第2次安倍政権による地方創生=まち・ひと・しごと創生総合戦略は、基本的に地方ばらまき型の補助金政策であり、成長戦略としては極めて不備である。成長戦略としての地方創生の基本は、地方が優位性を持つ分野で、成長を妨げている規制や行政の仕組みを改革する必要がある。というのがこの本の基本スタンス。
17人による共著で、分野は農業、漁業、観光、高齢化対応、少子化対策、地方財政の6つ。
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長崎県は歴史的にみて常に日本社会と海外との接点であり続けた。
・古代においては、対馬、壱岐は朝鮮半島をへて中国大陸と繋がり、様々な文化を日本にもたらした。
・中世にはモンゴルが襲来し、また倭寇の拠点となり、さらに戦国末期には南蛮船や紅毛船が平戸、長崎に来航。
・近世には対馬が李氏朝鮮との、長崎がオランダ、中国との国際交流の場となった。
・日本の近代化の出発点となり、近代日本の対外進出を支 . . . 本文を読む
多くの島が共通して、若者の流出と人口減少・高齢化、基幹産業であった漁業や農業、造船業や地場産業の衰退といった問題を抱えている。そうした中、新しい取り組み、明るい話題をいくつか拾ってみた。
・利尻島では水産資源の維持回復事業が進められ、サケ漁獲量は復活、ナマコは好調、コンブ養殖は比較的安定した生産を続けている。
・新潟県粟島では、積極的な移住政策が功を奏し、近年は人口は増加傾向にあり、高齢化率 . . . 本文を読む
予想以上に深ーい内容。教養がつくような気がする。 中世ヨーロッパの大学の下級学部では、文法、論理学、修辞学の3学と天文学、幾何学、算術、音楽の4科、あわせて7つの自由学芸7科が教えられていた。 上級学部では、権威ある専門職業に直結した神学、法学、医学は重視されてた。数学はやや低い扱いを受けていた。
ルネッサンスと呼ばれる時期になると、数学により自然をよりよく理解できるとの考えが広まった。 後 . . . 本文を読む
白川方明『中央銀行』は訳あって購入したけれども分厚すぎて序章より先に進む気力湧かず。そこに図書館に予約していたこの本の順番が回ってきて先に読むことになった。 日銀の金融政策を批判し続けてきた岩田教授が安倍首相に指名され、2013年から5年間、黒田総裁の下で日銀副総裁を務めた。デフレ脱却、インフレ率2%を2年で達成という目標を掲げた。
結果的に目標達成は道半ばに終わったけれども、民主党政権時代 . . . 本文を読む