釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

6月14日 珍客来船

2016年06月14日 | 日記
梅雨の合間の、気持ち良い晴れ間が広がった。

風もなく、海はべた凪。



今日は久しぶりに、可成りの沖合まで行けそうだ。

最初は40メートルのポイントから入り、70メートル、80メートルと深場を攻めていく。

深場のベイトは、柱状に立ち上がっている。

その幅は、30メートル近くありそうだ。

鯛ラバを落としてみると、直ぐにアタリが来た。

ゆっくりとやり取りを楽しんでいると、いきなり走られた。

「あっ」と言うだけで、ハリスのシーハンターが切られている。

船を戻した、同じコースを流してみる。

ベイトの中に仕掛けが入ると、アタリが来た。

今度は、少し早めに巻き上げに掛かる。

2度、3度の突っ込みを交わしていったが、途中で針はずれ。

「出足良くないな」

この時、船の周りから鳥の声が聞こえた。

どうも、船の中から聞こえた気がしたが、聞き間違いかな。

気分を変えようと、ポイントを移動。

すると、沖からの潮と潟からの潮がぶつかって、綺麗な潮目を作っていた。



その潮目の中に、なにやらバシャバシャと白波を立てて走り回っている魚群が居る。



急ぎ、ルアーを準備して、船首に立って魚群めがけてキャスティングする。

船が潮に流されて、なかなか良いポジションに入れない。

一人キャスティングの難しさと、歯がゆさを感じながらキャストする。

この時も、鳥の声が聞こえた。

何度目かのキャストが、魚群の真ん中に入った。

ルアーに、魚群がアタックしているのが見える。

掛かったと思ったら、直ぐに外れる。

急ぎ巻き上げて、再投入しようとした時、またしても鳥の声が船内から聞こえた。

船尾に行くと、黒い鳥が飛び立った。

しかし、戻った来たと思ったらワイパーに留まった。



ツバメの子供だ。

何処にいたのだろうか?

巣立ちしたばかりのようだが、こんな沖まで来るはずがない。



捕まえようとすると、寸でのところで飛んで逃げる。

見ていると、私の船から離れない。

海面を飛んでいるが、親鳥みたいなスピードがない。

何度か海面に落ちそうになる。

「戻ってこい。早く戻ってこい。海に落ちるなよ」

海面に落ちかけながら、戻ってきたところを捕獲する。

このままではどうしようもない。

「帰って、水とえさを与えて逃がしてやるか」



運転席前のタオルの上に乗せてやると、暫くジッとしていたが、元気に鳴き出した。

「親を呼んでいるのかな」

いつもよりも速いスピードで、港に帰る。

虫を探すが、なかなか捕まらない。

取りあえず、水を口元に持っていくと少し飲んだ。

木陰になっている処に留まらせていたが、やがて何処かに飛んでいった。

珍客の来船、なにか良いことがあるかも。