読書ノート  

主に都市、地域、交通、経済、地理、防災などに関する本を読んでいます。

「コンパクトシティ」を問う 山口幹幸編著2019

2019年12月24日 | 国土・都市(国土政策局・都市局)
 地域包括ケアの章では、日本のモデルとなったデンマークにおける「高齢者福祉の三原則」が紹介されている。①生活の継続、②自己決定の尊重、③残存能力の活用である。  日本のケア政策の理念は、一人暮らしであっても、医療と介護が連携し、「住まい」の場でできる限り最期まで生活し続けられることを目指す「地域包括ケア」の考え方に大転換した。地域包括ケアとは、日常生活圏単位に、介護予防、住まい、生活 . . . 本文を読む

新書アフリカ史改訂新版 宮本正興+松田素二編 2018講談社現代新書

2019年12月02日 | 国際関係・海外事情(外務省、JICA)
 新書版とはいえ、索引まで含めると776ページの大著。植民地化以前のアフリカ各地の民族集団や王国の興亡についてもかなりの記述がなされている。  とはいっても、私の主たる関心は、現代のアフリカ諸国が、民主主義を確立し、自律的に発展していけるのか?ということ。独立してから50年以上を経過したにもかかわらず、自信をもってイエスと言える国があるのだろうか。    アフリカ諸国のうち、工業化 . . . 本文を読む