今日も一期一会

「本が好き♪図書館ブログ」のタイトル変更
本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

「本が好き♪図書館ブログ」からタイトル変更

19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

図書館だより「Library News 11月号」

2018-11-01 | 司書室より
今日から11月霜月、図書館だより「Library News 11月号」を発行しました。
こちらです→ Google版 Yahoo版
今月号の特集は先日記事にしたばかりの「第72回 読書週間」についてです。

今月の作家は今年生誕90年を迎える手塚治虫氏を取り上げました。
1928年11月3日、大阪生まれです。
言わずと知れた漫画・アニメ界の神・巨匠、日本におけるストーリー漫画・テレビアニメーションの創始者です。
『鉄腕アトム』『火の鳥』『ブラック・ジャック』『ジャングル大帝』『どろろ』『リボンの騎士』等、
その多くの作品の内、少なくとも一つは知っている人がほとんどでしょう。
今年は生誕90周年ということで、誕生日の11月3日を中心に全国各地で様々なイベントがあるようで、
特番アニメ、ライブ、記念グッズの販売、等々、盛り上がりを見せています。

生涯で約15万枚もの漫画原稿を描いたとされていて、作品化されたのは全604作。
その内分けは少年向け341作、少女向け36作、大人向け110作、低年齢向け32作、絵本39作、4コマ漫画17作、
1コマ漫画29作、それに細かいシリーズなどを入れると700タイトル以上となるそうです!
アニメーション作品は70作品を制作、天才的頭脳を持ち数々の功績を成し遂げました。
日本ばかりではなく海外の漫画家、アニメ作家、映画製作者等、
多くの人が手塚作品から多大な影響を受けているでしょう。

私が心に残っている作品は、初期の頃から晩年まで書き続けライフワークと位置付けた『火の鳥』
時代は古代から未来、舞台は地球や宇宙、生命の本質・人間の業が、
独特な思想を根底に壮大なスケールで描かれていて、まるで人類の誕生から滅亡までを見ているようです。
手塚氏自らの戦争体験によってもたらされた「生命の尊厳」が手塚作品のテーマの一つとなっています。

また『アドルフに告ぐ』は、ヒトラーが実はユダヤ人だったという設定が、とても興味深かったです。

これだけ人並み外れた仕事量をこなしていながら、決して家庭を蔑ろにすることはなかったというのも素晴らしい!!
誕生日とクリスマスなど記念日のディナー、お正月と夏休みの家族旅行など、
息子さんから「家族としても神。」と言わしめるほどご立派な方だったのですね。