ごっとさんのブログ

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トランプ大統領就任式

2017-01-22 10:45:56 | 時事
ついに話題のトランプ大統領の就任式が行われました。

日本時間では夜中になってしまうため、この中継を録画し後からゆっくり見てみました。この就任式前は、どこのメディアも異例の式典的な書き方をしていました。議員が何十人も欠席するとか、反対デモが多数起きているという報道でしたが、それほど異例というほどではない気がします。

大統領選は常に接戦になっていますので、もともとの支持者は半数程度しかいないはずです。反支持者も選出された後支持する側に回るのが、今回はそれがやや少ない程度ではないでしょうか。アメリカは民主主義ですから、常に反対デモなどは存在するような気もします。

やはり宣誓の後の大統領就任演説に注目していました。同時通訳の日本語ではやや分かりにくく、そのあと日本翻訳文を読んでみました。

大部分は選挙時の主張と同じで、アメリカ第一主義を掲げ、雇用創出や不法移民対策などを強調しているようです。ここで演説文にある「ワシントンは栄えてきたが、国民はその富を共有できなかった」というのが、多くの国民の代弁となり、指示を集めたような気がします。

こういったアメリカ国民の不満を改めて述べることで、今までの政権を批判しているようです。色々な面での保護主義的な発言も多く、今後の外交がどうなるのか私でもやや心配になりました。

このトランプ45代大統領を生んだ最大の要因は、オバマ前大統領にあるような気がします。就任演説中には触れていませんが、やはりオバマはあまりにも理想論に偏り過ぎた気がします。就任直後に核装備の廃絶を訴えたりして、ノーベル平和賞まで手にしましたが、このような政策が政治家や軍人に受け入れられるはずもなく、ほとんど進展しませんでした。

その他の政策も就任演説にあるように、アメリカの産業を犠牲にして、外国の産業を豊かにしたり、ほかの国の軍隊を支援する一方で、アメリカの軍を犠牲にしたと国民には映っていたのかもしれません。

大統領就任後の最初の仕事が、オバマケアの見直しの指示とされています。このオバマケアについてはあまりよくわかりませんが、国民皆保険で医療を受けやすくするもののはずでした。しかし保険が民間企業である以上、すんなり進むはずもなく、保険料の値上がりなどほとんど破綻していたようです。就任前から表明していたTPP脱退も確実なものとなりそうです。

この就任式で世界の方向が変わるのかどうかわかりませんが、アメリカだけではなくヨーロッパの選挙などいろいろあり、激動の一年が始まったのかもしれません。