日本の、それほどメジャーではない、あるいは全く無名な10の離島への個人的な旅体験記。この本を読んで行きたくなった島。1伊豆大島の三原山裏砂漠とバウムクーヘン地層断面2佐賀県松島のビストロ3大分県保戸島のカラフルな町並み4香川県志々島の樹齢1200年の大楠
この本では式根島の火山によって形成された複雑な海岸線をリアス式海岸と呼んでいる。式根島観光協会などの記述に基づいているのだろう。しかしリア . . . 本文を読む
日本人は欧米人に比べ集団主義で調和を重視すると人文社会学者は言い、日本人はそう思い込まされている。しかし、建築表現に関しては、集団的な一体感を重んじ、「和をもって貴し」としているのはヨーロッパであり、地権者や建築家の自我を存分に開花し、一つ一つの建物がてんでに自己主張しているのは日本の方だ。日本がそうなったのは明治以降のこと。 ヨーロッパの城は、今も男爵家や大富豪が所持している。日本の城で旧領主 . . . 本文を読む
この本の第1章では、因果関係と相関関係とは異なること、よってデータだけから因果関係を導くのは難しいことを説明。 第2章~第5章では、その難しい問題を解決してくれる方法を解説。・ランダム化比較試験(RCT) 消費者をランダムにグループ分け(介入グループと比較グループ)し、介入グループに対して電力料金を値上げし、消費量の変化を見る。・RDデザイン(回帰不連続設計法) 70歳を境に医療費の自己負担額が . . . 本文を読む
この本には、通常この種の本の導入部に書かれる市の人口減少トレンドや高齢化率などのデータの記述がない。その代わり、綾部市の「水源の里条例」で指定された集落を訪ねて得た知識が詰まっている。美しく咲き誇るシャガやミツバツツジの花、梅干しやゆずジャムやきゅうり漬や自然薯などの農産物や農産加工品、サイクリングのイベント、思い出の地図づくりなど。90歳のおばあちゃんを含め元気に活動し「品格のある」人々が描か . . . 本文を読む
処分するために我が子から出された本の山の中から拾ってきた。中学の時、数学、とくに図形の証明問題は大得意だった。あれからウン十年。初級編は、解ける。中級編は、結構きつい。ヒントなしで解けるもの、ヒントが欲しいもの。
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お金をかけずに豊かで幸せな生活を実践する人々の事例を紹介・解説した本で、カギは①物の豊かさから人間関係の豊かさへ、②私有からシェアへ、③シンプル・ナチュラル・手作り志向、④日本・地方志向の4つ。著者が提唱する「第四の消費」の具体例。(感想)
23の事例の舞台の多くは、離島や農山村だったり、郊外住宅地だったり、地方小都市の商店街だったりする。たいていは、かなり前にでき上がった町で、他所から新し . . . 本文を読む
日銀担当新聞記者が書いた本。
スルガ銀行の不動産融資や仮想通貨バブルを日銀の金融政策だけと関連づけて書くのは飛躍ではないか?
金融政策そのものについての、実証的あるいは理論的検証はほとんどない。おもしろいのは、黒田総裁や副総裁の発言があっさりと変わり、しかも間違いを決して認めず強弁したり話をすり替えたりしているところ。 . . . 本文を読む
この本を読むと、第2次安倍政権によるアベノミクスのスタート時の手際の良さが際立ち、一方、原理主義に固執する白川日銀に対しては(この本は批判はしていないが)責任放棄の原理主義だったのではないかという疑問が沸く。 しかしこの本で書かれていること以後の現実は、黒田バズーカ=異次元の緩和、マイナス金利、日銀による巨額の国債購入とと株買いによっても物価目標は達成できず、経済成長はかろうじてプラス、上がった . . . 本文を読む
「この(1964)東京大会の様子をリアルタイムで知っている人は、今となっては少ないはずだ」と序章にあるが、そんなことはない。高齢化大国のこの国には何千万人もいるはずだ。 私自身もそういう世代だから、この本のメインである交通インフラについても、主要なものについてはそれほど新たな発見はなかった。
そこで、この本から得たトリビア的な知識を箇条書き
・高さ72mのホテルニューオオタニの着工時には、 . . . 本文を読む