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北杜夫が死んだことはすでに書いた。僕が精神病に興味を持ったのは彼のせいかいもしれない。仕事でもそういう付き合いがあるので、実用的でもあったわけだ。
団鬼六のエッセイで、吉野家で酒を飲む話があって、少ししか飲めないから吉野家で飲むという話に感心したものである。僕はいまだに試せないでいる。
小松左京も死んだ。彼のチェーン・スモーカーぶりは有名で、タバコが吸えないと気絶したというが、晩年は止めてしまったとも聞く。
谷沢永一、柴谷篤弘、多木浩二も亡くなった。もちろん全部は読んでいないが、またこれからも引っ張り出すことはあるだろう。
そして、アゴタ・クリストフも亡くなった。あくまで小説だったんだけど、なんだか僕はフィクションを読んだ感じがしなかった。ソリッドな文体にこそ想像力が働くのかもしれないと、饒舌すぎる僕は反省したものでありました。