
[画像]修正案を提出した井坂信彦さん(左)と、それとは別の修正案を提出した高橋千鶴子さん(中央)、政府案を担当する橋本岳・厚生労働副大臣(右)、2016年10月28日(金)、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
衆議院厚生労働委員会は、平成28年2016年10月28日(金)、審議中の政府提出法案「年金加入期間25年から10年短縮法案」(192閣法6号)に加えて、民進党提出の修正案、それとは別に共産党提出の修正案の、合計3案をならべて審議を始めました。
厚労委は、「危険ドラッグ禁止法」など民共が一緒に提案することが多いのですが、今回の修正案は、民進党と共産党の足並みが乱れました。
この背景には、共産党の志位和夫委員長らが、連合の神津里季生会長から共産党と離れるよう干渉を受け、煮え切らない態度をとる、蓮舫代表・野田佳彦幹事長率いる民進党との距離を取っているんだろうと、推測されます。
修正案の提案理由説明では、民進党の井坂信彦さん、共産党の高橋千鶴子さんはともに、「施行日を前倒すことに賛成」と語りました。ただ、高橋さんはこれに加えて、「一体改革をやめて消費税増税の延期せずに、やめるべきだ。法案の中にある財源規定を削除する」と加えてました。野田佳彦内閣が自民党と公明党と結んだ「3党合意」を破棄するよう求めたもの。
報道によると、共産党幹部は、前日の蓮舫民進党代表の定例記者会見を聞いて、「どっちつかずだ」と連合との関係を批判。「岡田克也代表時代は表立って共闘できない問題でも、水面下で説明があった」とし、不満を募らせていました。
この後、質疑は終局。採決では、共提出の修正案では、共賛成、自公民維反対で否決。民提出の修正案では、民共賛成で、自公維反対で否決。政府原案は全会一致で可決しました。政府原案通り、来年10月13日(金)振り込み分から、10年以上が加入資格として年金が支給される内容。次の衆議院本会議で可決し、参議院へ送られ、今国会中に成立するはこび。
このエントリー記事の本文は以上です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます