直心是道場

障がい者施設に勤務しています。
障がいのことはもちろん、映画や音楽の話も…
日々想うことを書き記します

Blue Moon

2015年07月31日 | 日記
7月31日
7月もあっという間に終わろうとしています。

今夜は満月。
通常、満月の日はひと月に一日だけですが、7月2日も満月だったので、7月は満月の日が二度あります。
ひと月に二度目の満月をブルームーンと呼ぶそうです。
“Blue Moon”
とてもロマンチックな響きです。
でもそれは、天文雑誌が誤って伝えたことが広まったらしいです。
また、ブルームーンというと幻想的な蒼い月を思い浮かべますが、今夜の月は暑い夜空に元気に輝く月でした。
なんか、ちっともロマンチックではなくなってきました。(^^;;

蒼い月。
私は一度だけ、それっぽい月夜に遭遇した遠い記憶があります。
たぶん森の中でキャンプをしていたときだと思います。
静かな夜でした。
ずいぶん長い間、キャンプもしていません…

Blue Moon は、ジャズの名曲でもあります。
フランクシナトラ、ナッキンコール、ビリーホリディ、ルイアームストロングなど、たくさんのシンガーが歌っています。
私は、ダイアンショーが歌う Blue Moon が好きです。
しっとりと大人の歌声、そしてピアノが素敵です。

ラストの歌詞
Blue Moon
Now I'm no longer alone
Without a dream in my heart
Without a love of my own
私は独りじゃない。
ハートに夢がなく、
愛する人もいなかった、
あの頃の私ではない…
♪♪

今日も多くの利用者さん、職員さんと色々なお話をしました。

やっぱり、利用者さんのねがいを素直に受け止めることが大切なんだな…

そうすれば、お一人おひとりが、
ハートに夢を持ち、愛する人を持ち、独りじゃないんだと実感できるんだな…

そう感じた、暑い満月の夜です。

身体のリズム

2015年07月30日 | 日記
7月30日
毎日暑いです。寝不足も重なり、少々バテ気味です。

健康のためにはリズムが大切と言いますが、私はどちらかと言えば、リズムよく生活することが苦手でした。

仲間から誘いがあれば、たいていの場合乗っていましたし、オーバーペースと分かっていても、仕事を抱えこんだりしていました。
今でも、じっくり考えたり、クリエイティブなことをするのは、25時を過ぎないと調子が出ません。

夜は眠らない…
それが私の“リズム” (^^;; でしたが、40代後半から段々と、身体がついていかなくなりました。

何かしていても、知らない間に眠りについています。
自分には記憶がないのですが、きちんと布団を敷いて、休んでいます…
…なので、最近は意識がはっきりしている間に風呂に入ることにしています。 (^^;;
朝はほぼぴったり、5時には目が覚めます。

身体がリズムを要求している感じです。
自分がしたいこと、やらなければいけないことを、いかに効率よく“身体のリズム”に合わせてこなしていくかが、私の最近の課題です。

明日も元気で!

業者さんへの感謝

2015年07月29日 | 日記
7月29日
朝のうちは涼しい風が吹いていましたが、日が昇るとあっという間に暑くなります。
太陽が照りつけた一日、お元気ですか。

午前中、浄化槽(現在は汚水を下水道に流すポンプ槽です)に溜まった汚泥を引き抜く作業があったので、立ち会いました。

暑い中、汚水や汚泥の処理の仕事をすることは、とても大変な作業です。
それでも業者さんは、ポンプ槽の壁面についた汚れまで、きれいに落としてくれました。
丁寧に確実に仕事をしていただけて、感謝です。

また、今日は朝から体育館の音響設備の工事もありました。
体育館が竣工して25年余り、音響設備が随分痛んできたので、今年度の事業として、理事会、評議員会に提案し、承諾を得た事業です。
私にとっては、ここ数年来感じていたことが出来る…と楽しみにしていた工事です。

新規に敷設するのと違って、元からあったスピーカーなどを撤去するところから始まり、
その後は床下に潜ったりして、細い配管にケーブルを通していく、とても地味な作業が延々と続きました。

今日来園された工事業者さんは3名で、リーダー格、中堅、若い社員さんと言う顔ぶれでした。
何も指示が無くても、それぞれの仕事の配置は決まっているようで、作業の段取りに無駄がありません。

リーダーは全体の作業に目を配るだけでなく、例えば取り付け金具を設置する際には、水平器の値だけでなく、見た目にも気を配るなど、
良い仕事をしようという気持ちにあふれていました。

中堅職員さんは、作業の進捗などを私たちに教えてくれたり、リーダーと若い職員の間に入って、技術や気持ちを橋渡しされている感じがしました。
ムードメイクの達人です。

若い社員さんは、指示がある前に道具や材料をそろえたり、終わった作業があれば、掃除や後片付けをすばやくするなど、とにかくよく気がつきます。

素晴らしいチーム力で、仕事をこなしていました。
そして、皆さん明るい!
日が暮れても、ひたすら作業が続きました。セッティングが終わってからも、音の響きなど細部までこだわりを見せて、
使いやすさと美しさ、そして何よりも良い音を提供する、まさにプロフェッショナルでした。

