【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

民主党綱領、2013年2月24日採択へ 政権交代ある政治の原点「新生党綱領」と見比べるべきだ

2013年02月03日 10時10分56秒 | 岡田克也、旅の途中

【パシフィコ横浜で小沢容疑者逮捕!】

 共同通信によると、横浜市みなとみらい21地区(MM21)のパシフィコ横浜で、小沢亘容疑者が逮捕されたそうです。金髪のかつらをかぶってサングラスをかけ、黒のタイツにショートパンツ姿で女装して女子トイレに入ったそうで、パシフィコ横浜の小沢容疑者は人を欺くのがみえみえということでしょうか。戸部署もいい仕事しますね。

【民主党は新綱領採択へ、20年前の新生党綱領を読み直す】

 生産的でない話はこのくらいにして、
民主党は2013年2月24日(日)の定期大会で新綱領を策定します。私は、政権交代可能な小選挙区制が担保されていれば、二大政党の綱領なんてどうでもいいと考えているので興味はありません。ただ、改革政党としての原点である20年前の新生党基本綱領は今日でもいきるよくできたものだと感じます。そのうえで、民主党の「私たちの基本理念(1998年4月)」は岡田克也さん、枝野幸夫さん、川端達夫さんが1週間で書いたものですが、改めて読むと、「第2に、経済社会においては市場原理を徹底する一方で、」と明らかに岡田さんが原文を書いたとしか思えないところもあります。これは「岡田克也さんの理念」であって「原理主義政治家・岡田克也の理念」でもないし、民主党の理念でもないでしょう。


 ただ、衆議院選挙制度でも比例代表はあるし、参議院は中選挙区が残っており、現行選挙制度では「政権交代ある二大政党政治」は担保できていません。これだけ言われたのだから、綱領をつくってもいいでしょうし、細野豪志幹事長の情熱とたたき台は支持します。このたたき台で良い。細野さんはこの仕事を仕上げれば、議席は少なくても優秀な人材がひしめいている「岡田内閣官房長官レース」でトップに立てるんじゃないかな。

 もちろん、作業のなかで、綱領に「リベラル」などという共産・社会主義的な言葉が少しでも入ったら、民主党国会議員の大部分を占める無産階級議員は、落選し、無職となり、惨めな人生を送ることになりますから、これは強く警告します。

 自由主義を意味する「公正」と「(自立と)共生」の2語は絶対に入れる必要があります。まあ、それ以外はどうでもいいかなあ、というのが正直な感想です。

 綱領より大事なのは、選挙制度であることはいうまでもありません。

 羽田孜の政治改革を次の20年へ。20年後、岡田克也さんは80歳になっていますから、それまでには政権交代あるしくみと政権獲得時や下野時のルール、人事配置のあり方、官僚と与野党の接触の仕方、答弁、議員立法のしくみはっかりと後世に残せる状態にしなければいけません。アジア・アフリカ・中東諸国の政府・国会の派遣で、「政権交代ある政治」のしくみを学びにきてもらえる「リンゴと二大政党」の日本にしなければなりません。まっすぐに右向きに、日本を良くしていきましょう。

新生党の基本綱領(1993年6月)

一、わたしたちは、抜本的政治改革を速やかに実現し、国民の皆さんの参加、公開にもとづく新しい時代に即した民主政治を実現する新しい日本をつくります。
一、わたしたちは、不況からの脱出に全力を挙げ、諸制度を緩和し、社会的公正をはかりつつ、健全な市場経済を発展させる新しい日本をつくります。
一、わたしたちは、国際社会の責任と役割を自覚し、世界から信頼される新しい日本をつくります。
一、わたしたちは、地方中心で、活力ある政治、経済、文化などを発展させる新しい日本をつくります。
一、わたしたちは、かけがえのない地球を守る新しい日本をつくります。
一、わたしたちは、教育を国づくりの根本とし、生活者の視点に立ち思いやりのある諸政策を実行し、充実した人生が送れる新しい日本をつくります。


民主党綱領 たたき台(案)

民主党綱領検討委員会役員会

前文

 日本は古来より東西文化を融合し、大いなる繁栄と独自の誇るべき文化を発展させて来た。多大な犠牲をもたらした先の大戦からも見事に復興をとげた。

 しかし、経済の長期停滞、少子高齢化、人口減少による国力の低下に加え、新興国の台頭による国際的な地位の低下は、旧来の政治を機能不全とし、国民には長期にわたる閉塞感と不安感が広がっている。

 このような状況下で発生した東日本大震災及び福島第一原発事故は、未曾有の被害をもたらし、我々に生き方や、物質文明、科学・技術のあり方までも問い直している。

 大きな変革期を迎えた今、古い政治と決別し、公平・公正・透明なルールのもと、国民が生きがいをもって働き、互いに負担を分かち合う持続可能な社会を再構築しなければならない。そして政治家、政党と国民が信頼関係を築かなければならない。

 政権交代の成功と挫折を経験した今、我々は改めて原点を問い直し、さらなる進化を遂げ、国民政党として再生する。

綱領

一 基本的立場

 1998年、我が党は、「生活者」「納税者」「消費者」「働く者」の立場に立つ者が集まって誕生した。同時に、今と未来の世代に希望、幸福、安心を贈るべく、古い政治を変える意欲を持つ改革者が集まった改革政党でもある。我々は、この原点を忘れず、統治機構改革、規制改革、地域主権改革など政治社会の変革に取り組む。

二 共生社会

 すべての人に居場所と出番があり、互いに支え、支えられることは歓びである。この人間社会の可能性を、我々は「新しい公共」と呼び、これを支援することで人間らしい生き方のできる社会を目指す。中央政府が吸い上げてきた公共空間を地域に還し、地方政府、学校、NPO等多様な主体が連携しあう、強くてしなやかな共生社会をつくる。

三 正義と公正

 我々は、すべての人々が互いの人権を尊重し、正義と公正が貫かれる社会、男女協働を真に実現し、すべての国民が健康で文化的な生活を送れる社会、生涯を通じて必要かつ十分な学びの機会と環境が確保される社会をつくる。

四 幸福のための成長

 我々は、個人の経済的な自立を支援しつつ、弱い立場に置かれた人への温かい眼差しを忘れない。経済成長を目指しつつ、その果実を働き暮らす人々の真の幸せに役立てていく。得られた収入や時間を自己だけでなく他者を支える糧ともする、そんな人々の厚みを増やす。

五 安全保障と国際貢献

 我が国の豊かな文化や技術は海外との開かれた交流の中からもたらされた。我々は、外交の基軸である日米同盟を深化させ、隣人であるアジアとの共生を実現し、国際社会の平和と繁栄に貢献することで、「開かれた国益」を増進する。厳しさを増す安全保障環境に対応するため、専守防衛の原則の下、自衛力を着実に整備し国民の安全と領土を守る。

六 政治姿勢

 我が党に集う者は、様々な経験を積んで自らの意思で政治に携わっている。我々は、地域社会に根差した活動と、地域住民との触れ合いの中から課題を見出し、行動する。積極的な議論と結論の遵守を旨とし、健全な党内統治に貢献する。公開・参画・対話を重んじ、国民との協働による政策の決定と実行を目指す。

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