直心是道場

障がい者施設に勤務しています。
障がいのことはもちろん、映画や音楽の話も…
日々想うことを書き記します

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映画の話 〜 息子

2016年10月16日 | 映画の話
10月16日
昼間は良い天気でしたが、天気予報通り夜になって小雨がぱらついてきました。
明日は大雨のようです。

久しぶりに映画の話
「息子」1991年 / 監督 山田洋次
私が大好きな映画監督、山田洋次さんの作品。

どれも秀逸な作品ばかりですが、「男はつらいよ」は別格として、以前ご紹介した「学校」と、この「息子」はとてもよくできた映画だと思います。

簡単なストーリー
三國連太郎演じる父親、昭男。
妻に先立たれて、岩手で一人暮らしの昭男には、3人の子どもがいる。
長男、長女はそれぞれに家庭を持って独立したが、末っ子の哲夫(永瀬正敏)は、東京でフリーター状態。
夏。母の一周忌。
不安定な生活を昭男に戒められた哲夫は、一念発起。
アルバイトを辞めて、下町の鉄工所で働き始める。
仕事はきつかったが、情に厚い先輩たちに支えられて、地道に仕事を続ける哲夫。
ある時哲夫は、取引先の薄暗い事務所でいつも一人でいる、事務員の征子(和久井映見)に一目ぼれする。
征子に聴覚障がいがあることを知って、驚く哲夫だったが、征子への愛は変わらなかった。
冬。
上京してきた父に、哲夫は「(征子と)結婚したい」と告げる…

私が書くと、安っぽい感じに見えてしまいます… m(_ _)m

「家族とは何か」「労働とは何か」「障がい」「老い」などなど
重いテーマが満載されていながら、重すぎないように描いていく山田監督の素晴らしさが、キラッと光る映画です。

哲夫が父親に、聴覚に障がいのある征子と結婚することを告げるシーン。

哲夫は「親父が何と言おうと、オラはこの子と結婚するんだ!」と力むのですが、
昭男は「あなたは本当にこれ(息子)の嫁になってくれますか」
と征子に優しく語りかけます。

障がいというよりも、「父親の気持ち」を強く感じるシーン。

嫁を迎える親父の喜びがとてもよくわかるのです…
静かに感動します。

脇を固める役者陣、田中邦衛さん、いかりや長介さん、
きつい仕事の鉄工所にあって哲夫が働き続けようと思うシーンは、彼らがいて初めて成り立つなぁ…と感じる演技力。
魅力たっぷりの映画です。

もしよろしかったら一度見てください。
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映画の話 ~ フラガール

2016年03月06日 | 映画の話
3月6日
映画の話
フラガール / 2006年 監督 李相日

フラガール… レンタルで何気なく借りたDVDで観ました。
この物語は、常磐ハワイアンセンター設立の経緯を元にしたお話です。

50年前、エネルギー政策の転換による炭鉱閉山の危機にあって、従業員の生活を守るために立ち上がった人たちと、「ハワイアンセンターを創ろう」という、あまりにも突飛な提案に、これまでの生活とのギャップに戸惑う人たち…

楽しくて、切なくて、胸がじわ~っと熱くなる映画で、何度も何度も観ました。
松雪泰子、蒼井優、豊川悦司、、、良かったなぁ。、、静ちゃんも良かった!(^o^)

炭鉱には「一山一家」という言葉があったそうです。
映画の舞台になった従業員事務所にも「一山一家」の文字が掲げられていました。

フラダンス指導を任されて東京からやって来た松雪泰子。
炭鉱の娘たちは、なかなか力がつきません。「この子たちにフラダンサーは無理!」と何度も言う松雪泰子に、担当者の岸部一徳が思わず発したセリフ。

タンコータンコーってバカにすんでねぇ、このいんごったがり!
わぁだってぁ、こだ北国さ、ハワイ出来んなんて信じらんにぇ、んだども、
なんでかんでこしらえねえごった、こん町死ぬじま。あん娘めらだって町で…

一山一家が、この映画のテーマだったような気がします。

常磐ハワイアンセンターは、すべてを従業員の手作りで進められました。映画になった“フラガール”も、常磐音楽舞踊学院を設立して自前で育成したダンサーです。

ハワイアンセンターの成功は、「一山一家」の精神で、みんなが幸せになるために従業員が一致団結した結果なんだろうと思います。
その不屈の精神は、危ぶまれたオープンを成功に導き、その後のオイルショックや、バブル崩壊、レジャーの多様化などにも柔軟に対応して、生き残ってきました。

そして、東日本大震災とフクシマの事故。
この最大の危機にあっても、地域住民にお風呂を無料開放するなど、「一山一家」の精神が貫かれました。
その後、長期休館を余儀なくされるも、翌月にはフラダンサーのレッスンを再開。翌年には新しいコンセプトを持った新ホテルを建設するなど、まさに不屈の精神!

