呉市かまがり天体観測館

呉市かまがり天体観測館のブログです。
イベントや星空情報等を掲載していきます。

月面X

2022-10-28 13:15:43 | 星空情報
 
11月1日(火)の16時30分頃に月面X(エックス)と呼ばれる現象が見られます。

これは月に当たる太陽の光の当たり具合で、月面にたまたま「X」という文字が
浮かび上がるものです。

まだ空が明るい時間帯でかなり見難いかもしれませんが、月が対象ですので、
チャレンジしてみる価値は十分にあると思います。

上の時間の前後1時間ほどは観察できますので、望遠鏡をお持ちの方は、ぜひ
観察&撮影にチャレンジしてみてください。
※肉眼や双眼鏡(低倍率のもの)では見ることができません。

次回、月面Xが見られそうなのは12月30日(金)の19時30分頃です。



画像中央あたり(欠け際のあたり)にXの字が見えます。


また、最近では「LOVE」や「A」の文字を発見されている方もいらっしゃる
ようです。みなさんも光と影が演出する面白い地形を見つけてみてください。
 
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の星座の見つけ方

2022-10-25 13:00:00 | 星空の楽しみ方

季節の星座を見つけるコツは?

それは目印を覚えることです。
季節ごとに1つずつ目印があるので、それを見つけて、そこから辿っていけば、
他の星座たちを見つけていくことができます。

秋の星座を見つけるための目印は「秋の大四辺形(ペガススの四辺形)」です。
春、夏、冬は三角形ですが、秋だけは四角形なのです。

秋の夜20時頃、頭の真上あたりに、綺麗な四角形が見えます。
四角形を作っているどの星も1等星ではないですが、とても分かりやすい星の並びです。

この四角形はペガスス座のちょうど体の部分にあたります。4つの星のうち1つだけは
ペガスス座の星ではなく、アンドロメダ座の星です。ここがアンドロメダ姫のちょうど
頭の部分にあたります。

では、秋の大四辺形を使って他の星座たちを探してみましょう。四辺形の西側の辺を
南に延ばしていくと1つ明るい星にぶつかります。この白い星はみなみのうお座にある
フォーマルハウトという1等星です。フォーマルハウトは別名「秋の1つ星」とも呼ばれ、
秋の星空には1等星はこの1つしかありません。

みなみのうお座とペガスス座の間にはみずがめ座があります。みずがめ座の目印はベンツ
(車)のエンブレムの形をした星の並びが目印です。

今度は四辺形の東の辺を南に延ばしてみましょう。そうすると、明るい星ではないのですが
1つの星にぶつかります。この星はくじら座のディフダ(デネブ・カイトス)です。
くじら座のちょうどしっぽの部分にあたります。

くじら座とペガスス座の間にはVの形をしたうお座があります。
今はちょうどこのあたりに明るい木星が位置しているので、惑わされないようにご注意ください。

この他、秋の星空にはカシオペヤ座、ケフェウス座、さんかく座、とかげ座などがあります。

秋の夜空には明るい星は1つしかありませんが、星ではない面白いものが見えます。
その名も“アンドロメダ銀河”。アンドロメダ座のちょうど膝のあたりにあって、ぼうっと
白い雲のように見えます。銀河というのは星が約1000億個集まった集団のことです。

アンドロメダ銀河は人間が(道具を使わずに)見ることのできる世の中で最も遠くにある物体です。


秋の星座の辿り方
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

日食(2022)

2022-10-23 13:23:16 | 星空情報

10月25日(火)の午後18時頃~22時頃(日本時間)にヨーロッパから
インドにかけての地域で部分日食が見られます。

皆既日食とは太陽と地球の間に月が入り、地球から見た時の太陽全体
を隠してしまう現象のことです。

日食は地球上で考えれば、年に0~3回起きていますが、見ることの
できる範囲が非常に狭いため、同一地域で日食を見ることができる機会
は非常に稀です。

2022年は地球全体では日食が2回あり、1回目は5月1日の部分日食、
2回目が今回の部分日食です。残念ながら、両方とも日本で観ることが
できません。

ただし、インターネット中継等があれば、Web上で日食の様子を観察
することはできるかもしれません。

興味のある方はご覧になってはいかがでしょうか?

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オリオン座流星群(2022)

2022-10-20 13:21:25 | 星空情報

オリオン座流星群が10月22日(土)にピークを迎えます。

流星群の流れ星は流れた軌跡を後戻りしていくと、空の中の1点に集まります。
今回ピークをむかえる流星群は、この点(輻射点と言います)がオリオン座に
あるため、オリオン座流星群と呼ばれています。

この流星群の材料をまき散らしていったのはハレー彗星で、2006年には1時間
あたり100個という活発な活動が見えたのですが、ここ最近は出現数が減って
います。

今年は午前3時頃にピークが予想されていますので、21日(金)の夜から22日(土)
の朝にかけての観察がよいでしょう。流星の出現条件が良くなるのは深夜から明け方
にかけてですので、遅い時間に観察することをおすすめします。午前2時頃までは月
明かりにも邪魔されませんので、条件としてはよい方です。上手くいけば、1時間あ
たり10個ほどの流れ星を見ることができるかもしれません。

なお、この流星群は速い流星が多いので、見逃さないようにしっかりと観察してみて
ください。また、ピークがなだらかですので、極大日の前後に観察をしても、ある程度
の数の流星が確認できそうです。

年間三大流星群の1つである、ふたご座流星群が12月に控えています。
この機会に流れ星の見つけ方をマスターしておくとよいですね。
ただし、夜はとても冷え込みますので、しっかりと防寒をして観察してください。

流星群のおすすめの観察方法は、
 (1)東を向く
 (2)そのまま仰向けに寝る(足が東、頭が西)
 (3)空の広い範囲をぼうっと見る
 (4)流星が現れたらそっちを向いてしっかり観察する
です。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋の星座たち

2022-10-19 13:14:21 | 星空の楽しみ方

秋の星座たちが見ごろを迎えています。

10月25日(火)が新月となるので、これからしばらくは星空を
観察するのに絶好のチャンスです。

季節の星座とは夜8時~9時頃に南に見えるものが、その季節の
星座なので、この時季に夜8時頃、南の空を眺めていただければ、
秋の星座たちが見えます。

ただし、最近は夜になると冷え込むことも多いので、寒さに対応
できる準備をして観察したほうがしっかりと楽しめると思います。

季節ごとに季節の星座を見つけるための目印があるので、それを
覚えておけば、そこから他の星座へ辿っていくことができます。

こちらを参考にしながら、ぜひ秋の星座を探してみてください。



秋の星座たち

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする