星空散歩（31）

今日は秋の星座の１つである「さんかく座（Triangulum）」を紹介します。





文字通り、三角形をした星座です。星座の星自体はそんなに明るくないのですが、
周りには惑わされるような星がないので、比較的見つけやすい星座です。
長細い三角をイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。

さんかく座の中には、有名な渦巻銀河であるM33があります。街明かりのない場所で
空の条件が良い時には、肉眼でも確認できると言われていますが、現代の日本では
かなり厳しいでしょう。この銀河はアンドロメダ銀河とともに私たちの住む天の川
銀河とグループを作っている銀河の１つです。





さんかく座には特に星座の神話はありません。


名前のそのままの形をしている星座ですので、ぜひ見つけてみてください。

インサイトが火星に到着！

11月27日にNASAの火星探査機である「インサイト」が火星に到着しました。

この探査機は火星の地震や内部の熱源などを調べることが目的です。
これまでの探査機は表面のことを調べるのが中心だったので、今まで
とは違ったタイプの探査機です。

今後は、太陽電池パネルの展開に始まり、約３ヶ月をかけて地震計など
の機器を展開していく予定です。

果たして、火星の地震はどのくらいの頻度で、また、どのくらいの規模
で起きるのか、そこから推定される火星内部の様子はどんなものなのか、
これからの成果が楽しみです。

なお、インサイトは2020年11月まで活動を行う予定です。

星空散歩（30）

今日は秋の星座の１つである「うお座（Pisces）」を紹介します。





ペガススの四辺形の西の辺を延ばした先にあるデネブ・カイトスとペガスス座の
ちょうど間にある星座なので、場所は分かりやすいのですが、形は分かりにくい
星座です。大きなVの字の形を想像していただくと見つけやすいかもしれません。

うお座は４等星以下の暗い星しかなく、とても分かりづらい星座なのですが、
天文学を行う上では、最も重要なポイントが（現在は）うお座の中にあります。
それは“春分点”です。春分点とは天の赤道（地球の赤道を空に延長したもの）
と黄道（空の中の太陽の通り道）が交差する２点のうち、太陽が南半球側から
北半球側に移る点（昇交点）のことで、春分の日に太陽が通過するポイントです。
なぜ重要なのかというと、この点が星の位置の基準になっているからです。

また、現在、天王星はうお座の方向に位置しています。





うお座は、神さまが魚に変身した姿です。
美の女神アフロディーテとその息子エロスが怪物テュフォンに襲われそう
になったところを魚に変身して川に逃げ込んだもので、二人ははぐれない
ようにお互いをリボンで結びました。

星のことをちょっと真面目に学びたい方は、この春分点のある星座を
見つけられるようになっていた方が良いです。

ISSをみよう

この１週間は夜に国際宇宙ステーション（ISS）を見るチャンスです。

確認しやすい日時を以下に挙げておきますので、ぜひISSの観察に
チャレンジしてみてください。
（高度20°以上のものを挙げていますので、これよりも低い高度での
通過であれば、他にもいくつかあります。）

見え方は、点滅しない明るい点が空の中を移動していきます。

広島での予報（11月22日～11月29日）は以下のとおりです。
※軌道の関係で多少変わる可能性もあります。

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11月22日　

　時間　：　18時55分～18時57分　

　方角　：　南西

　高度　：　12°～29°

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11月23日

　時間　：　18時03分～18時08分　

　方角　：　南南西～南東～東

　高度　：　11°～42°～30°

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111月24日

　時間　：　18時48分～18時51分　

　方角　：　西～北西

　高度　：　11°～30°

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11月25日

　時間　：　17時55分～18時01分　

　方角　：　西南西～北西～北東

　高度　：　11°～61°～16°

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11月27日

　時間　：　17時48分～17時54分　

　方角　：　西～北北西～北北東

　高度　：　12°～24°～11°

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流れ星と彗星をみよう

12月14日（金）～15日（日）21:00～23:00に「流れ星と彗星をみよう」を開催します。

今回はこの時期にピークを迎えるふたご座流星群とウィルタネン彗星を観察します。

やや月明かりの影響があるものの、せっかくのチャンスですので、何個の流れ星を
見つけられるか、また、彗星がどんな姿をしているのか、ぜひ自分の目で確かめて
みてください。

※彗星の状況によっては見られない場合もあります。



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　「流れ星と彗星をみよう」

　　日　時　：　12月14日（金）～15日（土）　21時00分～23時00分

　　場　所　：　かまがり天体観測館

　　対　象　：　どなたでも

　　参加費　：　大人200円、小人100円

　　備　考　：　しっかりと防寒をしてご参加ください。

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