釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

5月31日 大外れ

2018年05月31日 | 日記
又しても、予報が外れた。

釣りする側からすれば「梅雨凪ぎやな」となるのだろう。





雨が降る予報から「明日は中止ですね」と、話をしていた。

天気予報は難しい。


昼過ぎに、船着き場に行ってみた。

すると、一台の車が船着き場の方から走ってきた。

「あっ、出てたんですか」

「うん、10時頃からやったろかい」

「どうでした」

「オキハマアタリを流しちょったけど、鰺が2引き釣れただけやった」

「そうですか」

「外るっとよね。アタリは有るっちゃよ。やり取り途中で外れるとよね」

「鰺が大きいのかな」

「外れるのは多分鰺やが」

「昨日の鰺も、40センチを超していて、大きかったですよ」

「鰺の食い気がチョットずつ出てきているかな」

「私は、明日は出ます」

「俺も後から行くわ。従兄弟を連れち行く」


型のいい鰺が当たってくるのだが、口切れで外れてしまう。

確かに型が良い。

40センチ超は有るかも…と言うような太った鰺もいる。

でも、引きが強くて外れる。

「どんげすれば、あの鰺が捕れるか」

これが、今の課題だ。

「型が良い鰺は、釣れても1日に数匹やもんな」

これが、今の悩みの一つだ。

あしたも、この大鰺に出会えると良いな…と、思っている。

5月30日 激流からトロミ潮まで

2018年05月30日 | 日記
曇り空の中、ポイントに走る。

海上は北東からのウネリがやや高い気がしたが、波長が長い分釣りの支障は少ないはず。

「潮の色は、イマイチだね」

「余り良い色ではないですね」

横田さん(愛称、徹君)、横山さんと、話をしながらポイントを目指す。

最近の悪天候もあって、出てきている船は少ない気がする。


ポイントに入り、船を止めてビックリ。

「潮が速い。今が2.5ノット前後になっちょる」

徹君、横山さんが仕掛けを入れていくが、200グラムの錘でなかなか着底が取りにくい。

一流しが終わったところで、最初のポイントを諦めた。

「少しでも、着底が取りやすい処に移動しましょう」

30メートル前後の浅場に移動する。

「着底は取りやすいですか」

「大丈夫です」とお二人。

横山さんが最初のアタリを捕らえた。



「何かが追いかけてきてました」

ずっとバイトが続いていたみたいだ。



上がってきたのは、1キロ超の良型オオモンハタ。

幸先良い出足に横山さんも笑顔。

徹君も元気が出てきた。

バイトは有るのだが、なかなか乗ってこない様だ。

次の当たりも、横山さんに来た。



「多分、真鯛です」

竿先を叩く、真鯛独特のアタリ。



61センチ、2.6キロの真鯛が上がってきた。

次の当たりも、横山さんに来た。





キロ前後の食べ頃サイズの真鯛。

徹君にアタリが来た。



「真鯛ではないですね。小さいです」と、ラインを巻き上げていく。



アヤメカサゴが上がってきた。

「今からですね」と、徹君。





横山さんにも、ウッカリカサゴが来た。


時刻は11時過ぎ、この頃になって潮が緩み始めた。

それまで2ノット前後で流れていた下り潮が、1ノット前後と緩くなってきた。

「何とか、釣りになるかもしれませんね」

チョイ深場に移動してみる。

「此処で、1.1ノット前後ですね。もっと緩むかもしれないですね」

激流がトロミ潮に変わりつつある。

徹君と横山さんが仕掛けを落としていく。

「着底が取りやすくなってます」

魚探には、ベイト反応が出ている。



横山さんにアタリが来た。

ドラッグ音が鳴っている。

「良い型だと思います」

慎重に巻き上げていく。



73センチ、3.6キロの見事な真鯛が上がってきた。

「やった、良い型が来た」と、笑顔が良い。

徹君にもバイトがあるのだが、針掛かりしない。