・・・
一度は訪れてみたいと思っていた、スパリゾートハワイアンズ。(常磐ハワイアンセンター)
昨日、急きょ行くことを決めて、かなりの無茶ぶりでしたが、来ちゃいました~♪

ハワイアンショーは、日曜日の夜にもかかわらず、多くの観客で大盛況!
華やかなショーを観ながら、「みんなが幸せになること」「困難にあっても意志を貫くこと」の大切さと勇気が、ググッと込みあげてきました。
本当に来て良かった!

映画の話でしたね。(^_^;)
フラガール… 心に染みる良い映画です。
ジェイク・シマブクロさんによるウクレレ「Hula Girl(フラ・ガール)」もいいですよ~♪





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映画の話 ~ 夢

2016年02月20日 | 映画の話
2月20日
雨がよく降りました。
昨日に比べると肌寒い一日でしたが、季節は春に近づいていることを感じさせる雨の一日でした。

・・
映画の話 ~ 夢 / 1990年 黒澤明 監督

世界のクロサワ。「七人の侍」や「生きる」「どですかでん」「影武者」など、お話したい映画がたくさんありますが、今日は監督が晩年に制作した映画「夢」をご紹介します。

この映画は、黒澤監督が見た夢を「日照り雨」「桃畑」「雪あらし」「トンネル」「鴉」「赤冨士」「鬼哭」「水車のある村」の8つの短編にまとめたオムニバス形式の映画です。
映画を通じて監督自らの人生を振り返るような構成になっていて、「日照り雨」で使われたセットは生家を再現したものであったり、「トンネル」は戦争の不条理を描き、「赤冨士」「鬼哭」では、放射能を中心に「人間が自然をコントロールできるのか…」という警鐘を描いています。

それぞれの短編に黒澤監督の想いが伝わってきて、一つひとつの短編を語りたくなりますが、最も印象に残っている短編「水車のある村」の話をします。
美しい川の流れ、自然と共に暮らす穏やかな村。感謝を忘れずに生きる村人たち。この村で行われる賑やかな葬送のパレードで映画が終わります。
村の長を演じた笠智衆さんのセリフ…

「生きていくのはつらいとか何とか言うが、あれは人間の気取りでねえ。生きているのはいいもんだよ、面白い。」

人生の悩みや苦しみをすべて包みこんで、それでもなお「生きるているというのはいいもんだよ」という言葉。
この映画を観てから四半世紀が過ぎようとしています。
あの当時、仕事ではグループホームを任され、プライベートでは結婚するなど、充実した日々を送っていた一方で、思うようにならないことの多さに苦しみ、自分の“幅”の狭さに悩んでいました。
今も、自分自身の本質はそれほど変わっていないのかもしれません。それでも50歳を越えてこの映画「夢」を観ると、「生きるているというのはいいもんだよ」という言葉が、若い頃感じていたとは違う響きで私の心に伝わってくるのです。

黒澤監督がこの映画を制作したのは80歳。
監督が想う「生きるているというのはいいもんだよ」には到底及びませんが、これからの人生においても「生きるているというのはいいもんだよ」を追い求め続けていきたいと思っています。
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映画の話 ~ STAR WARS

2016年01月24日 | 映画の話
1月24日
寒い!
強い風で目覚めました。これまでのところ、雪は降っていませんが、明日の朝は心配です。

社会人ラグビー決勝は、熱い闘い!
終了のホーンが鳴った後のワンプレーで東芝がトライを挙げて、逆転のチャンスでしたが、惜しくもゴールは決まらず、パナソニックが逃げ切りました!
素晴らしい決勝戦でした。パナソニックおめでとうございます!

映画の話 ~ STAR WARS
エピソード7が昨年末に公開!

先日、やっと観に行きました。
映画館に行ったのは久しぶりです。
自宅から車で5分足らずのところに映画館がある恵まれた環境に住んでいるにもかかわらず、映画館に行ったのは何年ぶりでしょうか?(^_^;)
“新年の誓い”のおかげです。

映画のあらすじは、公開中なので差し控えますが、ハン・ソロを演じる ハリソン・フォードさんは、本当にカッコイイ!

