この本は立花隆が立教セカンドステージ大学で開講したシニア世代向け講座の実践の記録である。
目標は日経新聞に連載されている「私の履歴書」のレベル。4万字程度の分量であり、その程度の自分史は、正しい手順に従って少しずつ書いていけば誰でも書ける。我々はその構造分析からスタートする。
単なるプライベートな身辺雑記的自分史ではなく、同時代史の流れの中に、自分を置いて見る「自分史+同時代史」を書くことを目 . . . 本文を読む
最先端技術で中国はアメリカを凌駕しつつあるのか?科学技術全般について中国がアメリカを抜いたとはとても言えない。共産党独裁の下でワクチン開発や宇宙開発のような国家的プロジェクトに豊富な人材と資金を投入し、大きな成果を挙げられる。
Is China surpassing the US in cutting-edge technology?China is not surpassing the U.S . . . 本文を読む
一般的な日本経済の論点に関する伊藤元重先生の見解
低成長
アベノミクスの3本の柱のうち①大胆な金融政策、②機動的な財政政策は基本的には需要喚起策でガバメントリーチ(政府の影響の及ぶ範囲)だ。③成長戦略は主役は民間企業であり,、企業が自ら行動を変えない限り生産は上がらず投資も増えない。
生産年齢人口が減少を続け、企業の投資が低調で資本ストックも増えていない。最も問題なのは生産性の伸びが非常 . . . 本文を読む
アジア各国の大都市における集合住宅の共有空間の使い方、住人の住みこなしを観察している。
ソウル ソウルにおける一般的な住まいはアパート=集合住宅、それも高層住宅である。 アパート団地にある日本にはないコモンズ(共同空間)は、キリスト教会、老人亭。老人亭は男女の部屋に分かれ、それぞれ食事、ゲームなどして過ごす。
台北 親族が同じアパートに近居する。 公園には暑い日中を除きいつも人が . . . 本文を読む
離島振興法など離島4法は全ての有人離島を対象としておらず、よって正確な離島人口は国の統計ではわからず、著者の独自集計では111.7万人となった。高度成長期以降に無人化した島が多く有人島の数は減っている。 第1章では著者は人口僅小、人口が1桁の島に注目し、旅をした。
五島列島黒島。1人。今は1人だけとなった住人が、島を離れた人々の家の墓地の落ち葉を取り除いたりしながら、気楽に愉しく暮らしている。
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ノンフィクション作家で鉄道ファンでもある著者が、林芙美子と宮沢賢治のサハリンでの足跡を辿って鉄道旅行をする。北原白秋やチェーホフまで登場する。
稚内とサハリンの大泊(コルサコフ)間の連絡船は、鉄道省が1923年開通させた。林芙美子はその11年後1934年にサハリンを旅した。北緯50度の国境は、島国に住む日本人にとって、わざわざ見に行くに値する観光資源だった。
その83年後に、著者はユジノ . . . 本文を読む