資格マニアの徒然草ブログ

目標としていた70歳で五百資格、2年前倒しで達成しました、これからはジャンルに関係なく、徒然なるままに書いていきます。

不幸な中国人

2016年06月18日 | 地理・歴史系資格とその活用
悠久の大地と歴史がダメにした、とても不幸な中国人
クリエーター情報なし
宝島社

 中国百科検定という検定がある。毎年秋に試験があるようだが、HPの情報が最新に更新されていなくて、よくわからない。公式テキストもちょっと高い。そんな中で中国本を探していたら、面白そうな本があったため購入した。置いてあったのは、嫌韓本・嫌中本のコーナーである。赤い表紙が多いコーナーだ。

 筆者は中国人で、日本に在住して長い。この本を読んだ感想は、正直、中国は大変だ。私は日本に生まれてきてよかったと思う。何が大変かを解説する。まずは、「黄河」、昔は中国人の9割が黄河流域に住んでいた。歴史でよく出て来る中原(ちゅうげん)だ。ところがこの黄河、洪水で流れが大きく変わる。そして住んでいた家や何もかも流されてしまう。何もなくなる。これがしょっちゅうだ。これは大変、日本人と根本的に異なる。

 そして「殺し合い」の歴史、元や清など異民族の侵略、これがすごい、年中、国内や国境で殺し合いをしている。もちろん国外への侵略もする。文化が破壊されれ、人間の心が荒む。これだけ殺し合いすれば、日本人とはだいぶ心が違うと思う。

 さらに「漢文」、昔、漢文を習っとき、こんなに少ない文字数で、よく全部表現できるな、と思ったことがある。やっぱり、漢文は解釈がいろいろ出てきて、中国人も、なかなか分からないのだと言う。それは為政者が庶民に教養を付けさせないためだそうだ。記録が正確に伝わって、知恵が働くようになって、反乱されたら困る、というものだそうだ。

 そして、「孔子」、孔子は身分制度を肯定している。このため、思想の自由が出てこない。他にも沢山中国の大変さが出て来る。もう書くのが嫌になるほどだ。この本、一度読んでみたくださいな。中国の国際政治の原動力が分かるような気がします。

コメント
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