30年以上前に観た STAR WARS (エピソード4 1977年 - 日本封切りは 1978年)の感動が蘇りました~♪
満員の映画館、通路に座って観てました。SF映画の出来の良さ、精巧な作り、音楽、本当に素晴らしかった!
中でも、心優しい無法者、ハン・ソロを演じたハリソン・フォードさんは、心に残りました。

その後、ハリソン・フォードさんは、インディジョーンズや、逃亡者、エアフォースワンなど次々にヒットを生み出して、映画界のスーパースターになりました。
ハリソン・フォードさんは、STAR WARS に関して、あまり話したがらないというのは意外でしたが、STAR WARS は、それだけ大きな影響があった映画なんだろうと思います。

今でもDVDで時々観ている STAR WARS 。
2年後に公開予定のエピソード8が、今から楽しみです!
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映画の話 ~ 三人のゴースト(Scrooged)

2015年12月24日 | 映画の話
12月24日
クリスマスイブです。
今日も比較的暖かくて、雪が舞って…というようなクリスマスの雰囲気はまるでありませんね。

我が家は、妻も変則勤務だったので、子どもたちが幼いころからクリスマスに限らず、行事ごとを暦通りにすることが出来なかったこともあって、今日も息子は友達とどこかへ行きましたし、娘は先ほどまでバイトをしていました。
クリスマスらしいことと言えば…
テーブルには、チキンが乗っていました。しかし、私は骨付きのチキンが苦手です。家族もそのことは良くわかっているので、私にはナゲット…(^_^;)
さて、ちょっとはクリスマスらしい話をします。

映画の話 ~ 三人のゴースト(Scrooged)1988年

私が勤め始めた頃の映画。
映画館ではなく、“ビデオ”を借りて観ていた記憶があります。
ビルマレー主演、「クリスマス・キャロル」の現代版といった映画です。

・・・
舞台はニューヨーク。
若くしてテレビ界の頂点に昇り詰め、傲慢で思いやりを持たない社長(ビルマレー)の前に、亡くなった元社長の幽霊が現れて、生き方を変えるように忠告します。
その後、元社長が差し向けた三人のゴーストに導かれて、まず自らの過去を直視させられます。
そして現在。秘書が抱える悩み(父親を目の前で殺されたショックで失語症になった息子がいる)や、ぞんざいに扱われながらも兄を慕う弟の気持ち、元恋人が献身的に支援しているホームレスの人たちの気持ちを知ります。
最後に、自分の未来。
弟夫妻だけが見送る、哀しい自らの葬儀を見せられて、彼は生きることの大切さを思い知らされます。
そして、生まれ変わった彼は、周りの人たちを幸せにすることが自分も幸せになることだ!と気づくのです。

映画の最後の場面、“生まれ変わった”ビルマレーが語る長いセリフ・・・

「楽しいだろ?最高のクリスマス・イヴだ!僕はイカれてなどいないぞ。1年に1度の楽しいクリスマスだ。
笑顔を見せて。他人に優しく思いやりを見せよう。それが人間のあるべき姿だ。
だが実現するのは奇跡に近い。1年に1度起こる奇跡だ。その奇跡をムダにするなんて許されない。僕らがそれを起こすのだ。
世の中には奇跡に手の届かない人が大勢いる。寒空に家もなくパンもない。押入れで眠ってる古い毛布を与え、サンドイッチを与えよう。
大切なのは、その心だ。その心があれば、誰でも奇跡を起こす事ができる。
貧乏人だけじゃない、皆に奇跡が起こる!皆が信じれば、奇跡が起こる。今夜起これば、明日も起こる。
クリスマスは1年に1度だなんてウソっぱちだ。信じれば、毎日がクリスマスさ!そうでなきゃいけないんだ。365日、毎日がクリスマスになる。
僕はそれを信じる。奇跡が起こるのを、僕は待つ!
すばらしいフィーリングだ。こんないい気分は久しぶりだ。皆さん、メリークリスマス!」

映画のラスト。失語症になってしまった秘書の息子が、ビルマレーの横でささやきます。

「God bless Us, Every One!」 (神は誰をも祝福する)

小説、クリスマスキャロルの最後に出てくる言葉だそうです。
何回見てもいい映画です。

皆さんにとって幸せなクリスマスでありますように…
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