分かっている事だけど、動かない潮がこんなに手強い物なのかと、改めて知らされた。
朝間詰めは、やや強く吹いていた北西の風に、船が押されていく。
「良い感じかな」と、思う時間帯も有ったが…。
思うようなアタリが出ない。
出船前は「ウネリが残っていると思います」と、昨日までの時化が気になって居た。
沖に出てみると、濁りがあるように見えていた潮も、良い色に感じられた。
ただ、気になったのが、ベイトの少なさ。
なかなか、ベイトの固まりに、出会わない。
移動しながら、ベイト反応を探す。
少しでも「良い感じのベイト反応」が有るところで、仕掛けを入れてみる。
鰺のアタリは、ポツポツと出てくる。
しかし、連発には成らない。
この鰺を生き餌にして、探ってみる。
アタリは来た。
「ゴツゴツと来たのですけどね」
ハリスが切られてしまった。
早め早めに、見切りを付けて、ポイントを移動していく。
「沖合なら、潮が動いているかも知れない」
深場に出てみるが、仕掛けが真下に入っていく。
「100グラムのジグが、真下ですね」
潮行きの速さも、0.1と表示される様になってきた。
このまま深場にいても、釣果が望めないと判断。
もっと深場に行けば、話は変わるのだろうが、仕掛け自体の変更も難しい。
浅場に移動して、ベイトを探す。
海底から盛り上がった、ベイト反応が出てくる。
その正体は、真鰺。
しかし、青物などが付いていないのか、反応が出ない。
沈み瀬の掛け上がりを、攻めてみた。
甘鯛に、ソーダガツオがヒットしてきた。
しかし、アタリが続かない。
納竿まで、大いに潮に苦戦した。