで行きました。「邪魔してゴメンね」。

直前まで雨が降っていたんですが、観察会中はたまに小雨が降るくらい。日頃の行いが良い人ばかりだったんでしょう。↓下の画像は下見の時で、丁度満月でした。月光とライトに浮かぶ山道です。

今回の山は国指定の名勝地区、国立公園、石垣市指定保護地区にもなっていて、全ての動植物の採集禁止エリアです。法律で何重にも守られた大切な場所なんですね。それでも承知で違法採取者がたまに来るのですが、このような観察会で人がいると、それだけで抑止力になります。奄美沖縄西表が世界遺産になり付加価値が上がり、各地で採取者が非常に増えているとの事。残念ながらこのような活動を増やさざる得ないでしょう。

★この時に見られた生き物を、次回まとめて掲載します。
取り合えず、良いお年を (^^)/。

#リフトアップ石垣島エコツアー

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タイワンサソリモドキ

2021年12月23日 | 生き物

今回はタイワンサソリモドキ(サソリモドキ科)です。日本国内にはアマミサソリモドキと本種の二種類のみいます。夜だと石の裏等から表に出て捕食活動をしているので、比較的見つけ易いです。サソリモドキと言っていますが、見た目と違いむしろクモの仲間です。お尻の毒も無いので死ぬ事はなさそうです。

といっても危険を感じるとお尻を上げて威嚇し、最終兵器として酢っぱい液を出します。これが匂いだけでなく火傷みたいになるので注意が必要です。眼は12個あります、その辺のクモより多いかな? 肉食で溶かしながら食べる所は怖いですね。日本では伊豆諸島や九州から八重山までいるので、内地でも見たい方は九州南部でアマミサソリモドキが見られます。

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イッシキマイマイ

2021年12月20日 | 生き物

夜の山中、山のでんでん君、イッシキマイマイ(ニッポンマイマイ(ナンバンマイマイ)科)がいました。黒っぽい殻にラインが入った、これぞイッシキマイマイ!と言った色です(笑)。こんな事を書くとそれが理由で「一色蝸牛」と言う名前になったのかな?と勘違いしてしまいますね。でもそうじゃなく、イッシキマイマイの名前の由来は明治時代に石垣島他で校長先生をやられていた「一色隆三先生」にちなんで付けられました。

最初見た時はビヨーンと10cm位あったんですが、近寄った時にオイラの歩く振動を感じたんでしょう、少し縮んでしまいました。地面に居る生き物は微弱な振動でも敏感にキャッチします。樹上にいる生き物は風の揺れなのか生き物の振動なのか見分け、敏感に反応します。
それにしても、ピントを目に合わせると他が合わないし、体や殻にピントを合わせると目に合わないし、こういう時に被写界深度合成を使うと良いんでしょうね。

イッシキマイマイはイワサキセダカヘビの好物です。それに対抗する為にカタツムリでありながら、若い頃は尾っぽを自切すると言うとんでもない能力を身に付けました。さらに成長すると、イワサキセダカヘビが左右非対称の顎を「右左、右左」と交互に動かしカタツムリの肉体を引き摺り出し食べるのを阻止する為に、貝殻の入り口付近に突起を設けその動きを防ぐ、という「へぇ~」な機能も持っているのです。

この様にヘビはカタツムリを食べやすい様に顎の骨を、カタツムリは食べられ難いように自切と殻の突起をと、二種以上の生物が関わって共に進化をする事を「共進化」と言います。といっても食って食われての関係だけでなく、共生の関係や同種間の関係でも共進化は起こります。植物だとこのポリネーター(昆虫など)だけに花粉を運んで欲しいからこの形にしました!、と言った進化が有名ですね。

一色先生の名前が付いたイッシキマイマイを、やはり八重山で有名な岩崎卓爾(元石垣島測候所所長)の名前が付いたイワサキセダカヘビが食べると言うのが面白い話です。

話はそれましたが、カタツムリはのんびり動くので大人しい印象ですがイメージとは違い歯(歯舌)が凄く、ヤスリのような小さな歯が幾つも並び、合計すると1万本とも2万本とも言われています。そのヤスリの歯で葉っぱから昆虫などの死体、石や土まで何でもガリガリ削り食べるのです。カタツムリを飼っている方が寝ていると「ガリガリ、ゴリゴリ、ボリボリ」とカジっている音が聞こえてくると言います、凄いですね! ちなみにブロック塀やコンクリにカタツムリが良くいるのはカルシウムを求めて集まって来ているのです。もちろん山中にはそんな物ありませんが、自然界にもミネラルはあります。落ち葉にはカルシウムをはじめ色んなミネラルを含んでいます。おそらく土や石などあらゆる物からも摂取しているんでしょうね。

★注意!
カタツムリの仲間には人にも伝る寄生虫がいる事があります。
触った手で目や口、傷口等を触らず、触った手は必ず良く洗いましょう!