おかげ様で、想像以上の音響設備を整えることが出来ました。
大切に、大切に使っていきます。

施設運営には、本当に多くの業者さんの仕事が必要です。
業者さんは、依頼のあった仕事をこなすのが当たり前と言えばそれまでですが、それぞれにプロ根性を持っておられ、
当たり前の仕事を確実にこなして、私たちに安心感を提供してくれます。

統括施設長がいつも言っておられる「みんな協力者、みんな応援者」です。
今日も、感謝!

嬉しかったこと!

2015年07月28日 | 日記
7月28日
今日も一日暑かったですが、夕暮れが少しずつ早くなり、日が暮れてくると、時折気持ちの良い風が吹いたりしています。

今朝、嬉しいことがありました。

私たちの施設の利用者さんは、知的な障がいがあります。
自分の気持ちを表現することが上手く出来なかったり、未来を予測しながら状況の判断をすることが苦手な方も利用されています。

ある利用者さんは、施設での活動や仲間と暮らすことも嫌ではないようですが、週末などに実家に帰ると気持ちをなかなか切り替えられず、
結果として家で引きこもってしまうという問題を抱えています。

先週からそういう状態が続いていましたが、今朝「園に行く気」になったようで、「これから園に向かってよろしいでしょうか」との一報をいただきました。
電話を受けた私は、もちろん「何時でもお越しください」と、ご家族にお声をかけた後、現場の職員に状況を伝えて、対応をお願いしました。

その時、現場にいた若い職員は、
「よかったです~」と一言。

嬉しかった!

その人のことを職員の皆さんは心配しているし、何とか戻ってきて欲しいと願っています。
しかし、私の現場経験からいくと、気持ちでは分かっていても、次の段取りを気にして、なかなか「よかった~」と言えなかったりします。
素直に「よかったです~」と言える気持ちが嬉しかったのです。

話の続きがあります。
その後、すぐに連絡があって「また家に戻ってしまいました」とのこと。

すぐに職員さんが話し合って、本人に“その気”が起きた時に家庭を訪問させていただこうという判断をして、家庭を訪問されたようです。
そこで、ご本人も気持ちの切り替えが出来たようで、職員と一緒に園に戻ってきました。
私がお会いした時には、体育館で皆さんと楽しそうに歌を歌っていました。
「本当によかった~」

私たちの仕事は、相手の気持ちに介入する仕事でもあるので、うまくいく時とうまくいかない時があります。
実際、うまくいかないことのほうが多かったりします。
それでも、「どうしたら幸せになれるか」を一生懸命考えることが大切です。

そうすれば「よかったです~」の言葉が自然に出るし、
チームで素早く判断出来たりするのだろうと思います。

いいチームになっていることを実感した出来事でした!
感謝!

切なさを感じる ~ 高倉健さんのエピソードより

2015年07月27日 | 日記
7月27日
酷暑!
お互い体調には十分注意をしましょう。

施設の利用者さんの体調管理に気を使う季節です。
食が細くなる人や体温調節が苦手な人など、看護師さんを中心に利用者さんの体調管理に気を使っていいただいている職員さんに感謝です。

今日は、長年一緒に働いている職員さんのお父様のお通夜に参列させていただきました。
私より年上の職員さんのお父様ですが、お幾つであっても身内がなくなることはとても悲しいことです。
心中お察しいたします。

人は亡くなられてから、その人の人柄を思い出したり、偲んだりします。

昨年83歳で亡くなられた高倉健さん。
素晴らしい俳優さんであることはもちろん知っていましたが、多くを語らないタイプでもあり、
テレビなどで、“健さん”の人柄を知ったのは、亡くなられてからのことでした。

高倉健さんの人柄を感じるエピソードを一つご紹介します。

・・・
最後の主演作品となった「あなたへ」のインタビューに答えて~

こうした人間の切なさを描く映画が少なくなっているように感じます。
そして、切なさを感じなくなった国や人は怖いのではないでしょうか?
なぜなら、生きること自体が、とても切ないことに違いないのですから…

僕だって若い時はそんなこと思ってもみませんでした。
人生のことなんて考えた事もなかったし。
でもこの年齢になると今まで見えなかった色んなことが見えてきて、
生きるって切ないなと思えるようになりました。
年を重ねるってそういうことなんですよね。
・・・

昨年、高倉健さんが亡くなられた後に、聞いたエピソードを思い出しました。

「生きるって切ない」を、心底理解が出来るにはまだまだですが、
「切なさを感じなくなった国や人は怖い」というのは、少し分かります。

切なさを感じる人間であるように精進です。