チョットしたリズムの違いが出ているみたいだ。

納竿時間が近くなるに従って、潮が益々緩くなってきた。

「朝から、こんくらいの流れだったら良かったのにね」

早朝の激流から午後のトロミ潮まで、潮が大きく変化した1日だった。


納竿前に横山さんに、1キロクラスの真鯛が来た。



この真鯛を最後に帰港した。

5月29日 悩ましい天気

2018年05月29日 | 日記


昼過ぎに見に行った海。

「今日は、行けたかもしれない…。行けた…かな」

昨夜の天気予報や、収集した情報などから判断して「釣行は中止」としていた。

朝起きたら、雨が降っていない。

風も、思ったほど吹いていない。

「失敗したかな…」

年に何度か、判断を誤ることがある。


しかし、海をよく見ていると、沖に時折白波が見える。

「やっぱり、沖は波があるのかな」

船着き場に行ってみると、川上からやや強い風が吹いてくる。

北東の風が、吹き下ろしているみたいだ。

沖に出ると、意外と風が有るのかもしれない。


自宅に帰ると、たまたま自宅前を通りかかった男性から声を掛けられた。

「出られんでしょう」

「波が有るみたいですね。風も北東が少々吹いているみたいですね」

「行けば、釣れるんでしょうけどね」

「そうですね。いつも、期待はしているんですけどね」

「最近は、天気が可笑しいですよね」

「今年は、風が強い日がこれまでよりも多い気がしています」

「そうですよね。温暖化の影響ですかね」

「そうかもですね」

暫く、天気の話をして別れた。


船仲間から「明日は出られそうですね」と、連絡が来た。

ちょっぴり期待して、出てみたい。

5月28日 釣りの思い出

2018年05月28日 | 日記
釣りをされる皆さん方には「あの頃あんな釣りをしたな」と言う思い出があるはず。

私にも沢山ある。

磯釣り時代に戻れば、宇治群島に行ったな、男女群島に行ったな、甑島に行ったな等々思いだされる。

五島列島で、クロの入れ食いを何度か体験もした。

テレビの釣り番組の撮影もした記憶がある。


でも、一番思い出として残っているのは、息子達と釣りをした思い出と、今は亡き親父と今は亡き弟と一緒に行ったチヌ釣りだ。

場所は油津港。

実家の直ぐ目の前だ。

時間は夏の夜釣り。

仕掛けは、今のように洗練された物ではなく、鰹の切り身を餌にブッコミ釣り。

あの頃は「チヌは幻の魚」と、私は思っていた。

川に潜ると良く目撃していたのだが、今では素潜り出来る川ではない。

実家が鰹節製造をしていたこともあり、チヌを集める為の鰹の腸には不足しなかった。

昼間に、その腸を港に入れておいて、夜に釣りに行く。

竿も竹竿を炭火で油ぬきして、ガイドは自分で巻き付けた物だった。

竹の油ぬきは、親父にしてもらっていた。

釣れたチヌを計量するなんて事は、この頃は考えてもいない。

ただクーラーがなかったので、バケツに入りきらなかった事は覚えている。

食したか、市場に出したかなんて記憶にない。

親父が、チヌを釣り上げる姿が格好良く、憧れたことは覚えている。

幼い頃、親父の船に乗って定置網を上げに行き、定置網の中で釣りをした記憶もある。

多分鰤だったと思っているが、定置編みが上がってくるまでの間、釣り竿を離さなかった記憶もある。

「邪魔やが」なんて、怒られていたのかもしれない。

今では、色々と物議を醸すだろうが「親父の拳骨」を、沢山頂いた怖い記憶もある。

バケツを持って、当時、親父の仲間の漁師さんの船に行くと、鰺だと思っているがバケツに一杯貰ったものだ。

港でボラを釣って、トロ箱に入れて市場に持っていって、非常に安かった記憶が脳の片隅に残っている。

台風で逃げた鰤を釣って、親父に思いっきり怒られた記憶も鮮明にある。

遠い昔の楽しい思い出。

今も船で沖に出ると、時折、頭に思い浮かんでくる。

「開進丸」の船名は、当時、親父が持っていた漁船の名前だ。







今日の海は、波が高かった。

