読書ノート  

主に都市、地域、交通、経済、地理、防災などに関する本を読んでいます。

沖縄のトリセツ 昭文社 2021

2024年01月20日 | 地理、観光(国土地理院、観光庁)

沖縄市の地質は、読谷村(南から1/3くらい)付近を境に南北で全く異なる。北部の地層は琉球列島がまだ大陸の縁辺部にあったころの4000万年以前に形成された付加体で西側ほど古い。沖縄島最高峰與那覇岳503mも北部の国頭村にある。
南部は海底に泥や砂が堆積して形成された島尻層群と、琉球石灰岩が厚く堆積する琉球層群の2つの地層群で構成される。

ゆいレールは2003年に開業した跨座式モノレール。2両編成の愛らしい車両が那覇空港を起点に全長17kmを40分で結ぶ。渋滞がなく定時運行可能なことから好評で成功を収めた。

沖縄の歴史。14世紀には北山、中山、南山の3つの王国が成立しそれぞれが明の皇帝に朝貢していた。
15世紀には南部の尚氏が三山を統一し琉球王国を誕生させ、その拠点として首里城を築いた。尚巴志は明や日本、さらにスマトラやジャワ、李氏朝鮮とも通交を結びんだ。琉球王国の時代には、貿易を通じて伝わった酒の蒸留や染色の技術を発展させて、琉球文化が育まれた。1609年、薩摩の島津氏の侵攻に敗北し、以後、中国とは進貢関係を維持しながら薩摩藩を通じて江戸幕府からも支配を受けることになった。

御嶽(うたき)とは、沖縄において古くから神が住み、あるいは訪れる神聖な場所として祭祀が執り行われる場所。祭祀を行う神女は宗教的に大きな権威が与えられた。数ある御嶽の中でも琉球王国最高の聖地とされる斎場御嶽は、かつて王府が直接管理し国王自らが久高島とともにアマミキヨ(ニライカナイから海を渡ってきて沖縄をつくった神)の霊地として巡拝した。斎場御嶽には社殿はなく拝所があるだけ。かつては一般人の入場は禁じられていた。


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