ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

学生の就職活動

2015-03-03 10:00:24 | 時事
3月になり学生の就職活動が始まりました。従来企業の説明会開催などは、12月解禁でしたが2016年採用分から3月以後ということになったようです。昔はこのような規制がなく、「青田刈り」とかいって3年生の夏休み前後から始まっていたものが、だんだん遅くなってきたようです。3月まで遅くなることで、就職決定時期が遅くなり、4年生の卒論などへの影響が懸念されているようですが、この程度で十分のような気がします。
私は3年の学生に講義をしていましたが、12月に入ると出席者が急激に減ったり、就活に関する行事がある日は、半数ぐらいがリクルートスーツを着ており、教室が異様な雰囲気になったりしていました。それにしてもいつごろから就活には、このような全員同じ服装になってきたのでしょうか。女子の服の形は違っているようですが、色は同じで男子などネクタイの傾向までほぼ同じです。確かに私が勤務していた会社の社員でも、スーツ姿はほぼ黒一色です。

就活には個性が重要などといっている割には、個性のない服装になっています。
就活特集の記事では、エントリーする企業数が平均で92社となっていました。現在はネットなどから応募できるので、簡単にいろいろなところに出せるのかもしれませんが、あまりにも多いような気がします。しかし特集記事では、なるべく多くエントリーした方が有利と書いてありますので、こんな数字になってしまうのかもしれません。また説明会参加企業数も、平均25社となっていました。これだけ多いと就活にほとんどの時間を取られ、勉強どころではなくなってしまうのかもしれません。

一流企業や有名企業には、おそらく採用予定数の何百倍という学生が応募してくることになり、企業の対応も大変そうです。なんといっても企業は人ですから、いかに良い学生をとるかが企業の将来にとって非常に重要で、いろいろ工夫をしているようです。良い人材というのは、たぶんどこの企業でも同じようなものですから、簡単に一社から内定をもらえるような学生は、どこを受けても採用されそうです。

現在は転職なども増えているようですが、それでも新卒としてどのような会社に就職するかで、その人の人生が決定してしまうほど重要なものであることは確かです。ですから学生さんも必死になり、変に目立たないようにするために見た目が全員同じになるのかもしれません。私もこういった学生を応援したいと思っても、具体的に何かできるわけではありませんので、早く高い内定率が出ることを願うばかりです。

私も現役のころは、学生の面接を行ってきました。次回そのあたりの話を書いてみます。