#リフトアップ石垣島エコツアー #イッシキマイマイ

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ミネイサワガニ、寄生虫が乗り移る瞬間

2021年12月15日 | 生き物

先週は週3日山歩きで、3ヶ所で仕事、調査、撮影して来ました。その内の1回は久しぶりの夜で物凄く面白かったです。いつも一人なのでたまには誰かと行きたい所ですが、誘っても断られめげるので結局誘わなくなりました。まぁ一つの物に毎回長時間かけて撮影しているのを待ってるって、こう言うのが好きな人かオイラの事が好きでもなければしんどいですよね(笑)。

等々力渓谷ばかりだとオイラも飽きるので、今回は石垣島のネタです。

小さい(脚も入れた横幅4センチ位)のと点々がいっぱい有ったので多分石垣島で一番小さいミネイサワガニ(サワガニ科)だと思いますが、沢の岩の上でお食事中でした。お前は何を食べているのかな?と辺りを見渡すと1m位離れた岩の上に日本最大のヤスデ、ヤエヤママルヤスデ(10cm位)の残骸がありました(>_<)。

少しづつ近付いてよりUPで撮影していると、ヤスデの体内から何やらウニュウニュした物が! 調べる時間も気力も無いので分かりませんが、どうやら寄生虫の様です。ヤスデの画像を見ても体内に空洞があるのが分かります。こいつに喰われて死んだのか、カニに襲われて死んだのか分かりませんが、この後寄生虫は頭を上げ体を伸ばし暫くウニョウニョしたかと思ったら、サワガニの口の隙間から中に入って行きました! 下の画像がその瞬間です。

ひぇ~、キモい! こうやってこの寄生虫は宿主を変えて行く訳ですね、恐ろしや。実はオイラ、この手の寄生虫がサワガニに付いているのを見たのは初めてではありません。過去に何度も、それも数匹が口や目の回りに付いているのを見た事があります。体内には入れないのか?そのうち入るのか分かりませんが、大体いつも今回見た奴と同じ様なのがくっ付いています。食べているようで食べられる、自然界は恐ろしや!

OGPイメージ

淡水系のカニ - リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

石垣島の山中にも淡水系のカニがいて、サワガニの仲間だけでもオイラが知ってるだけで5種類。タイワンサワガニ、ヤエヤマサワガニ、ヤエヤマヤマガニ...

淡水系のカニ - リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

 

★石垣島も寒くなって来て、泡盛のお湯割り(オイラは暖かい麦茶割り)が美味しい季節になって来ました。今夜もついついもう一杯。コロナ過が収まっている今の内に飲みに行きたいですね!

#リフトアップ石垣島エコツアー #ミネイサワガニ  #寄生虫 

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等々力渓谷4(帰省4日目)

2021年12月08日 | 何でも

今回は等々力渓谷からチョッと離れます。等々力渓谷の途中に長~い階段があり、そこを上って2~300m行くと玉川野毛町公園があります。目的はその中にある国重要文化財「野毛大塚古墳」です。この古墳は約1600年くらい前(古墳時代)に南武蔵(現在の東京、川崎、横浜北部)を収めていた豪族?首長?の墓だと言われています。大きさや出土品から見て、かなりの権力者だったと思われます。世田谷区、大田区あたりは古墳が沢山あり、まだ50基ほど残っているそうで荏原台古墳群と呼ばれています。以前はもっとあったそうですが現在では取り壊され、住宅地になっています。実はこの事がちょっと気になる話を見つけました。後ほど紹介します。

以前はこの周りに埴輪が置かれ、もっと雰囲気があったそうですが、今では何もなく残念な様子です。この日はコロナ過と日曜日と言うのもあり、お弁当を持った家族が所狭しと来ていました。かなりの巨木が沢山残されていて、遥か昔このような木が沢山生えていた森があり、その中を等々力渓谷が流れていたんですね。そんな事を想像すると楽しくなると同時に、今は無き森を失った事に悲しく思ってしまいます。

横には説明の看板と碑があります。看板と同じような説明が世田谷区のサイトにあったのでリンクしておきます。https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/bunka/001/004/d00128557.html

古墳の上にあがる事が出来ます。上には古墳の中からどのような出土品が見つかったの図面と、皆さんが見ているのは実際にどのような配置で埋まっていたか、あった場所の真上に実物大?で書かれているので、それを見ているんです。


クリックすると大きくなります。

「邪馬台国大研究」さんのサイトに埴輪が並べられていた頃の画像や出土品の画像も掲載されているので興味がある方はご覧ください。他の古墳や遺跡の事も沢山書かれていてとても面白いサイトです。なお、リンクの許可を取るにも連絡先が書いてなかったので、無断でリンクを貼る事をお許しください。http://inoues.net/ruins/noge_ohtsuka.html

