『限界集落の真実』で名前を知ったこの本の著者は都市/地域/農村社会学を専門とする。若者向けの岩波ジュニア選書で、地域を知る・調べる方法を説いている。
多摩ニュータウンは現在は丘陵の上に駅と団地とモールがあるが、もともとは川沿いに集落と農地があり、現在の市街地が「ぽんぽこ」に描かれるような里山の林や草地だった。そのことは昔の地理院地図を見ればわかる。
村は家でできている。村 . . . 本文を読む
鮮度よく、情報量が多く、かつ質が高い。図書館で借りて読んだ後、書店で買いたい本。 現代アメリカの様々都市の様相が生き生きと描かれている。 このような本の日本版があれば読みたい。
第1章
2018年、アマゾンはニューヨークに第2本社を置くと発表したが、都市社会運動の挑発を受け、3か月後には計画断念に追い込まれた。アマゾンの計画は旧工業地区の広大な敷地に2万5千人(将来は5万人)の . . . 本文を読む
この本で取り上げている地形の種類
・崖
・砂丘と砂州と後背湿地・・鳥取砂丘、市川
・河岸段丘・・沼田、信濃川中流域
・流れ山―火山の贈り物・・大沼、象潟、渡島駒ケ岳
・マール・・男鹿半島と波浮港
・石灰岩地形・・秋吉台
・メサ・・青野山
・扇状地と天上川・・住吉川隧道、長谷川と青谷川
・谷中分水界・・石生とその周辺
・穿入蛇行・・大井川上流、養老川上流
p15 . . . 本文を読む
町村さんの専門である社会学というよりは、物的開発、空間計画に関する記述をノートしてみる。
東京(大都市圏)の人口は世界の中でも突出している。日本という小さな島国の都市・東京がなぜかくも巨大化したのか。
1横浜によるツインシティの誕生、2鉄道による郊外化と電気鉄道を可能にした水力発電、3軍用地が工業団地や住宅団地の受け皿になった、4最も基本的な点として江戸時代からの在郷の集落の分厚い集 . . . 本文を読む
第1章
都市にかけられた「呪い」、「法」と「制度」、「設計」と「規制」、「地」と「図」といった概念と幾つかの4象限図が提示される。そこに著者の思い・意図が込めらているのだろう。
「呪い」と「制度」は言葉としてしっくり来ない。
第2章 バブルの終わり
バブル期には、大規模工場跡地型、土地集約型、民活政策型の3つの成り立ちの大規模開発(図)があった。ちいさな(地)の動きに目を向けると、市街 . . . 本文を読む