釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

6月12日 雨中のキャスティング

2016年06月12日 | 日記
早朝6時前に出船。

今日の時化は分かっている事であり、こんな状況の中でできる釣りがキャスティングだ。

勿論、時化すぎていても危険を伴うことになるので、充分な注意が必要になる。

天気予報では、南西の風が吹いてくる予報になっている。

「風が出る前に攻めましょう」

SさんとTさんを乗せて、ポイントを目指す。

「良いサラシが出ていると良いですね」

早朝のうちは、風もそれほど強くなくて、湾岸道路から見た海は、サラシが小さかった。

道中は、ちょっと高いウネリもあったが、順調に船を進める。

ポイントに着くと、瀬を乗り越えてくるウネリによって、適度のサラシが広がっている。

「瀬に近づきすぎないように、離れすぎないように」キャスティングに臨む時の、私の心がけている事の1つだ。



Sさんが船首に立ち、Tさんが船尾の処からキャストする。

風と潮の流れ等々を常に頭に入れて、緊張感を持ち続けて操船する。

「来い!飛びついて来い!」

ハンドルを握りながら、お二人の姿を見て心で叫ぶ。

Sさんにアタリが来た。

ヒットの瞬間の竿の曲がりが、気持ちを高めてくれる。

しかし、上がってきたのは外道のオジサンだった。

直ぐに針をはずして、キャストする。

曇り空で、サラシも小さい中でも、適度の広がりを見せている。

「当たってこんな…」

キャスティングは勝負が早い。

此処で駄目なら、次を攻める。

ポイントを変えて、瀬の周りをゆっくりと移動しながら攻めていく。

しかし、思うようなアタリが来ない。

「魚は居るはずなのに…なぜ当たらない…」

お二人の気持ちは、私にも手に取るように伝わってくる。

大島の南側と、裸バエの周囲の瀬周りを攻め続けたが、最後まで苦戦を強いられた。

SさんTさんの、丁寧な瀬ギリギリを狙ってのキャストにも、思うようなアタリが出なかった。

瀬に寄せる高波で揺れる船首で、船縁で、絶妙なバランスで攻め続けるお二人の姿は、私も気持ちが熱くなる。

船の仲間や、先輩方が言われていた事を思い出した。

「思うような潮が来ていない。アタリが出るはずと思っても来ない」

キャスティングのシーズンは始まったばかり。

SさんTさんが、大物を釣られる日は必ず来る。

その日に向けて、私ももっと瀬を勉強して、操船を勉強しなくっちゃ。