読書ノート  

主に都市、地域、交通、経済、地理、防災などに関する本を読んでいます。

グローバル関係学4 紛争が変える国家 2020

2021年10月13日 | 国際関係・海外事情(外務省、JICA)
 イエメンに関する本を図書館で検索したら見つかった本。  第2章イエメン内戦における国家間の不在by松本弘を読んだ。  一読しても何が何だかさっぱり理解できない。「イエメン内戦の理解を困難にしている最大の理由は、内戦の主体の双方が、自身の政治目的を明示していないことにある。」「国家観の不在」p44    1990年、南北イエメンが統合し現在のイエメン共和国が成立。共産主義YSPと . . . 本文を読む

イラン現代史―従属と抵抗の100年 吉村慎太郎2020

2021年10月12日 | 国際関係・海外事情(外務省、JICA)
第8章  9.11同時多発テロにイランは無関係であったが、事件後最高指導者ハーメネイー氏は”米国の膨張主義政策」を非難し、米国が10月にアフガン攻撃を強行した語は改革派でさえ米国批判を開始した。米国はイランを北朝鮮、イラクとともにテロリスト同盟国であると非難した。  イランの核開発疑惑とIAEA査察拒否により国連制裁決議を受けた。  2013年ロウハーニー大統領は、前政府の欧米に . . . 本文を読む

丹下健三と都市 豊川斉赫2017

2021年10月07日 | 建築・土木
この本の要旨ではなく私の雑感です。    建築家は、一方で芸術的センスや感性を具体の形に表現し、他方で建物の構造など技術的、客観的な数字を示すことが求められる。建物のスケールを飛び越えて都市や国土を設計するには、経済社会の発展や人流物流の拡大について、説得力ある将来見通しを示さなくてはならないだろう。  この本によると、戦中戦後から高度成長期の日本の都市を設計してきた丹下健三は、こ . . . 本文を読む

群像としての丹下研究室―戦後日本建築・都市史のメインストリーム2012 豊川斉赫

2021年10月04日 | 建築・土木
1941年という戦中に始まり、戦後の復興から高度成長の頂点ともいうべき1970大阪万博までの丹下健三と丹下研究室の仕事を詳細に追った390ページの大著。彼らの仕事は国土計画、東京計画、住居、余暇・観光、西洋哲学、慰霊空間、エンジニアとの協働、象徴論、情報化社会論、万博会場の設計まで、広範な範囲に及ぶ。p2の磯崎新による弔辞「人々が生きるその場すべて、社会、都市、国家に至るまでを構想し、それを目に見 . . . 本文を読む