京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

散り積もる花びら

2024年04月09日 | 日々の暮らしの中で
朝方の激しい雨の降りようで目が覚めた。
強い北風が惜しげもなく桜の花びらを散らしている。まだ今月いっぱいは楽しめるスポットもあるようだし、桜の種類によってはこれから開花するのもあるので、(今年はもう終わり!?)とするのにはちょっと早いのだろうか。

「咲き初むるひと本(もと)」「初桜」。
待ちに待った花の梢は「咲き満ちて」春爛漫。
その喜びもつかの間、はや「つひに散る花」、川面は「花筏」。
なんとはない寂しさを感じるのは、国民あげての一大イベントの終りを迎える気がするせいかしら。


   桜並木にまじった1本のオニグルミの冬芽が、ようやくほころびかけた。

大学、小中高と入学式を終えて新学期が始まった。
やっぱり桜は新年度によく似合う。

京大の入学式の式辞で総長さんは、人や書物との出会いが成長につながると強調され、
「偶然の出会いで幸運をつかみ取ることを『セレンディピティ』と呼ぶが、幸運は構えのある心にしか訪れない。知性と感性を鍛えながら、できるだけ多くの新しい出会いを経験してほしい」と呼びかけられたことを地元紙が報じていた。
「幸運は構えのある心にしか訪れない」
うん、うん! そうだなと思う。

我が家では娘に続き、翌年には息子も進学のために東京へ出た。
もうここからは本人のカイショ…、と私は思っていた。
義母は孫(息子)に三田明が歌う「美しい十代」の歌詞を筆でしたためて贈ったのだった。
今日、車の中でラジオから流れたこの歌を聞いていて、当時の義母の心の内を思い、しんみりしてしまった。



2歳5カ月ほどのLukas。小学校2年生となって、今週いっぱいまで2週間の休暇中。
明日から所属するサッカーチームのトーナメントがゴールドコーストで開催されるのだそうで、男組3人(兄と父親と)が3日間留守になり、孫娘と母親は居残り。
…をたいそう喜ぶ声が届いた。

コメント (2)
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