呉市かまがり天体観測館

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春の夜空の目印

2024-05-15 13:33:35 | 星空の楽しみ方

今日は半月です。
これから1週間ちょっとは星空散歩を楽しむには月明かりが邪魔になって
しまいますが、明るい星なら何とかなるでしょう。

夜9時頃、南の空には春の星座たちが見えます。
西にはまだ冬の大三角が残っており、東からは夏の星座が昇ってこようと
しているところです。

では、春の星空の目印である「春の大三角」と「春のダイヤモンド」を
見つけてみましょう。





うしかい座のアークトゥールス、おとめ座のスピカ、しし座のデネボラという3つの
星を結ぶと大きな三角形ができます。これが春の大三角です。また、春のダイヤモンド
は、春の大三角にりょうけん座のコル・カロリという星を足すと出来上がります。
春の終わり頃には、夜9時頃に南の空に見えます。





春の大三角を形作る3つの星の中で黄色っぽく輝いているのがアークトゥールスで、
日本では麦星と呼んでいた地域もありました。また、青白く明るく輝いているのが
スピカで、こちらは真珠星と呼ぶ地域がありました。デネボラ(2等星)は”尾”の
意味を持つ星で、獅子のちょうど尻尾の部分にあたります。

春のダイヤモンドを構成するコル・カロリは重星と呼ばれるタイプで、肉眼での観察
では1つの星にしか見えませんが、望遠鏡等で観察すると2つの星が並んでいるのが
確認できます。

春の大三角やダイヤモンドを見つけることができれば、それを目印として、たくさん
の春の星座たちを探し出すことができるので、ぜひ、春の目印を見つけられるように
なってください。

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