直心是道場

障がい者施設に勤務しています。
障がいのことはもちろん、映画や音楽の話も…
日々想うことを書き記します

無常の中に不滅がある

2015年11月26日 | 日記
11月26日
冬が駆け足でやって来そうです。
寒さ対策をしっかりしましょうね。

日中、職員さんのお父様のお葬式に参列しました。
このところ、毎週のように様々な方々の葬儀に参列させていただいています。
これも、私の大切な責務であり、心をこめてお参りしています。

私は、お経が読めないし勉強もしていないので、詳しいことはよく分かりませんが、宗派を問わずお経の中には「無常」という言葉が出てきます。

「生老病死」
人間、生を受けた以上、いつかは老いて病を得て、死を受け入れなければなりません。
それを理解するために、「無常」という言葉があるのかな…と思っていましたが、お釈迦様が説かれた「無常」の意味は、それだけではないようです。

「無常の中に不滅がある」
お釈迦様は、形あるものはいつかは無くなってしまう(無常である)が、善なるもの(人のために、自分のためにもなるもの)は、多くの人たちに利用されていくのだから「不滅」であると説かれたそうです。

・・・
難しい話ですが、「人は誰でも必ず何かの役に立って生きている」と、私は解釈しました。
私たちは、日々仕事をする中でどうしても「うまく(仕事が)出来ない人」のことが気になってしまいます。
「どうしてそんなことができないの?」「あなたがちゃんとしていれば…」などと思うことばかりです。
実は私もそうです。

それでも、人には「どこか良いところ、何かの役に立つこと」を持って生きているはずです。
人財を育てるということは、一人ひとりの「良い部分や役割」を見い出して、信じることだと思うのです。
それは、障がいのある人たちが生きる権利を保障することにも繋がっていくのではないでしょうか?

「諸行無常」
いつかは私もこの施設を去っていきます。
私の後に働く人たち、施設を利用する人たちにとって、役に立つようなことを遺していきたいと思います。

みんなで頑張りましょう!

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