夕方になって少し波が落ちている気がしたけど、沖には白波がチラホラ。

明日は又、時化るかな。

5月27日 ガンゾウ祭りだね

2018年05月27日 | 日記
岩場に打ち寄せる大きなウネリ。

強く吹くことが予想されている東風。

朝早くから、海の様子を確認して、出るか止めるかの判断をしなくちゃいけない。

船着き場で、清水さん、堀部さん、内田さん、中村さん達と話をする。

「表は、無理だと思います。内場に入って、風と波の具合を見て後は判断すると言うことで行きますか」

「了解です」

釣行が決定。


内場に向けて船を走らせる間も、猪崎鼻や大島北側にある岩場の波飛沫を注意して見る。

「やっぱり、無理は止めるか…」と、心の中で自分に言い聞かせる。


内場にはいると、南からの大きなウネリが船を大きく揺らしていく。

釣り始めて暫くすると、清水さんにアタリが来た。





今日最初の釣果は、ガンゾウヒラメだった。



遠くに波を被る水島が見えている。

水島を見ていたら、清水さんに再びアタリが来た。





これも、ガンゾウヒラメだった。

「肉が盛り上がって、良い型してますね」

本命ではないが、出足良い釣果に清水さんもホッとした笑顔。


内田さんにもアタリが来た。



最初のアタリは強く、竿が大きく曲がった。

「なんか引きが違う気がする」

上がってきたのは、大きなエソだった。

中村さんにも、アタリが来た。



「なんか、小さいですね」

ゆっくりとラインを巻き上げると、ホウボウが上がってきた。



テレビで「ホウボウは殿様の魚」と言っていた。

まずは、最初の一匹に中村さんもホッとした表情。

表に出られない分、兎に角一枚釣り上げたい気持ちが強い。


堀部さんにも、アタリが来た。



大きなウネリにチョット体調不良だったけれど、完全復活。



上がってきたのは、肉厚のガンゾウヒラメ。

これで、全員にヒット。

「今日は、ガンゾウ祭りだね」と、笑いが広がる。


内場の中で、塩の変化に応じてポイントを移動していく。

清水さんに、大きなアタリが来た。

ゆっくりとラインを巻き取りながら「真鯛かな、ハタだったら良いな」と、楽しい想像を広げながら魚の姿を確認する。

「えっ…サメ…」

上がってきたのは、1メートル超の大きなサメ。

その姿に、ガッカリと力が抜ける。

中村さんや堀部さん達にも、外道のフグが来た。

「ここは、フグが寄ってるのかな」

気を取り直して、仕掛けを振り込むと清水さんにアタリが来た。



「フグじゃない気がする」



上がってきたのは、オオモンハタ。

「良かった。ハタが来て嬉しいね」と、笑顔がはじける。


再び流すコースを変えると、堀部さんにアタリが来た。



小型のニベが上がってきた。

「口から、空気袋が出ている」

「塩焼きサイズだね」

と言うことで、血抜きをして塩焼きにする予定。

この頃になり、干潮の潮止まりから満潮に向けて、潮が入り始めた。

すると、清水さんにアタリが来た。



上がってきたのは、良型のイトヨリダイだった。

「久し振りにイトヨリが来た」と、笑顔。


「ウネリはありますけど、チョットポイントを変えて、平瀬アタリの岩場を攻めてみますか」と、移動する。



すると、内田さんにアタリが来た。





上がってきたのは、ガンゾウヒラメ。

「やっぱり、今日はガンゾウ祭りや」と皆で大笑い。

清水さんにも、ガンゾウヒラメがヒットしてきた。

内田さんと中村さんには、モンガラハギがヒット。

「こいつ、結構な引きをしますね」と、ちょっぴり感心する。

根魚狙いに移動してきた場所を締めたのは、堀部さん。

「何かな…」

海中を覗き込んでいると、アカハタが見えた。



「やったね。アカハタや」と、笑顔になる。


内場だけに集中した1日に成ったが、梅雨の晴れ間の釣りを楽しむことが出来た。

「次回は、良い天気になりますように」

海の神様にお願いして、帰港した。