【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

予算審議スタート 箇所付け問題で馬淵副大臣らを処分へ

2010年02月04日 21時27分56秒 | 第174常会(2010年1~6月)空転政治主導

[画像]“箇所付け事件”を謝罪する馬淵澄夫国交副大臣、2010年2月4日衆院予算委=ネット中継からキャプチャー。

【衆院予算委員会 2010年2月4日】

 衆院予算委が午後6時50分過ぎ、大幅に遅れてスタート。

 菅直人・財務大臣による、「平成22年度一般会計」「同特別会計」「同政府関係機関」の3つの予算案の趣旨説明、野田佳彦財務副大臣、古川元久・内閣府副大臣の補足説明が行われ、ことしも予算審議が本格スタートしました。

 これに先立ち委員会の冒頭で、平野博文官房長官と馬淵澄夫国交副大臣が発言しました。

 民主党本部が民主党県連に対して、公共事業の箇所付けを事前に内示した問題への謝罪です。この問題で委員会の開会が遅れました。

 平野官房長官は「予算の箇所付けを行ったとの報道はあるが、政府としては箇所付けをしていない」と述べ、またしても、マスコミに責任転嫁する未練がましい態度を示しました。「政府としては箇所付けをしていない」というのは事実なのかも知れませんね。

 そのうえで、これにかかわった疑いを持たれている馬淵澄夫・国土交通副大臣らについて、近く処分することを予算委員に約束しました。続いて、馬淵副大臣が答弁席に立ち、短く謝罪しました。

 それにしても、極めて残念な出来事でした。

 このように箇所付けを事前に漏らして、締め付けるような政党は、とうてい支持できません。

 おそらく小沢一郎・民主党幹事長の発案でしょう。それを細野豪志・党副幹事長と馬淵副大臣が怖くて小沢さんを止められなかったのではないでしょうか? いずれにしろ、「政府が調査する」と平野官房長官が明言しましたので、その結果を待ちたいと思います。

【追記 2010年3月2日】

 「箇所付け」のGoogle、Yahoo検索ワードでこのエントリーを見てくださる方が多いようなので、この後に書いた関連エントリーを紹介させていただきます。

 箇所付け事件で審議紛糾 衆院予算委は一般質疑に入る(2月10日)
 阿久津幸彦・民主党副幹事長の参考人招致を要求(2月15日)
 箇所付けペーパーを作成したのは役所(2月20日)
 [箇所付け]衆院予算審議大詰めで鳩山首相、前原国交相を処分へ(3月1日)

【追記終わり】



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