Jさんブログ~つれづれなるままに~

糸の切れたタコのように日々ふわりふわりしているJさんの、ふわりふわりな出来事を書いてみました。

ふらり関西・名古屋 電車の旅-1

2006年01月13日 | つれづれ旅行記
先日会社の同期からふと買ってしまった名古屋~東京の新幹線回数券。この回数券の期限がもう3日で切れてしまうので、さてマズいとふらり関西・名古屋方面へ出掛けることに。
予め行きの夜行と帰りの新幹線は予約しておき、当日までに間に何をすればいいか決めればいいや…と思っていたら、ちょうど仕事が忙しかったのもあり、あっという間に当日。しかも夜行は大船0:26発なのに、仕事から帰ってきたのは23:00前。旅支度もままならない、行き先も決まっていないまま出掛けることに。

慌ててカメラと三脚、時刻表2冊(JRの詳しく載っているやつと、私鉄が詳しく載っているやつ)、あと夜行でぐっすり眠れるように、窓の桟に置くタオルをかばんに詰め込み、とりあえず晩御飯を食べ、いそいそ風呂に入り慌てて出発。
まずは京浜東北線で大船へ出ると、次に乗る夜行電車・快速ムーンライトながら号が到着する間にコンビニへ熟睡セットを買いに行きます。ここできちんと寝られるか寝られないかが、後の1日ボケーっと過ごすか、activeに過ごせるかの分岐点。ただ今日は既に会社でヘビーに働いてくたくただったので、今日の熟睡セットは冷えたビール350ml缶と、揚げたてコロッケとチキンのおつまみセット。あとは飲み物にありつけなかった時用のお茶を買い込み、いそいそと夜行の入線する大船駅3番ホームへ。
大船0:26発、今日は普通の平日の木曜日、明日も平日の金曜日で学校のあるシーズンなので、いつもは学生でごった返すこの列車も、いつもに比べれば人は少なめ。とはいえ電車は当たり前に満席。今日はひとり旅なので、隣には知らない人…隣はスーツにジャンプ1冊だけ持って名古屋まで行くの?(結局その人は米原まで普通列車を乗り継ぎ、ほんとにジャンプ1冊だけ持ったまま、車内で米原からの新幹線こだま号の自由席券を購入し、どっかへ向かったみたい)
私はとりあえず明けて翌日の予定を決めるべく時刻表をテーブルに広げ、窓の桟には買ったビールとおつまみセット、ひとり宴会です。ひたすら乗継と目的を決め、手帳にメモ。よし決まった!窓の外を見ると電車は熱海。あとは朝を待つのみと寝るのみ。丹那トンネルを抜ける頃には夢の中でした。

次に目が覚めたのは浜松駅。ここで時間調整でこの夜行電車は34分停まります。隣の人を大股で豪快に跨ぎ、車外へ出て深呼吸。停まっている間に貨物列車に何本も抜かれていき、反対側のホームには通勤ラッシュかのように、ひっきりなしに貨物列車が通過し、寝台特急が慌しく乗務員交代で停車しては発車していきます。
次に目が覚めると既に左側の窓には稲沢貨物駅が見え、程なく今回のチケットを譲ってくれた同期の地元・一宮に到着。当然私は用がないのでそのまま通過し20分、終点・大垣に到着。大垣着6:53着。

ここで名物、階段競争があります。乗ってきた快速ムーンライトながら号はここ、大垣止。でもこの電車に大垣まで乗ってくる人は、このまま大阪方面の快速電車に乗継ぎます。ただこの乗継が階段を上って反対なので、この次の電車で座りたいと急ぐ人がダッシュをするので、この競争がある訳です。
私は次の電車の先頭から、関が原に積もった雪が見たかったので、そのポジションを取るため今日はその競争に混じってダッシュします。さすがコツはつかんでいるので、なんとかゲット!大垣7:00発、ここから米原まで30分ちょっとの間、雪の峠越えです。
関が原の雪は今年は半端なく…。例年なら軽い雪国っぽい積もり方で、雰囲気としては湯沢のスキー場あたりへ出掛けた際に、越後湯沢駅を降りてうわっ雪♪ってレベルなのですが、今年は違います。普通に腰より高いところまで雪が積もってるんです。ここって岐阜県と滋賀県の県境なのに(汗

米原7:34着。ここでほとんどの人は京都・大阪方面の新快速に乗り継ぐのですが、私はここからローカル私鉄へ乗り継ぎます。ここから彦根、八日市を経由し、近江八幡まで、近江鉄道というローカル私鉄に乗ります。
次の彦根行は7:42発、今日は平日でラッシュ時間帯というのに、ホームは閑散とし、改札口には出札と窓口係を兼ねた駅員さんが1人。きっぷの自動券売機なんて高級なものはないので、窓口で「近江八幡まで大人1枚」と言うと、当たり前に『JRで行った方が早いけどいいの?』って言われます。そりゃそうです。さっき乗り逃した新快速に乗れば近江八幡8:08着、なのに近江鉄道に乗ると着くのは8:54。倍どころではなく時間がかかり、運賃も倍近く(JR:480円、近江鉄道:890円)かかります。でも私は急いでいる訳でも、近江八幡へ行きたい訳でもなく、ただ近江鉄道に乗りたかっただけなので、「近江電車に乗りたかっただけなので…」と言うと、駅員さんは『そうですかありがとうございます。今後共近江電車をよろしくお願いします』なんてほのぼのした感じ。
890円を払い出てきたきっぷは硬券。普通きっぷってぺらぺらの薄い磁気の入った薄い紙なはずですが、まれにこういう私鉄に乗ると、厚紙に文字が刻印された昔のきっぷが出てきます。これが普通のきっぷに比べ硬いので、鉄道をやる人の中では「硬券」と呼んでいます。これを発行する時に、きっぷに券通番を振るのですが、その機械がまた古風。イギリス製の古い機械をガシャンと通すと、古めかしい自体の券通番が振られ手元に渡されました。

私が電車に乗り込むと、さっきの駅員さんがブザーを押し、たった3人を乗せた2両編成の電車がソロソロと米原を出発。相変わらず車窓は雪景色です。
2駅目の彦根で近江八幡行に乗換えです。乗り換えた電車はさっきとガラリと変わり、田舎っぽい着こなしをした学生が、ストラップをいっぱい付けた携帯をみんな片手にいっぱい乗り込み、2両編成の電車はそこそこの混み具合に。
雪が序々に車窓からなくなっても、電車は近江平野を坦々と走ります。本当は、この電車の沿線には、井伊直弼で知られる彦根藩井伊家の居城、彦根城や、「お多賀さん」で知られる多賀大社もあり、いろいろ楽しめるスポットはあるのですが、今日は先があるのでそのまま走り抜けてしまいます。近江八幡8:54着。

近江八幡から東海道線・新快速に乗り、130km/hのダイナミックな走りっぷりを堪能し大阪10:14着。最近デビューした新型車両321系電車にも乗りたかった気持ちもありつつも、待ってタイミングを合わす程の気持ちでもなかったので、続いて大阪環状線に乗継ぎ、西九条から桜島線を往復。この電車はUSJの最寄駅・ユニバーサルシティを通りますが、私の目的地はそこではなく電車。終点・桜島へ到着すると、すぐ折り返しの電車に乗り西九条へ。すぐ様入線した関西線・大和路快速に乗り天王寺へ。そういえばまだ朝ごはんが…。

(まずい!気がつけば今日の日記、既に3,000文字近く。なので続きは午後の日記で)


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