梅雨の合間の、気持ち良い晴れ間が広がった。
風もなく、海はべた凪。
今日は久しぶりに、可成りの沖合まで行けそうだ。
最初は40メートルのポイントから入り、70メートル、80メートルと深場を攻めていく。
深場のベイトは、柱状に立ち上がっている。
その幅は、30メートル近くありそうだ。
鯛ラバを落としてみると、直ぐにアタリが来た。
ゆっくりとやり取りを楽しんでいると、いきなり走られた。
「あっ」と言うだけで、ハリスのシーハンターが切られている。
船を戻した、同じコースを流してみる。
ベイトの中に仕掛けが入ると、アタリが来た。
今度は、少し早めに巻き上げに掛かる。
2度、3度の突っ込みを交わしていったが、途中で針はずれ。
「出足良くないな」
この時、船の周りから鳥の声が聞こえた。
どうも、船の中から聞こえた気がしたが、聞き間違いかな。
気分を変えようと、ポイントを移動。
すると、沖からの潮と潟からの潮がぶつかって、綺麗な潮目を作っていた。
その潮目の中に、なにやらバシャバシャと白波を立てて走り回っている魚群が居る。
急ぎ、ルアーを準備して、船首に立って魚群めがけてキャスティングする。
船が潮に流されて、なかなか良いポジションに入れない。
一人キャスティングの難しさと、歯がゆさを感じながらキャストする。
この時も、鳥の声が聞こえた。
何度目かのキャストが、魚群の真ん中に入った。
ルアーに、魚群がアタックしているのが見える。
掛かったと思ったら、直ぐに外れる。
急ぎ巻き上げて、再投入しようとした時、またしても鳥の声が船内から聞こえた。
船尾に行くと、黒い鳥が飛び立った。
しかし、戻った来たと思ったらワイパーに留まった。
ツバメの子供だ。
何処にいたのだろうか?
巣立ちしたばかりのようだが、こんな沖まで来るはずがない。
捕まえようとすると、寸でのところで飛んで逃げる。
見ていると、私の船から離れない。
海面を飛んでいるが、親鳥みたいなスピードがない。
何度か海面に落ちそうになる。
「戻ってこい。早く戻ってこい。海に落ちるなよ」
海面に落ちかけながら、戻ってきたところを捕獲する。
このままではどうしようもない。
「帰って、水とえさを与えて逃がしてやるか」
運転席前のタオルの上に乗せてやると、暫くジッとしていたが、元気に鳴き出した。
「親を呼んでいるのかな」
いつもよりも速いスピードで、港に帰る。
虫を探すが、なかなか捕まらない。
取りあえず、水を口元に持っていくと少し飲んだ。
木陰になっている処に留まらせていたが、やがて何処かに飛んでいった。
珍客の来船、なにか良いことがあるかも。
風もなく、海はべた凪。
今日は久しぶりに、可成りの沖合まで行けそうだ。
最初は40メートルのポイントから入り、70メートル、80メートルと深場を攻めていく。
深場のベイトは、柱状に立ち上がっている。
その幅は、30メートル近くありそうだ。
鯛ラバを落としてみると、直ぐにアタリが来た。
ゆっくりとやり取りを楽しんでいると、いきなり走られた。
「あっ」と言うだけで、ハリスのシーハンターが切られている。
船を戻した、同じコースを流してみる。
ベイトの中に仕掛けが入ると、アタリが来た。
今度は、少し早めに巻き上げに掛かる。
2度、3度の突っ込みを交わしていったが、途中で針はずれ。
「出足良くないな」
この時、船の周りから鳥の声が聞こえた。
どうも、船の中から聞こえた気がしたが、聞き間違いかな。
気分を変えようと、ポイントを移動。
すると、沖からの潮と潟からの潮がぶつかって、綺麗な潮目を作っていた。
その潮目の中に、なにやらバシャバシャと白波を立てて走り回っている魚群が居る。
急ぎ、ルアーを準備して、船首に立って魚群めがけてキャスティングする。
船が潮に流されて、なかなか良いポジションに入れない。
一人キャスティングの難しさと、歯がゆさを感じながらキャストする。
この時も、鳥の声が聞こえた。
何度目かのキャストが、魚群の真ん中に入った。
ルアーに、魚群がアタックしているのが見える。
掛かったと思ったら、直ぐに外れる。
急ぎ巻き上げて、再投入しようとした時、またしても鳥の声が船内から聞こえた。
船尾に行くと、黒い鳥が飛び立った。
しかし、戻った来たと思ったらワイパーに留まった。
ツバメの子供だ。
何処にいたのだろうか?
巣立ちしたばかりのようだが、こんな沖まで来るはずがない。
捕まえようとすると、寸でのところで飛んで逃げる。
見ていると、私の船から離れない。
海面を飛んでいるが、親鳥みたいなスピードがない。
何度か海面に落ちそうになる。
「戻ってこい。早く戻ってこい。海に落ちるなよ」
海面に落ちかけながら、戻ってきたところを捕獲する。
このままではどうしようもない。
「帰って、水とえさを与えて逃がしてやるか」
運転席前のタオルの上に乗せてやると、暫くジッとしていたが、元気に鳴き出した。
「親を呼んでいるのかな」
いつもよりも速いスピードで、港に帰る。
虫を探すが、なかなか捕まらない。
取りあえず、水を口元に持っていくと少し飲んだ。
木陰になっている処に留まらせていたが、やがて何処かに飛んでいった。
珍客の来船、なにか良いことがあるかも。