この度、太陽以外で最も地球に近い恒星であるプロキシマ・ケンタウリ
に惑星が存在することが確認されました。しかも、大きさが地球の1.3倍、
恒星からの距離も水が液体で存在できそうな距離と言うことで、生命の
存在が期待されます。
私たちの住む太陽系は太陽という名前の恒星を中心に、その周りを8個の
惑星やたくさんの小惑星などが回っています。地球は太陽に近いほうから
数えて3番目に位置する惑星で、直径は約1万3千km、太陽からの距離は
約1億5千万kmです。地球は太陽の放射の強さに対して、ちょうど良い
距離にあるので、水が固体・液体・気体で存在することができ、そのことが
生命を育むことができた大きな要因になっていると考えられています。
このように恒星からの距離がちょうどよく、水が液体で存在できる温度環境
にあると考えられる場所をハビタブル・ゾーンと言います。
プロキシマ・ケンタウリに見つかった惑星は恒星からの距離が700万kmと
とても恒星の近くにあるのですが、プロキシマ・ケンタウリからの放射が
とても弱いため、ハビタブル・ゾーン内に位置していると考えられます。
こんなに近くに生命を育める可能性のある惑星が見つかるとは驚きの発見です。
しかも、プロキシマ・ケンタウリはリギル・ケンタウルスA、Bと三重連星を形成
していますので、この惑星に住人がいるとすれば、3つの太陽を眺めながら
暮らしていることになります。
(画像:ESO)