京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

いっぱい過ぎる種まき

2024年04月16日 | 日々の暮らしの中で
数日前、ブロックの壁沿いにいっぱい過ぎるほどのハゼランの種を蒔いた。


「ハゼラン」の名前の由来は、小さな花がたくさんはじける、はぜるように咲くことからだとか。確かに、星の形をした花が弾けたように、しかも秋口まで花火のように次々にはぜて咲き続ける。「ハナビグサ」の別名もあるようだ。
午後3時に花が開く習性があることから「サンジグサ」と呼ばれたりもするらしい。


英語では「サンゴの花(CORAL FLOWER)」と言い、「星のしずく」なんて名まで頂戴しているそうな。

夕刻に水遣りをしだすと、アマガエルよりは幾分大きな黒茶っぽい蛙が顔を見せる。ちょっと色がね…、でも見慣れると「おっ、そこにいたのね!」と声をかけたくなるまでの親しみを覚えるからタノシイ。アキアカネ?だってやって来る。
見た目の特徴から名前を付ける。名付け親になって、個人所有の名前を付けてみたいものだ。例えば、ももいろファンタジーとか? (長すぎるな)

 

ところで、足元の雑草に注目し、植物の多様性を知ってもらうことを趣旨に、道端で見つけた雑草の名前をチョークで書いて紹介する取り組みが欧州で広がっていると読んだことがあった。3年ほど前になる。
More Than Weeks(雑草以上)と呼ばれる運動だった。

嫌われ格を代表するスズメノカタビラやヤブガラシでも、夏場の地面の温度上昇を下げるなど有効論もあるというのにはうなづけた。
ハゼランも双葉が出て成長すると、その葉の広がりは地面を覆い、蛙クンの憩いの場所になるようだ。密にしておくと雑草も生えにくい。
ただ花茎が長いので強い雨には打たれ弱くてすぐに横倒れする。

雑草は本来踏まれたら立ち上がらず、横たわったまま花を咲かせ種子を残すことに最大限のエネルギーを使うらしい。
それが「本当の雑草魂」なのだとか。
そうか…、踏みつけられても、それを苦として払いのけ楽になろうとあがくことなく、その身を置く現実、賜った場所で咲きなさいと言われてる気がしてくる。
 できる?  「そこ、動くな!」でしたなあ。


ありったけの種を蒔いたから、きっとたくさん芽を出すはずだ。
雨で倒れたら、せっせと起こしてやるくらいはいいだろう。

                              (画像は昨年一昨年のもの)

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする