ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

農業者の現金所得論争は「2014年から2020年は確かに上がっている」が「肌感覚は厳しい」で手打ちこれにて一件落着

2024年04月03日 22時26分57秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
 「4月1日」が全く関係ない常識で動く世間の国会電車は新人を乗せ忘れてジェットコースターのように進んでいく印象です。

 当ブログは元日経記者の宮崎信行が1人で取材し、1人で書いています。国会ウォッチャー、こたつ記事のパイオニアです。また、不動産投資家であり、先月、23区内に家3軒持ち(私・母・法人)となりました。が、キャッシュアウトの目論見誤りがあり、おととい4月1日は銀行間口座の移し替えに回りました。どうにかなりそうです。私は過去およそ100回散髪のアポに無遅刻無欠席です。50代は事前アポをとった取材、まとまった原稿執筆、講演もしていきます。

【衆・農林水産委員会 きょう令和6年2024年4月3日(水)】
 筆者が非常に気になっていた、農業者の現金所得は増えている統計について、自民と立憲が折り合わずに始まった「食料・農業・農村基本法改正案」(213閣法26号)の対政府質疑。

 北海道11区の石川香織(石川かおり)さんは、「私はそんなはずがないということでもう一度質問するんですけれども」「農業所得就業形態、全農業形態ともに、平成25年(2013年)から平成30年(2018年)は確かに
増加をしている」と確認しました。が、「調査方法が令和元年(2019年)から変わりまして、様々な物価高騰の影響であったり、(可処分)所得が下がってきている」と確認したとしました。そのうえで「大臣の肌感覚ではどうでしょうか」と問いました。坂本農相は「農業所得につきましては全体では私は上昇傾向にあるというふうに思います。ただ、足元で物価高騰の影響を受けまして経営が非常に厳しいという現場の声は重く受け止めております」と述べました。答弁を受けて石川さんは「所得、私は可処分所得はつまり手取りの部分を言ったつもりだったんですけど、増加傾向にあるということをお話されておりました。肥料飼料高騰対策を打ちましたが」「データにしても、(可処分)所得下がっている傾向があるということは、これ事実としてある」「農業に詳しくない方が農業儲かっているんじゃないかと勘違いしてしまう」と隔たりを埋めることで大臣と手打ち。この問題は、これにて一件落着となりました。あすは参考人質疑。

【衆・法務委】
 「離婚後共同親権の民法家族法改正案」(213閣法47号)は参考人質疑。盛り上がってきました。
【衆・財務金融委】
 「IMF加盟法の3兆円増資など改正法案」(213閣法5号)を可決すべきだと決定。
【衆・内閣委】
 「経済安保セキュリティークリアランス2法案」(213閣法24号・25号)の対政府質疑。
【衆・外務委】
 審議入りした議案番号は、3号、4号、5号。政府は「日独ACSA協定」を「213条約2号」として提出しましたが、審議入りは先送りとなりました。あすの本会議で審議入りする法案にはその国内担保条項が入っています。
 改めて、「日・アンゴラ投資協定」(213条約3号)「日・ギリシア租税協定」(213条約4号)「日EU・EPA」(213条約5号)の3承認案が趣旨説明されました。
【衆・厚労委】
 「雇用保険法改正案」(213閣法10号)が審議入り。
【衆・経済産業・環境連合審査会】
 「水素社会基本法案」(213閣法16号)「CCS二酸化炭素貯蔵法案」(213閣法17号)
【衆・国土交通委】
 「物流2024年問題対策法案」(213閣法19号)。出すのが遅いとの指摘がありました。
【衆・地こデジ特別委】
 「子ども子育て支援法改正案」(213閣法22号)で、社会保険料からの拠出に反対する意見が続出しました。
【衆・文部科学委員会】
 盛山大臣への一般質疑。今国会での審議は1法案だけの見通し。

●参議院の本会議、憲法審査会は定例日ですが開催されませんでした。

【参・地方創生・デジタル社会形成特別委】
 「地域再生法改正案」(213閣法29号)が趣旨説明され、審議入りしました。
【参・災害対策特別委員会】
 松村災害担当・国土強靭化相が所信を述べました。4月15日に委員視察。あすの委員会は衆。

●あすは衆議院憲法審査会を初開催。また本会議では「防衛省設置法改正案」(213閣法14号)が審議入りしますが、私立大学文系1年生への「奨学金」や日独ACSAの改正が入っており、重大です。木曜定例の衆・総務委で「NTT法」(213閣法33号)が採決の公算。

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