湊かなえさんの最新作『ブロードキャスト』読了しました。
「イヤミス(読後に嫌な気分になるミステリー)の女王」として、
人間の内面をえぐるような数々の作品を書いてきた湊さん、
この作品は今までにない爽やかな学園青春ストーリー、何だか拍子抜けしました。
キャッチフレーズは「陸上の夢が潰えた僕は、まさかの放送部へ、そこに居場所はあるか。
夢と友情、嫉妬と後悔、大人への反発。
湊かなえだからこそ書けた、心ふるわす新青春小説。」
放送部、という活動内容をあまり知られない部を舞台に、全国コンクールを目指す高校生たち、
そこには様々な葛藤があり、思春期ならではの悩みや喜びがあります。
高校生が読むには、登場人物たちへの共感が得られてとても良いと思いますが、
湊さんのドロドロ作風に慣れている身としてはやや物足りなく、中途半端な感じがしました。
私が湊さんの作品で一番心に残っているのは『
リバース』で、これは面白かったです。
先日、某新聞の読書週間関連記事として、アンケート回答による「好きな作家ベスト10」が載っていました。
1位 東野 圭吾
2位 湊 かなえ
3位 司馬遼太郎
4位 池井戸 潤
5位 宮部みゆき
6位 村上 春樹
7位 浅田 次郎
8位 有川 浩
9位 赤川 次郎
10位 伊坂幸太郎
今のベストセラー作家が多く選出されていましたが、司馬遼太郎さん、赤川次郎さんの人気は不滅ですね!
その他、先月の読書は以下の8冊、すでに紹介した作品が多いです。
これで今年85冊となり年間100冊の目標達成できそうです!