中国と韓国は8月24日、国交樹立から25周年を迎えた。
中国は、米軍が韓国に一部配備した最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」について、レーダーで中国内が監視されるとして「断固反対」 と強く反発。
一時の蜜月ムードは一変し、記念行事を巡っても関係悪化が浮き彫りになった。
THAAD配備は朴前政権下で決定。
5月就任の文大統領は本格運用の先送りを図ってきたが、7月の北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け早期の追加配備に方針転換した。
8月の中韓外相会談で中国の王外相は「改善しつつある中韓関係に冷や水を浴びせた」と反発した。
北京の韓国大使館は8月24日、国交25周年の記念行事を開催。
一方、聯合ニュースによると20周年の際に記念行事を共催した中国側団体は今回、8月23日に別途、行事を開き、全国人民代表大会(全人代)の陳・常務委員会副委員長は祝辞で「両国は誰もが知る理由で困難に直面している」と、暗にTHAAD配備を非難した。
中国側に祝賀ムードはなく、関係者によると、予定されていた他の記念行事の中止も相次いだ。
文氏と中国の習国家主席は8月24日、互いに「両国関係を非常に重視してい
る」とした祝電を交換し、習氏は「意見の違いを適切に処理して両国関係を安定的に発展させていくよう望む」との考えを示した。
中国共産党の機関紙、人民日報系の環球時報は8月24日付の社説で「THAAD問題を中韓関係の永遠の転換点にすべきではない」とし、関係発展の流れは維持すべきだと訴えた。
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