鳩山由紀夫総理(民主党代表)が「民主党らしさを取り戻したい」と話しておられるようですが、「箇所付け漏洩事件」は、もっとも民主党らしくない事件です。
さて、1月29日に民主党の阿久津幸彦副幹事長が47都道府県に配布した(漏洩した)「箇所付け」の資料の中、「海猿」でおなじみ海上保安庁が作成したとみられるペーパーが入っていたことが分かりました。当ブログが独自に分析した結果、分かりました。
政府が1月22日に提出した「平成22年度一般会計予算」の848ページには、海上保安庁の「船舶建造費」として「244億円」が計上されています。この細目については、予算書の中にはありません。で、この細目が「箇所付け」になります。将来的には、予算書提出の段階で細目まで入る方がベストです。
民主党幹事長室が1月29日に配ったペーパーには、この244億円でどんな船をつくり、うち、22年度はいくら予算執行するか、が書かれた一覧表があります。
例えば、中型巡視船(350トン型)建造4隻に全体事業費「98億円」で、平成22年度は「57億円」などと書いてあります。「海猿」なんかは「小型巡視艇20メートル型」などに乗るでしょうが、これは4隻建造し、全体事業費・平成22年度予算ともに「13億円」がついています。
また、大型巡視船(1000トン型)建造2隻は平成22年度「0」となっており、予算が付いていないようです。
そして、この一覧表の金額を電卓で叩くと、243億円となります。このエントリーの冒頭にも書いたように、予算書には「244億円」と書いてあります。このペーパーは、端数を切り捨てた箇所付けの仮配分表で、それが、衆院での予算案の審議入り前に流出していた、ということで間違いないでしょう。
造船会社経営者ならぜひ欲しい情報ですが、民主党支持者には、造船会社の労働者が多いのです。小沢一郎幹事長は今後は経営者と付き合っていくつもりなんでしょうか。
また、1月29日のペーパーには不自然な点があります。
「河川」に関するペーパーには、「(案)」「部内限り」
「道路」に関するペーパーには、「(参考)」「部内限」
「港湾」に関するペーパーには、「(参考)」「部内限」
「船舶」に関するペーパーには、「(案)」「部内限」
と書いてあります。つまり様式が不揃いなのです。
ということは、それぞれ、河川局、道路局、港湾局、海上保安庁の各部局がワープロ打ちしたペーパーを、阿久津副幹事長ら民主党幹事長室がコピーをして、47都道府県に分けて、ホッチキスで留めて、封筒に詰めたのではないかという疑念が生じてきます。
この場合、国家公務員法の守秘義務との関係が問われます。しかも、問われるのは、幹事長室からせっつかれた、国交省政務三役になってしまうという不条理な話になります。
鳩山総理は16日のぶら下がりで「「民主党らしさ」とは、野党時代の歯切れの良さみたいなもの。その姿が与党になると、なかなか隠れてしまいがちだ」と答えています。平野博文官房長官の箇所付け事件に関する衆院予算委での答弁は歯切れ悪いどころではありません。
来週の衆院も箇所付け問題が引き続き争点になりそうです。
さて、1月29日に民主党の阿久津幸彦副幹事長が47都道府県に配布した(漏洩した)「箇所付け」の資料の中、「海猿」でおなじみ海上保安庁が作成したとみられるペーパーが入っていたことが分かりました。当ブログが独自に分析した結果、分かりました。
政府が1月22日に提出した「平成22年度一般会計予算」の848ページには、海上保安庁の「船舶建造費」として「244億円」が計上されています。この細目については、予算書の中にはありません。で、この細目が「箇所付け」になります。将来的には、予算書提出の段階で細目まで入る方がベストです。
民主党幹事長室が1月29日に配ったペーパーには、この244億円でどんな船をつくり、うち、22年度はいくら予算執行するか、が書かれた一覧表があります。
例えば、中型巡視船(350トン型)建造4隻に全体事業費「98億円」で、平成22年度は「57億円」などと書いてあります。「海猿」なんかは「小型巡視艇20メートル型」などに乗るでしょうが、これは4隻建造し、全体事業費・平成22年度予算ともに「13億円」がついています。
また、大型巡視船(1000トン型)建造2隻は平成22年度「0」となっており、予算が付いていないようです。
そして、この一覧表の金額を電卓で叩くと、243億円となります。このエントリーの冒頭にも書いたように、予算書には「244億円」と書いてあります。このペーパーは、端数を切り捨てた箇所付けの仮配分表で、それが、衆院での予算案の審議入り前に流出していた、ということで間違いないでしょう。
造船会社経営者ならぜひ欲しい情報ですが、民主党支持者には、造船会社の労働者が多いのです。小沢一郎幹事長は今後は経営者と付き合っていくつもりなんでしょうか。
また、1月29日のペーパーには不自然な点があります。
「河川」に関するペーパーには、「(案)」「部内限り」
「道路」に関するペーパーには、「(参考)」「部内限」
「港湾」に関するペーパーには、「(参考)」「部内限」
「船舶」に関するペーパーには、「(案)」「部内限」
と書いてあります。つまり様式が不揃いなのです。
ということは、それぞれ、河川局、道路局、港湾局、海上保安庁の各部局がワープロ打ちしたペーパーを、阿久津副幹事長ら民主党幹事長室がコピーをして、47都道府県に分けて、ホッチキスで留めて、封筒に詰めたのではないかという疑念が生じてきます。
この場合、国家公務員法の守秘義務との関係が問われます。しかも、問われるのは、幹事長室からせっつかれた、国交省政務三役になってしまうという不条理な話になります。
鳩山総理は16日のぶら下がりで「「民主党らしさ」とは、野党時代の歯切れの良さみたいなもの。その姿が与党になると、なかなか隠れてしまいがちだ」と答えています。平野博文官房長官の箇所付け事件に関する衆院予算委での答弁は歯切れ悪いどころではありません。
来週の衆院も箇所付け問題が引き続き争点になりそうです。
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