★幾つかのサイトに書かれていた「野毛大塚古墳の呪い」の話

 明治30年(1897年)に、この大塚から石棺が見つかりました。その時、下野毛の青年が奇妙な死に方をし、たたりにあったと言う噂が広がりました。また、一人、青年が血を吐いて死に、もう一人は狂ってしまいました。死んだ青年の弔いに立ち会った者までが、頭痛を訴え、寝込むありさまです。
 村の世話役で名主の新兵衛は、これはただごとではないぞと、二人の青年について家族に心当たりを聞いてみましたが、これと言う答えがありません。次の朝、新兵衛は思い当たることがあって、大塚へ行ってみると、狂った青年がそこで汚れた手を合わせて何かさかんに唱えていました。近づいてみると、塚から血のような朱がべっとりににじんでいるではありませんか!「ばちあたりめ、塚を掘ったな!」と新兵衛が言うと、青年は正気に戻って「おらだけでない、死んだ平吉も掘ったんだ」と答えました。「盗んだものをもとに戻したのに赤い血が吹き出て、土をかけてもかけても、止まらない。だからお祈りしていたんだ」と。
  新兵衛が塚の穴を土で固めると、赤い血は止りました。ふと見ると、今まで横にいた青年がいません。新兵衛が家に帰ると、青年の母親が来て、息子が血を吐いて死んだと知らせました。
 騒ぎ収まった頃、村人たちは鎮魂のため古墳の頂に吾妻神社を祀りました。

なかなか怖い話ですね(>_<)。
さて、またこの長い階段を下りて等々力渓谷に戻りましょう(笑)。

#リフトアップ石垣島エコツアー #石垣島 #等々力渓谷 #古墳

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ネコ会議(さかり)後

2021年12月01日 | 何でも

ネコ会議(盛り)で3日ほど来なかった「シロクロ」です。見て下さい、この顔、この眼つき!、野良丸出し! 年に数回、縄張りとメス争いの末、顔中傷だらけでやって来ました。ネコ会議の後はいつもこんなで、もっと酷い時がしょっちゅうです。こういう傷が致命傷になって命をおとすのです。だからオスの野良猫の寿命はせいぜい2~3年と言われています。

先代の「タヌ吉」がやはり顔に酷い傷を負って、皮だけのガリガリの姿でやって来ました、脱水症状です。その時はウチの掟に反するんですが、タヌ吉自身もウチに助けを求めに来て触っても抵抗しないので、知り合いの動物のお医者さんの所に連れて行き、点滴や抗生物質を与へ一時的に回復しました。この時はまだ好物の缶詰とか柔らかい物なら食べれていたので、お医者さんに貰った抗生物質を餌に混ぜ与え、こなままウチで大人しくしていれば助かったかも知れません。が、野良の気質と言うんでしょうか?少し良くなったらウチから出て行ってしまいました。

本当は1週間は抗生物質を飲まないといけないのに二日ほど来ず、再び傷口が腐って死にそうになった状態でウチに助けを求めに来たんです。ですがもうご飯を食べる事も出来ないくらい衰弱し、点滴の代りになると言う事で取り合えずスポイトなどでスポーツ飲料などを与えたんですが、もう手遅れ。数分おきに見には行ってたんですが、ほんのチョッと時間が空いた隙に甲斐なく、その日の内に家の納屋で死にました。ボロボロ涙がこぼれて止まりませんでした。

タヌ吉が死んでからしばらくして、シロクロが来るようになってもう2年くらいは立つはずなのに全然懐きません。今までで一番懐かない奴です(笑)。と言っても気が強いんじゃなく、物凄いビビりなんです。

餌を貰う時だけ「ナ~ゴ、ナ~ゴ」と鳴いて、こっちが何かしていて直ぐにあげられないと、シロクロは待つと言う事が出来ない奴なので、しつこくず~と「ナ~ゴ、ナ~ゴ」鳴いて要求します。その癖チョッと触ろうとしようもんなら引っ掻いて来て、罰として餌を取り上げられます(笑)。

もう一匹、シロクロと同じか、もう少し前から来ていたメスの「ミケちゃん」と言うのがいるんですが、この子は逆に触って貰いながらじゃないと餌を食べません。触っているとご存じの「フミフミ」を食べながら始め、食べ終えてもゴロンとなり、そのまま「フミフミ」を続けます。いい加減触るのを止めると、しつこく頭を擦り付けて来て触って攻撃。仕方ないから触ってあげると再び「フミフミ」が始まります(笑)。

 

#リフトアップ石垣島エコツアー

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