呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

3つの惑星が集合

2022-03-31 13:15:56 | 星空情報

今、明け方の空に惑星が集合しています。

午前4時30分頃であれば、東南東の空の高度10°ほどのところに
東側から金星→土星→火星が並んで見えます。

また、4月5日には火星と土星が約0.5°(満月の直径ほど)まで
大接近します。

高度が低いですが、明けの明星である金星がとても明るく、目印と
なるため、かなり見つけやすいはずです。

この機会にぜひ惑星を観察してみてください。

さらに、4月下旬頃からはここに木星と海王星が加わり、5つの
惑星が空に集合します。
※海王星を肉眼で見ることはできません。

しばらくは明け方の空に注目ですね。
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ISSをみよう

2022-03-30 13:40:29 | 星空情報

この1週間は夜に国際宇宙ステーション(ISS)を見るチャンスです。

確認しやすい日時を以下に挙げておきますので、ぜひISSの観察に
チャレンジしてみてください。
(高度20°以上のものを挙げていますので、これよりも低い高度での
通過であれば、他にもいくつかあります。)

見え方は、点滅しない明るい点が空の中を移動していきます。

広島での予報(03月30日~04月08日)は以下のとおりです。
※軌道の関係で多少変わる可能性もあります。

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04月01日

 時間 : 20時22分~20時25分 

 方角 : 西北西~北

 高度 : 10°~23°

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04月02日

 時間 : 19時34分~19時39分 

 方角 : 北北西~北北東~北東

 高度 : 10°~20°~18°

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04月03日

 時間 : 20時22分~20時26分 

 方角 : 北西~西北西

 高度 : 10°~45°

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04月04日

 時間 : 19時34分~19時40分 

 方角 : 北西~北東~東南東

 高度 : 10°~55°~30°

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04月05日

 時間 : 20時23分~20時27分 

 方角 : 西北西~南西

 高度 : 10°~20°

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04月06日

 時間 : 19時35分~19時41分 

 方角 : 西北西~南西~南南東

 高度 : 10°~39°~15°

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オンラインで太陽をみよう

2022-03-26 13:07:22 | 天文ニュース
3月27日(日)の午後に京都大学の花山天文台で、第92回花山天体観望会
がネットライブ形式で開催されます。

普段見ている太陽を大きく観ることができるばかりか、特殊な光を使った
プロミネンスの観察などができそうです。さらに、ミニ講演会や太陽の
(光の)指紋の観察もあるようです。

申込不要で参加できますので、GWの昼間にご自宅から太陽観察を楽しんで
みてはいかがでしょうか。

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第92回花山天体観望会「太陽」ネットライブ
 日 時:2022年3月27日(日) 13:00~14:15
 会 場:YouTubeを用いたライブ配信
      URL:https://youtu.be/Vi3rwxQtHEU
 内 容:(1)太陽白色像と太陽黒点の観察
     (2)太陽に関するミニ講演:北井礼三郎氏(立命館大学)
     (3)太陽Hα像と太陽紅炎の観察
     (4)70㎝シーロスタット分光器による太陽スペクトルの観察
 参加費:無料(赤字のため、いかほどでもご寄付を頂けますと幸いです)
      https://www.kwasan.kyoto-u.ac.jp/hosizora/donation.html
 申 込:不要
 主 催:特定非営利活動法人 花山星空ネットワーク
     京都大学大学院 理学研究科附属天文台
     (山科“きずな”支援助成対象事業)

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詳しくはこちらへ

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鏡が合う

2022-03-24 13:32:00 | 天文ニュース
12月25日(土)に打ち上げが成功したジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡(JWST)は
現在、地球から150万km離れた観測地点である太陽-地球系ラグランジュ点(L2)に
無事到着し、機器の調整段階に入っています。

以前、光学系の調整のために初めて取得した星の画像を紹介しましたが、18枚の
分割鏡の向きの調整などが順調に進み、星の光を1点に集められるようになりま
した。



JWSTが取得した星(2MASS J17554042+6551277)の画像(クレジット:NASA/STScI)


今後は観測機器の調整などを5月頃までに終了し、今年の夏頃から本格的な
観測を開始する予定です。

性能を発揮できるようになったJWSTがどんな画像を撮ってくれるのか、とても
楽しみです。
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春分(2022)

2022-03-20 13:18:14 | 星空情報

2022年は3月21日が春分の日です。

春分とは二十四節気の1つで、しばらくの間は3月20日か3月21日です。
※清明(4月5日頃)までの期間のことを指す時もあります。

この日は昼夜の長さがほぼ同じになりますが、日の出、日の入りの決め方と、
大気による屈折の影響により、実際には、夜よりも昼の方が長くなります。
また、春分の日には、太陽は真東から昇って真西に沈みます。

天文学では、太陽が春分点と呼ばれる場所を通過する瞬間を春分と定義しています。
春分点とは、地球の赤道(面)を空まで伸ばしていった「天の赤道」と、空の中を
一年かけて太陽が動いていく通り道である「黄道」が重なっている2点のうち、
太陽が南半球側から北半球側に移る点(昇交点)のことです。

さらに、春分点は天文学ではとっても重要で、星の位置の基準の1つになっています。
空にも地球で言う緯度・経度のようなものがあり、緯度に当たるものを赤緯、経度に
あたるものを赤経といいます。これが星の住所になっているわけです。

緯度と赤緯は赤道(天の赤道)を基準としています。一方、経度はロンドンにある
旧グリニッジ天文台を通る子午線(測地系によってちょっと違います)、赤経は
春分点を通る子午線を基準にしています。

ところが、この春分点は約26,000年の周期で動いています(歳差運動)。
このため、同じ住所でもそこにある星が違うというようなことが起きてしまいます。
つまり、時代によって「北極星」と呼ばれる星が変わってしまうのです。
例えば、これから1万年くらい経つと、こと座のベガ(織姫)が北極星となります。
もちろん、天文学では住所が変わっても困らない方法がちゃんと確立しています。

ちょっと特別な一日をぜひ自分なりに楽しんでください。

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